黒鷲は東の未来より舞い降りる <14> かつかつと天井に足音が響く回廊。ハンガリーとドイツ騎士団は、急ぎ足で廊下を突き進む。 「まちのじゅうみんには、まだしらせるな」 下手をすればパニックになる。国王と、信頼の置ける官僚にのみ報告。 厳戒体制をいつでも取れるよう整えて、医療機関に連絡。各教会に風評を流す事はしないよう伝令。 イベント関連は全て控えて、街に出入りする人間、輸出入品、動物に関しては、徹底的に管理と制限をしろ。 「それから、おまえはポーランドのやつと、なかがよかったな」 「あ?まあ、な」 特別親密とまではいかないが、交流も多く、それなりに良好な関係を持っている。 「そこから、さけをかうんだ」 ポーランド産のウォトカに、スピリトゥスというアルコール度の高い蒸留酒があるらしいな。 それを、出来るだけ沢山仕入れろ。 「判った…他には?」 「ネズミをかいとるとこうひょうしろ」 捕まえたネズミは、全て公的機関が買い取る。猫を飼う事を推奨しろ。 どんな形ででも構わない、街中のネズミを駆除する方法を取るんだ。 正面にある扉に辿り着くと、ドイツ騎士団はばたんとそれを開いた。 教会の一番奥の間、広々とした聖堂。 整然と並べられたベンチが隅へと寄せられ、数人の騎士団員が忙しなく動き回る、その中。 「キクっ」 白い清潔な衣装に着替え、漆黒の髪を頭巾で覆った菊が振り返った。 人の少ない港には、乗組員と関係者が、最後の出発準備に追われていた。 来日の際は旅客船を使用したが、帰路は折良く日本から出港する、ドイツの商船に乗り込むらしい。 相変わらず、こんな所は全く以って実利的である。 全ての準備が整った船の前、日本とプロイセンは向き合った。 「まずは、お前の兄貴なんだろ」 しかも、遠くない。そろそろだな。 ふふんと得意そうに言い当てるプロイセンに、日本は苦笑した。 どうやらこの軍国は、既にこちらの動向と戦略を分析し、予測を立てているらしい。 尤も、彼だけに非ず、恐らくは何処の国でも、ある程度推測されているのであろう。 「兄、ではありませんよ」 幼い頃、いろいろ教えて貰った間柄ではあるが、あちらがそう主張するだけで、 日本自身は彼を兄と思ったことはない。 確かにその昔、自分にとってかの国の存在は、とてつもなく大きかった。 兄のように、では無い。兄以上に絶対的であり、威圧感があり、故に根底には常に畏怖があった。 菊にとって彼は、一定の距離を置いた隣接国という位置を、そっと保ち続けておきたかったのが本音だ。 しかし今は、違う。 あちらは脱亜入欧を唱えるこちらを蔑み、こちらは欧米国に蹂躙されるような姿を忌み、 互いに相容れない軋轢が生じている。二国は互いに、正反対の道を選んだのだ。 この衝突は、免れない物であろう。 ふうん。納得したのかしていないのか、またはどちらでも良いのか、プロイセンは興味無さげな声を上げる。 「まあ、頑張れよ」 眠れる獅子と呼ばれるだけに、未だに奥底が知れない大国であることには違いない。 油断は出来ない相手だろう。 しかし。 「お前は、俺様の弟子だからな」 何と言っても、このプロイセン国が、わざわざ陸軍を指導してやったんだ。 絶対勝てる。寧ろ、負けるなんて、絶対許さねえぞ。 にやりと唇を吊り上げて笑うプロイセンに、日本は眉根を寄せ、はあ、と曖昧に笑った。 それに、何だよと唇を尖らせ、赤い瞳が細まった。 「認められたいんだろ」 他の国に。自分を。 その為に、今までの自分を脱ぎ捨て、恥もプライドも捨て、形振り構わず今まで必死で頑張ってきた。 そうだろ。 それに、これはまだ最初のとっかかりであり、単なる入り口に過ぎない。 今の日本にとって、真の敵は兄と親しんだ隣国では無い。 更に向こう、広大な北の大地に鎮座する、欧米諸国も恐れる北の大国だ。 無邪気なままに伸ばされるその侵攻を防ぐには、まずは防波堤を築く必要がある。 古い考えに固執した、見せかけだけのものではない。 自らできちんと立ちはだかり、自らで守る意志と力を持った、確かで、強固で、揺るぎのない壁が。 これは、その為の一ステップなのだ。 覗き込む瞳と瞳。日本は表情を引き締めた。 「はいっ」 しっかりと頷く様に、プロイセンも頷き返す。よし、良い面じゃねえか。 「お前なら大丈夫だよ。馬鹿弟子」 しっかりやれよ。俺様が見ていてやる。良い戦果を期待しているぜ。 その言葉の通り。 彼が帰国の船に乗って間もなく、推測通りの戦争が勃発した。 