しませマイダーリン
<後編>





はっきり言って、物凄く恥ずかしかったのだ。
自慢じゃないが、 恋愛経験なんて殆ど無いし、しかもかなり疎い自覚はあるし、おまけに相手は同姓だし。
女であればそれなりの誘い文句もあるだろうが、体はどうであれやっぱり中身は男だし。 抱かれる側でこうして情事に誘うなんて、まるで盛りのついた獣みたいだし。 しかも、こちとら慣れない体だし。だけどこうしなくちゃ、体は元に戻らないし。 誘い方なんぞどうしていいか判らないけど、こんな所で下手に照れた所を見せてしまえば、 気恥かしさが更に増してしまうだけだし。
だから。平気な振りして、 慣れた調子で誘ってはみたものの、本当は凄く、物凄く恥ずかしかったのだ。
だけど、楊ぜんだから。
他の誰かが相手なら、とてもこんな真似できるはずもないけれど。 でも楊ぜんなら、どんな自分も受け入れてくれると信じる事ができるから。
それに、 いつも素っ気ない態度ばかりで、ほんのちょっとだけ罪悪感が無くもなかったし。だから、 せめてこんな時なら少しは大胆にできるかもしれないと、これでも一生懸命頑張ったのだ。
それなのに。
ああ、それなのに。
「あんの、だあほーっ」





「ちょっと待って下さいってーっ」
先程までとは逆になってしまった、二人の追いかけっこ。
消耗の激しい体に鞭を打ち、楊ぜんは空を駆け行く小さな背中を、必死になって追いかける。 始祖に変化した無理からだろう、視界がぼんやり霞んで、鉛のように体が重く言うことを聞かない。
「追いかけてくるな、だあほーっ」
おぬしなんぞ知らぬ。 公主と二人で仲良く乳繰り合っているが良いわ。この、浮気者。 変態。ロリコン。エロ妖怪。節操無し。
「楊ぜんなんか、大っ嫌いだーっ」
思いつく限りの罵声を吐き出しながら空を飛ぶ姿を、その言葉の一つ一つに律儀に傷付きながらも、 尚も必死で追いかける。今ここで彼を逃したら、きっと後悔することになる。その思いだけで、 弱まる仙気を奮い立たせていた。
「師叔っ、行かないで下さいーっ」
僕を置いて行かないで下さい。
泣き出しそうな悲壮な響きと掠れた声には、 明らかに彼の限界が滲んでいる。背中に感じる仙気の弱まりと、その切実な気配に、 ゆるゆると速度を緩めてしまう自分に、太公望は舌打ちする。矢張り、 どうやったって自分はこの男には甘いのだ。
背後から、切れ切れの声で。
「う…っ、雲中子様の、所になんか、行ける訳が無いでしょうっ」
あの仙界一のスプーキーに貴方のこの姿を見られれば、また妙な実験対象にされかねない。
「太乙様だって、そ…そうだし…」
蝉玉くんの住居もあったけど。でも彼女は口が軽いし、 女好きの土行孫くんも一緒にいるし。
「だか、らっ…公主さまなら、おも、て…」
ざらつく喉に喘ぎながら。
それに、何よりも。
「貴方のそんな姿…他の男になんか、 見られたくないじゃないですか…」
呟きにも似た消え入りそうな声に、そっと振り返る。
黒翼を羽ばたかせる教主は、疲労に青ざめた顔で、それでも縋るような眼差しで、 必死な面持ちで追いかけてくる。
「だったら、何で逃げるのだっ」
他の誰にも見られたくないなら、お主の腕でしっかりと捕まえてみるが良い。 逃げる太公望の言葉に。
「そ、それは…」
追いかける楊ぜんは顔を赤らめて、 視線を外した。微妙にちぐはぐな会話と状況に、二人は気付いていない。
ああ、もう。
勢いのつかない小心者に煮え切り、ならばと振り返ると、太公望は単衣の腰紐に手をかけた。
「そんなに今のわしが、直視できぬというのか?」
え?と丸くなる目の前で、 空を煽る強風に、ばさりと白い単衣がさらわれる。


