昨日に引き続き、新体操パロ妄想中。ちっとも新体操してないけどね。
普通ここはフィギュアだろう……との突っ込みはテレパシーで受信済みです。
ジャンル違い要注意。
以下、ヘタリア、ギル菊です。
コンビを組んでから。、自然菊さんとギルは一緒にいる時間が増えます。
菊さんの演技のレパートリーに合わせ、和楽器にも挑戦するギル。
ギ「琴は難しいけど、三味線なら結構いけそうだな」
菊「すいません、音楽のなんでも屋みたいな事させてしまって……」
ギ「いや、これはこれでおもしれーからな」
菊のお蔭で、自分の音楽の幅も広がり、一石二鳥だと思っております。
元が真面目なので、基礎だけでも正しく得ようと教室に行ったり、
父親のつてを使って専門家に教えて貰ったりして、持ち前の器用さも手伝って、
和太鼓や、笙や、神楽笛なんかも扱えるようになったり。
こういうタイプは、自前のバント活動と並行して、作曲家としても生活できそう。
ギ「なんでもモノにする、この俺様の天才ぶりを湛えやがれ」
菊「はい。今の私があるのは、ギルベルト君がいるからです」
ギ「(赤面&胸キュン)」
菊「この曲に恥ずかしくない演技ができるように、私も頑張らなくては」
ギ「……おう。無様な演技をして、俺様の曲を泣かせんじゃねえぞ」
ぐりぐり頭を撫でるギルと、ふにゃふにゃ笑う菊さん。
ギルは初めて演技を目にした時から一目惚れ状態なのですが、
菊さんが弟に憧れていることを知っているので、想いを口にはしません。
菊さんが望むなら、それなりに協力的な事さえします。
ル「兄さんは、本当にそれでいいのか」
ギ「しょうがねえだろ。あいつがそう望んでいるんだから」
それに、恋愛なんて俺一人がどうこうしても、どうしようもねえもんだし。
だから、お前に対しても、俺からはとやかく言うつもりはねえよ。
まあ俺様の弟の事だから、自分で考えてきちんと決断するって信じているぜ。
兄の気持ちも知りつつ、菊さんの気持ちも察しつつ、菊さんへの好意を持ちつつ、
でも命に係わる持病を持ち、自分を頼るフェリちゃんを見離せないルートさん。
ギ「それにあいつ、俺の作った音楽が一番だって言ってたからな」
クラシカルな曲も、アップテンポな曲も、ビートの利いた曲も、静かな曲も。
俺の作ったどの曲も踊りやすくて、自分の知らなかった自分を引き出してくれて、
どんな自分でも受け入れてくれるみたいな懐の深さがあって、
これ以上一番自分に合っている作曲家は世界中探してもいねえってさ。
ギ「それって、すげえことだと思わねえ?」
あいつの良さを引き出すことが出来るのは、世界中で俺様一人ってことだよな。
にかりと満足そうに笑う兄に、そうだなと複雑な顔で頷く弟。
兄さんが健気過ぎて泣けます。だからどなたか書いてくださいおねがいします。
そしてそんな中の、事件勃発。
菊「……えっ、新体操用の曲の依頼、ですか?」
ギ「おう。最初は断ったんだけど……一曲だけって約束でな」
なにか表沙汰にできない、もしくは菊さんには知られたくない裏事情で、
ライバル選手の曲を作らざるを得なかったという、お約束シチュエーション。
イ「だって、僕もギルベルト君の曲で踊ってみたかったんだもん」
ここで、イヴァンさまの登場ですよ。そして動揺する菊さん。
イ「嬉しいなあ。ずっと君たちのコンビには憧れていたんだ」
ギ「ったく……よく言うぜ」
イ「えー、本当だよ。これを機会に、仲よくしてほしいなあ」
ギ「ふざけんなっ。言っとくが、マジで今回だけだからなっ」
菊「……別に、それぐらい構わないんじゃありませんか」
ギ「菊?」
菊「だって、別にギル君の作曲は私だけって決まっている訳じゃありませんし」
何か言われるかと思いきや、至極冷静な菊さんに驚くギルベルト。
そしてそんな菊さんを心配したルートに泣きつく流れまでが、少女漫画の王道。
菊「嘘です。本当は私以外の選手に、作曲なんてしてほしくありません」
菊「でも、そんなの私の我儘だし、私にそんな事をいう権利もありませんし」
菊「ギル君の音楽で踊るのは自分だけだって、勝手に思い込んでいたんです」
菊「本当はギル君の音楽が認められている事を、喜ばなきゃいけないのに」
菊「だけど、ギルベルト君の音楽で演技する誰かなんか見たくありません」
大会でどんな結果を出しても、決して人前で泣かなかった菊さんのボロ泣きに、
驚きつつも、戸惑いつつも、宥める為にそっと抱きしめるルートさん。
ギルがその様子を遠目に見てしまう流れまでが、少女漫画の王道。
イ「ギルベルト君の言うとおりだよ。今回だけって僕が強引にお願いしたんだ」
イ「僕ね、本当に君達に憧れていたんだ」
イ「お互いがお互いを高め合う音楽と演技、僕もやってみたかったんだ」
イ「でもね、僕が君達みたいなコンビになるのは無理だったみたい」
イ「君達の音楽と演技は、まるで君達そのものみたいだね」
結局、最初にギルが言っていた通り、イヴァンさまの作曲は一回のみ。
それも、やっぱりギル菊コンビが特別相性が良いと分かった結果に収まりました。
ギ「だから言っただろ、俺はお前の音楽が作りてえの」
菊「でも……」
ギ「何度も言わせんな。俺はお前が良いんだっ、最初に演技を見たときからなっ」
菊「私も……最初に作曲して貰った時から、ギル君の曲が良いって思いました」
ギ「なんだよ。じゃあ俺達、ばっちり両想いじゃねえか」
菊「ふふ、そうですね」
ギ「(分かってねえんだろうな、こいつは)おう、そうだぜ」
菊「私、ギル君の音楽で踊りたいです。これからも、ずっと……」
並んで歩く二人。ギルの指先が菊さんの手に触れそうになるけれど、
抑え込むように自分のポケットに押し込まれる流れまでが、少女漫画の王道。
元ネタからズレて、新体操関係なくなりつつありますが、まあ妄想妄想。
原作を読み返したくなってきましたが、ネットじゃどこも完売済みですね。