当初、傍観していた諸外国の殆どは、日本の敗戦を予測していた。 何せ、開国してまだ間もない、漸く近代文明に触れたばかりの小国だ。 その相手は、遥か古来より、亜細亜における絶対的な権力を保持する超老大国である。 落ちぶれたとはいえ、その存在感は、未だ光りを失っていないと誰もが信じていた。 しかし開戦すると、その結果に世界中が驚く事になる。 日本は、清に勝利した。 当時猛威を奮った黒死病―――所謂ペスト―――は、東西貿易から流れ、欧州全域へと広まった。 一部の区域を除くほぼ全てを覆い尽くしたこの世紀の伝染症は、適切な治療法も判らないまま、 中世ヨーロッパ人口の三割を失う事態へと陥れている。 発病から死に至るまでの期間が非常に短く、死亡率も高い。 明治の時代、日本の細菌学者がペスト菌を発見するまで、 効果的な治療法は見当たらず、死の病として恐れられていたものだ。 この伝染病が沈静化するまでの間、街の中央にある教会は病院代りにする。 その為の準備を他団員に任せ、離れた別室にて、菊はハンガリーとドイツ騎士団に向き直った。 「わたしたちの目には見えないような、とっても小さな生き物がいるんです」 細菌と称するそれが体内に入り、各器官へと影響を及ぼし、それが病気になる。 ペスト菌は、発症したネズミを宿主にしていた蚤が人間を刺し、そこから広まったと推測されている。 「まずは、衛生管理を徹底して下さい」 生活をする場では、常に清潔を第一にするよう、街の住民にお伝え下さい。 アルコール度数の高いスピリトゥスには、殺菌効果があります。 これは飲む事では無く、拭き取る事により、効果を発揮します。 食器の類は、これで一度拭いたものか、熱湯に潜らせたものを使用するように指導をして下さい。 後、排泄物は人の足の踏み込まないような場所へ埋めます。 川に流すのは絶対に禁止。そこから、更に川下へ被害が及ぶ恐れがあります。 「それから、発症患者の死体は、火葬をお願いします」 それには、ハンガリーは勿論、ドイツ騎士団もぎょっとする。 キリスト教徒にとって、死者は土葬が基本だ。火葬は、あくまで異教徒の弔い方である。 流石に口を挟もうと開きかけた唇を制するように、きり、と菊はハンガリーを見据えた。 「火葬には、理由があります」 死亡患者の遺体は、当然ながらペスト菌の巣窟となっている。 それを腐敗する前に焼却する事で浄化し、衛生を保ち、細菌の増殖や更なる二次拡散を防ぐのだ。 宗教的に見れば間違っているのかも知れないが、病理学的にはきちんとした理屈がある。 細菌という目に見えない敵と戦う為には、可能な手段を、出来うる限り、確実に取る事が求められる。 「神は、寛大であれと、我々を説きました」 これは、必要があるからこその、やむを得ない手段である。悪戯に神に背く、無意味な行為では無い。 「その神が、必死で生きようとする私達を、許さない筈がありません」 そうではありませんか? 真っ直ぐに見詰める菊の瞳にぐっと言葉を詰まらせた。 視線を落とし、暫しの間、やがて溜息をつくように身体の力を抜く。 「判った」 その通りだ。俺は君を信じるよ。 頷くハンガリーに、ありがとうございます、菊は丁寧に膝を折った。 宗教に寛容な意識を持つ自分と違い、キリスト教の根付いた彼らにとっては、辛い選択であろうと察する。 そんな菊に、ハンガリーは困ったように首を振り、両の手を取って立つように促した。 彼女が自責する必要は無い。確かにどれも突飛ではあるものの、主張はどれも納得が出来るものだ。 「そうすれば、病気が治るんだよな」 その言葉に、菊は眉根を寄せた。ん?と首を傾げるハンガリーに。 「…私は、病気が拡がるのを防ぐ方法しか知りません」 抗生物質さえ投与すれば、死亡率を限り無くゼロに近づけることが可能だ。 しかし残念ながら現在のヨーロッパには、その免疫を作り出す技術と、体内に投与する為の注射器が無い。 今からの準備と製造では、とても間に合わない。 そうか…苦渋に俯くハンガリーに、菊は取られた手に力を込め、握り返す。 ただ、これだけは伝えておかなくてはいけない。 「この病気は、神の怒りでも無ければ、悪魔の仕業でもありません」 先に説明した通り、目に見えない細菌によって引き起こされる病気だ。 そこに、神秘の力が入り込む余地は無い。 きちんとした原因があり、予防法もある。知識さえ踏まえれば、感染を防げる。 悪戯な噂や風評や神秘論に踊らされ、過剰に恐れる必要は無い。 