「…な…っ」


見張る目の前に、その裸身が惜しげもなく晒された。
張りのある二つの頂きも、 柔らかさと艶やかさを滲ませた肌も、奥を秘めた陰も、全てが青い空の下で露わになる。
と、同時にがくんとその躰が、浮力を失った。
「師叔っ?!」
力の抜けた体は、垂直に落下する。始祖と言えども肉体は地球人のものだ、 この高さから地面に叩きつけられれば、当然無事には済まない。
戸惑いは無い。
余韻のように伸ばされる指先に誘われるまま、仙気の消耗も忘れ、 両手を伸ばして全速力で追った。体中を包む倦怠感も、疲労も、気恥かしさも、遠慮も、 何もかもが一瞬に頭から消え去る。無我夢中に加速し、無防備な体に追いつき、 がむしゃらな力でしっかりと胸に抱き寄せた。
しなやかな腕が、背中へと回される。
耳元に寄せられた唇から。
「わしはおぬしを信じておるよ」
全てを任せる、 安心し切った声での囁き。
ああ、敵わない。腕の中の感触をしっかりと抱き込んで、 深い深いため息を漏らす。
渾身を込めて広げた翼に、落下の速度が徐々に失われる。 やがて大地の香りを直ぐ傍に感じて、そして。
―――楊ぜんの記憶が残っているのは、そこまでだった。











いつからだろう。胸の奥がほの暖かい。
日の光にも似た、内から照らされるような、 優しくも幸せな気配。ずっとこのままでいたいようなまどろみの中で、 ゆるゆると意識が浮上した。
痛みを感じない光の下、瞬きを数回繰り返し、 歪んだ視界に目を凝らす。上から覗き込んでいるのは、この世で最も愛しい人。 上下が反対なのは、きっとこの頭の下の感触が、彼の膝枕だからなのだろう。
心配そうに覗き込んでいた目が、こぼれそうだな、と思った。まるでそれが泣き出しそうに見えて、 安心させるように少し笑うと、ようやくほっとしたように口元が綻ぶ。
「…ここは?」
「お主の屋敷だ」
哮天犬を借りて、ここまで運んだのだ。
傍らには見慣れた宝貝が、きちんと座ってこちらを見上げている。 この宝貝は主人を間違えたりはしないが、始祖であり、主人にとって最愛の人の意志も、 きちんと理解して尊重する。
そうか、仙気を使い果たし、そのまま意識を失ったのか。 始祖への変化で、既に限界を超えていたとの自覚はあったが、情けない。 小さく息をつく。
「わしの気も送ったので、少しは楽になったと思うが…」
倦怠感は既に薄れ、代わりに胸の奥の方に暖かい、包み込むように柔らかな気配を感じる。 きっと、この人はこの表情のまま、ずっと仙気を送ってくれたのだろう。
「はい…もう大丈夫です」
「わしに変化するなんて、無茶をしたからだ」
その上、直後に空間移動までしおって。いかな教主といえども、 仙気を消耗し過ぎで当然だ。気を失うぐらいで良かったものの、 何かあったらどうするつもりだ。唇を尖らせてぶつぶつ言うこの人の癖は、 昔からちっとも変わらない。
「心配して下さったんですね」
「当然だ」
ぺちり、と額を叩かれる。その感触さえなんだか嬉しくて、小さく笑った。
見上げる彼は、既にいつもの黒い道服をきっちりと着込んでいた。それに些かほっとして、 同時に最後に網膜に刻みつけられてしまった、 その衣の内側に秘められた艶めかしい素肌を思い起こす。思わず、 誤魔化す様に慌てて体を起こした。
いきなりな動作に、太公望はきょとんと目を丸くする。 何でもないですよと笑うと、改めて真正面に座を正す。
「ご迷惑おかけしました。もう、 大丈夫です」
「うむ」
良かった。にこりと笑う。昔と変わらない、いつもと同じ、 大好きなこの人の笑顔だった。その笑顔をみると、何だか肩の力が抜けたような気がした。
ああ、そうなんだよな。くすりと胸の内で小さく笑う。
ねえ、と尋ねる。
「僕に気を下さったって言ってましたが、どうやって?」
紫色の瞳の奥が、 意味を含めて悪戯に瞬きした。それに、うっと太公望は言葉を詰まらせる。
「…それは、その…口移しで…」
だってそれが、一番直接的で、確実な方法だから。
ごにょごにょと唇を尖らせて言葉を濁す様子に、楊ぜんは笑み零れる。 ついさっきまで、あんなに大胆に迫って来ていた人が、何でこんな事で顔を赤くするのかな。 ああもう、本当に愛おしい。
師叔。呼ぶと、無邪気な仕草で顔を上げ、小首を傾ける。
「もう一度…同じように、仙気を分けて貰えませんか」
きょとんと太公望は瞬きする。 まだ足りなかったのだろうか。そう思い、しかし伸ばされた楊ぜんの指が甘さを含めて絡んでくると、 その意を察し、俯いたままこくりと頷いた。
座ったまま膝を進ませてにじり寄ると、 こちらの肩に手を掛けて、少しだけ腰を浮かす。ゆっくりと身を寄せ、 肩に載せられた小さな手に僅かに体重が掛かると、そのまま自然に二人の瞳が閉じられた。
吐息が重なり、この世で最も特別な感触を唇で受け止め、ゆうるりと味わう。 優しい触れ合いに、更に深くなろうと楊ぜんはその細い腰を引き寄せた。 密着した腰から伝わる高ぶりと熱に、小さな肩が慄く。
今更ながら、 思い出したように慌てる。
「よ、楊ぜん…」
せわしなく瞬きを繰り返し、 下から見上げてくる丸い頬が真っ赤だ。言い難そうに言葉を探しながら。
「その…わしは、こっ、この躰は…あの、初めてだから…」
もごもごと早口に告げる言葉の意味に、少し驚いたように楊ぜんは目を丸くする。 そしてすぐに、とろける様な笑顔になった。ああ、そうか。
「そうですよね」
確かに、 女性の体になってしまった彼にとって、この行為は初めてなのだ。世の女性達がそうであるように、 彼もまた同じ不安を感じるのは、至極当然の事。
「大丈夫ですよ、師叔」
安心してください。そのままぎゅっと、力一杯抱きしめて。
「ゆっくりします、 優しくします、愛しています」
だから心配しないで。僕に全てを任せて下さいね。
極上の笑顔を間近に、うう…と唇を噛みしめる。気恥ずかしさを誤魔化すように、 ぽすんと広い胸に体を預けて、そして体の力を抜いた。
「…わしはおぬしを信じておるよ」
「はい。凄く嬉しいです」
柔らかい髪を丁寧に撫でて、両手で小さな頬をすくい上げると、 もう一度お互いの瞳の奥を覗き込み、改めて始まりのキスをした。
最初は戯れるように何度もつつき合い、やがて柔らかくはみ、そして深まる。 とろけそうな熱に徐々に追い立てられ、きちんと着こまれた黒い道服を寛げようとした、その途端。