「大丈夫です。私達が力をつくせば、きっと被害は最小限に食い止めらるはずです」 だから、頑張りましょう。ハンガリーさん。 きりりとしたその力強い瞳に、ハンガリーは泣き出しそうな顔で笑う。 「そうだな」 ありがとう、キクちゃん。握った手を引き寄せ、ハンガリーは縋るようにその細い身体を抱き締めた。 対処法が判らない今、彼女の言葉を信じ、頼るしか術が無い。彼女の言葉は、全て理に敵っている。 この漆黒色の力強い瞳を信じるしかないのだ。 大丈夫、俺達が頑張れば、きっと被害を抑える事が出来るに違いない。 しかし、その間に割り込んだのは、ドイツ騎士団だった。 無理矢理ずいと二人の間に入り込むと、ハンガリーの腕を強引に菊から外させる。 おやと目を丸くする二人を、それぞれ見返して。 「かえるぞ、キク」 瞠目するハンガリーをじろりと睨み、ドイツ騎士団は菊の手を取った。 「おい、待てよ、てめえっ」 「たいしょほうはおしえた。もういいだろ」 これ以上、こんな病気の蔓延る所に居られるか。 こちらの知る限りの処置法は伝授した、これから先はハンガリーの問題だ。 ドイツ騎士団員は一刻も早く、ここから避難させる。 しかし、キクはドイツ騎士団の手を押し返す。 「ドイツ騎士団は、部隊の撤退をおねがいします」 但し、一度でもプルツェンラントに入った者は、念の為に近隣の修道院にて一カ月の逗留をさせて下さい。 何も無ければ大丈夫。発症の気配がある者は、今告げた事の徹底をお願いします。 「私は、プルツェンラントにとどまります」 今、クマン族との戦闘も相俟って、街は混乱している。このままここを離れる事は出来ない。 知識のあるものが居るだけで、状況は全く変わるだろう。 喜色を浮かべて身を乗り出すハンガリーを制止するように。 「ばかやろうっ」 ドイツ騎士団は声を張り上げた。 冗談じゃない。この町は病に冒されている。しかも、悪魔の病と呼ばれ、最も恐れられた黒死病だ。 菊の言葉を疑うつもりはないが、それでもその目に見えない敵を相手に、何処まで抵抗できると言うのか。 一刻も早く撤退しなければ、こちらの身に危険が及ぶ。 「誇り高きドイツ騎士団、あなたは自分の土地をみすてるのですか?」 どんな形であろうとも、プルツェンラントはローマ教皇の許しを得た、貴方の領土です。 病の恐れがあるとはいえ、それを投げ捨てて逃げ帰る真似は出来ません。 自分の物は、自分が守る。それが領主たるものの務めであり、責任ではありませんか。 「…だからって、おまえをここにおいてはいけない」 このままここに留まれば、菊にだって黒死病の感染の恐れがある。 予防策を知っているとは言え、それはあくまでも予防だ。完全ではない。 ハンガリーを見捨てるつもりは無い。ちゃんと騎士団内の病院長含む、医療従事の修道士を派遣させる。 病気を診るのは医者や病院の役目だ、騎士や軍隊の仕事では無い。 「だいいち、おまえはいしゃじゃねえっ、おれさまのきしだろっ」 そのお前が、何故ペストの面倒を見なきゃならねえんだよ。 「わたしに、騎士団の部隊をひとつ、おあずけください」 少人数で結構です、但し隊員は任意の者だけでお願いします。 「ドイツ騎士団がプルツェンラントの出入りを管理します」 検疫を担当するには、軍隊が最適でしょう。それをドイツ騎士団が引き受けます。 そうする事によって、街をドイツ騎士団が管理しているというデモンストレーションもできます。 「その任務を、どうか菊におあたえください」 幸いにも、私はハンガリーから信頼を得ています。 街の住民の反感も買う事無く、任に着けるかと自負しております。 ちらりとハンガリーを伺うと、大きく頷いて同意してくれた。 「そんなこと、おれがゆるすとおもっているのか?」 凄むドイツ騎士団に。 「聡明なあなたなら、ご理解いただけるはず」 じいっと見つめる黒目がちの瞳に曇りは無い。彼女はもう決めている。 こうなると頑固な彼女は、梃子でも動かない。ドイツ騎士団はぐっと拳を握り締めた。 「おもいあがるな、キクっ」 確かに騎士としての腕は確かで、その能力は高く評価している。だけど。でも、だけど。 「てめえはおんななんだぞっ」 どんなに強くても、どんなに博識でも、女で、子供で、そしてただの人間だ。 例え女を捨てると公言していても、その肉体は変わらない。 本人の意思とは関係なく、女である入れ物を変える事は出来ない。 「私は、女をすてました」 入団の際に、そう宣言した筈です。