「…あれ?」
「む?」


ぴたりと固まった楊ぜんの動きに、太公望は瞬きする。掌が感じるその違和感とも言える違和感に、 楊ぜんは眉を顰めた。
「…ちょっと失礼します」
「のわっ」
先ほどまでの熱を感じさせない事務的且つ遠慮の無い動きで、詰まった黒衣の襟を大きく寛げ、 その胸元を露わにすると。
「…これ…」
「なんと…」
あれだけたわわに主張していた二つの丸い膨らみが、今は跡形も無く消え、 代わりに少年らしい平らなそこに変っていた。
「何で…」
「もしかして…」
咄嗟に太公望は自分の股間に手を充てる。ぱちぱちと瞬きを繰り返し、 呆然とした表情で楊ぜんを見上げた。
「…戻ったのですか?」
「…みたいだのう」
ぽかんと互いを見つめ合う。
確かに夢の中で、情を交わさなければ戻らないとの声を聞いていた。 だから、こんな騒動まで起こして頑張った。
とは言え、相手は仙界一の愉快犯だ。
何処までが本当で何処までが嘘かなんて、掴めるはずもない。女の心は海よりも深く、 男には永遠に判らないもの。
見つめ合ったまま、二人同時に脱力する。
長い、 とてつもなく長いため息をひとつ。
何なのだ、何なのだ、あの女は。さんざん振り回された、 このやりどころの無いあれこれの行き場は一体、一体…。
二人の間に、 何とも言い様の無い空白の空気が流れる。





「いやあ、兎に角良かった良かった」
ぱん、と手を叩き、重苦しい空気を払拭するように、 太公望は勤めて明るい声を上げる。
「これでとりあえず、一件落着だのう」
全く、 あの女狐も何を考えておるのやら。顎に手を当て、うんうんと頷きながら、 そろりそろりとさり気なく距離を置く。
「では、わしはこれで失礼するよ」
忙しい最中、 すまなかったのう。すちゃっと手を上げ、そのままぎこちなくベットから降りようとする所。
「ちょっと、待って下さいよ」
がしっと細い肩を捉える腕に、 ちっと太公望は心の中で舌打ちする。
「貴方の体が元に戻ったのは良いのですが…」
「いや、おぬしも振り回されて災難だったのう」
本当にすまないと思っておるよ。 振り回した張本人の一人は、ひきつった笑いを浮かべて、視線を遠くに泳がせる。 それを真正面から見下ろして。
「まさか、このまま僕を置いて行くつもりじゃないですよね?」
にっこりと笑う背後にたゆたうオーラが、何やらどす黒い。
「あー、でもほれ、 体は元に戻ったし。おぬしにも感謝するよ」
「それだけですか?」
ねえ、師叔?殊更慇懃な笑顔に、たらりと汗が流れる。冗談じゃない。過去の経験から学んでいる。 こんな顔のこやつを、相手になんぞ出来るかい。
心の呟きが伝わったのか、 何なのか。
「大丈夫ですよ、師叔」
ゆっくりします、優しくします、愛しています。





「だから心配しないで。僕に全てを任せて下さいね」







































会議室へと向かう、豪華な回廊。三日ばかりの突然の臨時休暇を終えたその朝、 仙界教主の足取りは、妙に爽やかで軽やかだった。
ふと視線を感じて、顔を上げる。
視線の元は、中庭を挟んだ向こう側の回廊。見覚えがあるような無いような二人の仙女が、 視線を受け返すこちらに気がつくと、慌てた素振りで一礼し、そそくさと姿を消してゆく。
何だろう。そう言えば、ここにくるまでにも、似たような視線を幾つか感じていた。 悪意があるような嫌なものでなく、むしろ好奇心に近い色なので、 深く気にすることもなく受け流してきたのだが。
疑問を感じつつも、 あえて気に留める事も無く、とりあえず足を進めた。
回廊を突き当たった正面。 大仰な扉を開けると、現仙界の首脳陣は、既に皆揃っていた。珍しいこともあるものだ、 普段は遅刻常習犯の太乙や雲中子までが、既にきちんと着席している。
「おはようございます」
お待たせしてしまったみたいですね。にこりと笑顔でのあいさつ。 それに、視線が集中すると同時、ややざわついていた喧騒が、 しん…と一瞬にして静まり返る。
えっ?と楊ぜんは瞬きをした。
「…どうか…しましたか?」
奇妙に居心地の悪い空気を肌で感じ、視線を巡らせるが、 誰もその問いに答える者はいない。各々から向けられる視線が、妙に居心地悪い。 先程、ここに来るまでに感じていた色に似ている気がした。
「…え、と…。では、 本日の会議を…」
傍らに座すもう一人の補佐役、燃燈に議会を促す視線を向けた所で。
「それよりさあ、しつもーん」
呑気な声で手を上げるのは、仙界の宝貝オタクだった。
「何ですか?」
「結局さ、太公望との子供って、ホントに出来る訳?」
しん、と静まり返った会議室に響く声に、時間が止まる。
どれぐらいかの空白の間の後。
「はい?!」
耳を疑う様な質問に、普段は冷静な仙界教主の口から、素っ頓狂な声が上がる。
一度封を切ってしまうと、後は雪崩れ込むように声が上がる。


「妖怪と始祖だろ。すげえな、あんた達」
「仙人同士でも、 子供の生まれる確率は少ないでちゅよ」
「てか、太公望のヤロー、 子供なんて本気で作る気か?」
「ふん、くだらん」
「どんな子供が生まれるか、 是非とも詳しく知りたいね。ふふ」
「やっぱりおっしょー様、楊ぜんさんとは逢ってたんですね」
「ちょっとあんた達ってさ、もう何でもありなんじゃない?」
「喧嘩はやめりっ」
「流石教主ともなると、 考える事が違うよねー」
「でもさあ、無理矢理は良くないんじゃないかなあ」
「一体いつから、御主人は楊ぜんさんの所に来ていたっスか?」
「もう少し、女性の心理も理解して貰いたいわっ」
「口八丁で騙したのかよー、 ちょっと俺より顔が良いからってなあ」
「たいこーぼー、お母さんになるんだ」


押し寄せる怒涛の声に目を剥く。要するに皆、タイミングを窺っていたらしい。
もう少しぶらぶらしていたいという彼の意向により、 基本的に太公望は行方不明のままであった。とは言え、それはあくまで表向きの話。 多少勘の良い者には、気配や雰囲気で、深い仲にあった二人の密やかな逢瀬は、 充分察する事が出来ていた。当人達は隠しているようなので、あえてそこを突く事もせず、 仙界では最早暗黙の了解となっている。
それにしても、これは一体。
「ど、どういう事なんですか?」
思わず、隣の燃燈へ視線を向けた。熱い魂を持つ彼は、 うむと思慮深げに頷いて。
「私も聞きたいと思っていた。どうなんだ、楊ぜん」


「お前が王奕を拉致監禁して、逃げようとする彼を引き留める為に薬で体を女性化させ、 更に既成事実を作ろうとした所、浮気がばれて大立ち回りを演じた…との噂は本当なのか」


至極生真面目な質問に絶句する。
「あの…燃燈様、その話は…」
「異母姉様から伺った」
諍いの現場を目撃した事も有り、異母姉様もお前達を、随分心配しておられたぞ。
真剣な顔を崩す事無く告げられ、ここに来るまであちこちで感じていた視線を思い出した。 成程、確かに好奇の視線を向けられる訳だ。
公主に口止めするのを忘れたのは、 こちらの迂闊であろう。そう言えば、彼女は浄室に籠りっきりの毎日が続き、 見舞いに訪れる者を相手に、仙界の噂話に花を咲かせていると聞いた事があるような。
言い換えれば、こんな尾ひれのついた噂があっという間に広まる程、 仙界は平和になったという事か。
がっくりと肩を落とす教主に。
「…で、どうなんだ。楊ぜん」


視線が集まるその中心で。
美貌の教主は俯いていた顔を上げて、ああ、と笑顔で頷いて。














「そうか、その手も有ったんですよね」



















果たして、謂れの無い噂話を打ち消す為の計算か。
はたまた、新たなる野望への目覚めの一言か。





























それは、かの始祖のみが知る事になる。







end.




久々に一気に書き上げたお話でした。
原案 させて頂いた こなみ理菜さま には、
心より御礼と感謝を申し上げます。
2010.01.04







back