女を捨てて、全てを貴方に捧げると。 それは、ドイツ騎士団も御存じの筈。 「それが、おもいあがりだってんだっ」 菊が騎士団に入団し、今まで問題が生じなかったのは、 偏に騎士団長やその他関わりの合った者達ら、周りの理解があるからだ。 しかも幼い頃より師匠と弟子として公言していた関係があり、それが見えない保護となって彼女を守っている。 そんな騎士団内なら兎も角、他所の枠組みは違う。ハンガリー王国は、菊にとって全くの外国である。 そこに、異民族で、異国人で、国内以外の兵で、まだ子供で、しかも女である菊を守るものなど何も無い。 「まてよ、てめえ」 それは、あまりにも彼女に失礼なんじゃねえのか。ハンガリーは眉を潜めた。 「キクちゃんは、キクちゃんだからこそ、今までこうしてこれたんだろ」 確かに、周囲の理解や、ドイツ騎士団との関係からの保護があったのかもしれない。 でも、それだけでは無い筈だ。真面目で、努力家で、勤勉で、優しくて、 誰よりも一生懸命な…そんな彼女だからこそ、皆も受け入れたんじゃないのかよ。 それは、ドイツ騎士団の力じゃない。彼女自身の人徳であり、努力の賜物だ。 「思い上がってんのは、てめえじゃねえのか?」 「うるせえっ、おまえはだまってろっ」 「何だと…っ」 苛立ち、睨み合い、荒げた声のまま、今にも剣を引き抜かんばかりの二人に。 「おやめくださいっ」 菊は間に立つと、ハンガリーを背に、ドイツ騎士団の前に丁寧に膝をついた。 「じかんがありません」 静かな黒い瞳が、正面からドイツ騎士団を見つめる。 「いま、プルツェンラントはドイツ騎士団の領地です」 そのドイツ騎士団が得た大切な土地を守る為に、今我らが何をすべきなのか、聡明な貴方で有れば判るでしょう。 「ご指示を。ドイツ騎士団」 厳かな声は、凛と落ち着いていた。 判っている。何をすべきで、何が最優先で、何が最良の手段か。 そうだ、癪になる位、彼女の言葉が全てが理にかなっている事も。 ぐう、とドイツ騎士団は唇を噛締めた。 感情に震える身体と激情を押さえ込み、その特徴的な色の瞳を細めてきっと睨みつけると。 「かってにしろっ」 お前がどうなろうと、もう知らねえからな。 その言葉に、菊は胸に手を当て、丁寧に頭を下げた。 落ち着いた所作を息を荒げて見下ろし、泣き出しそうに歪む顔を隠すように、くるりと背を向けると。 「おい、ドイツ騎士団」 ハンガリーの声に、踏み出す足を留める。行き場の無い感情で震える、その小さな背中に。 「約束する。彼女は必ず俺が守る」 ハンガリー国の名にかけて、決して彼女を危険な目には会わせやしない。何もかもから守り切って見せる。 きっぱりとしたその言葉を聞き終えると、ドイツ騎士団は振り返る事無く、その場から走り去った。 口に出したい言葉は、多々あった。 正式な二国間の条約に、何故第三国が口出しするのか。 国際法に接触していないに関わらず、何故非難されるのか。 戦勝国としての権利を、何故放棄せねばならないのか。 これが他の西側先進国で有っても、このような干渉を行使したのか。 干渉はあくまで建前でしか無く、真の目的は別の所にあるのではないか。 そして、何より―――何故そこに、貴方が居るのか。 「だって、これは僕だけの意見じゃないんだよ」 机を挟んだ正面。朴訥とも見える笑顔を絶やさない北の大国は、ねえ、と左側に座する彼に同意を求めた。 「そうだよね、フランス君」 お兄さん、君の国の文化をもっと知りたいな。 そう親しげに興味を示してくれたかの人は、今は曖昧な笑顔を唇に貼り付けそこにいる。 大国に促され、困ったように肩を竦める仕草だけを返し、それ以上口を開く様子は見せない。 「君だって、そう思っているよね」 言いながら視線を向けるのは、右側に座る同盟国。 表情が一切消えた顔は、怜悧な美貌を持つだけに、酷く無機質で冷酷な印象を与える。 感情を乗せず向けられる瞳は、只突き刺さるように強い。 「プロイセン君は、ドイツ君の代わりに、わざわざそう言いに来たんだよね」 呆れたように瞠られ、悪戯にによによ笑い、子供のように吊り上げ、時に真剣に引き締められ、 そして桜の花びらを前に儚く笑った、とても美しい色彩の瞳。 しかし今そこにある真紅は、日本が知るそのどれでも無い、硬質の色を纏っていた。 無名の偉人代表、北里博士の対ペスト政策を参考 事件を解決した人は有名になりますが、 事件を未然に防いだ人は無名のままなんですよね 2011.12.05 |