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終わらない伝説

前回の記事でひとまず終了と言いつつ、実は小ネタがまだ残っているんだな。
自分一人が楽しい新体操パロ、おまけの小ネタです。

ジャンル違い要注意。
以下、ヘタリア、ギル菊です。



原作を読んで、新体操競技に生伴奏って本当にいいの? と疑問でしたが、
ネット検索すると意外にたくさん引っかかりました。
各大会などは解りませんが、イベントやショーでは珍しくないのかな。

大会に伴奏演奏で参加するギルは、使用曲に合わせて服も変えていたら面白い。
最初は無難に学生服だったのですが、それがスーツに変わって、
クラシック調なら髪を撫でつけてタキシード、和楽器を使うなら紺の袴、
ジャズ調なら帽子と蝶ネクタイとサスペンダー、とかね。

ギ「流石俺様、何着ても似合うぜー」
菊「ギルベルト君、とってもカッコいいです」

大会の常連になると、これも名物的に楽しみにされていたりして。

ル「兄さん、今日も出かけるのか」
ギ「おう、菊と一緒に歌舞伎とアイスショーの梯子だぜ」
ル「休日の度に、二人でショーやコンサートに行っているな」
ギ「あいつ、いろんなものを見て、いろいろ吸収したいってさ」
ル「成程、菊は真面目で勉強家だからな」
ギ「ま、俺もいろいろ刺激を受けるし、結構楽しんでるけどな」

バレエやクラシックコンサートは勿論、ミュージカルやパフォーマンス、
サーカス、各種ダンス、薪能、神楽舞を観に神社のお祭りに行ったりもします。
表現力や演技の幅を広めるために、いろんなものを観に行く二人。
まんまデート。それを指摘すると、二人は否定しますけどね。

ギ「いや、そんなんじゃねえし(真顔で)」
菊「残念ながら違います(むっちゃ素で)」

傍が思うようなデートっぽさや、良い雰囲気ってのはありません。
梯子するだけに、劇場への移動に忙しくて走ってばっかりだとか、
ご飯の時間もないからロビーのソファーでおむすび食べたりとか、
チケット代に加えDVDやパンフを買うのでお互いに清貧生活とか、
電車の中で折込チラシや冊子を見ながら、面白そうな舞台を探したりとか。
……書いてて気が付きましたが、それまんま自分ですやん。

悪友のフラ兄ちゃんと親分に焚き付けられたりもするけれど。

フ「ギル、奥手過ぎ。そんなんじゃ、愛は勝ち取れないよー」
ギ「普段はなんも考えへんくせに、こんなとこだけ遠慮しいやねんから」
フ「菊ちゃんだって、ギルの事は憎からず想っていると思うけどな」
ト「あの子やったら、がーって押しまくったらイケるんちゃう」

ギ「(そんなこと言ったってよ)」

菊さんがキラキラした目でルートさんの演技を応援していたり、
入院したフェリちゃんと一緒にいるルートさんに寂しそうな顔をしたり、
ルートさんに綺麗な演技だったと言われて真っ赤になったり。

ギ「(言える訳ねえだろ)」

菊「ギルベルト君が会場で伴奏してくれると、なんだか落ち着くんです」
菊「こっちのモチベーションを上げてくれるの、音楽を通じて感じますから」
菊「何があっても大丈夫だって……なんかそんな気になるんですよね」

他意はないと分かっているけれど。言葉通りの意味だと分かっているけれど。
それでも、誰にも替われない形で、こいつが俺を望んでくれるなら。

ギ「おう、安心しろ。俺がちゃんとお前を支えてやるよ」

とんだ純愛だな、おい。

フ「ギルってさー、菊ちゃんのどんなところに恋しちゃったわけ?」
ギ「……いや、どんなところって言われても」

たまたま新体操の演技を見たけど、なんか目が離せなくなっちまって。
でも使っていた音楽が全然でさ、もったいねえし、なんか腹が立つし、
俺ならもっとあいつの良さを引き出してやれるって思ったのが最初だな。
んで、話をするようになったら、思っていたよりずっとちいせえし、
小鳥みてえだし、真面目で一生懸命で勉強熱心だから応援してやりたくなるし、
素直過ぎて危なっかしいっつーか、心配になるだろ、あれじゃ。
可愛いとこも、意外にカッコいいとこもあって、気が小さいと思えば、
演技中はびっくりするぐらい大胆で思い切りが良くなったりしてさ。
すげえなって思う時もあれば、しょうがねえ奴だなって呆れる時もあるし……。

ト「もー、これ、録音して菊ちゃんに聞かせてやりたいわー」
ギ「うるせー、絶対に菊には言うんじゃねえぞっ」

このネタのギルに、相当夢見ているよな、自分。
でも、ギルはギルで、菊さんによって培われたものが沢山あるんですよ。

ル「君に出会って、兄貴は随分と変わった」
菊「そうなんですか?」
ル「以前は、演奏家の息子としての自分に苛立ちを感じていたようだった」

尊敬する親父の背中を見て、クラシックの音楽家を目指していたけれど、
一つの楽器に没頭できず、音楽への情熱の矛先を見失っておりました。
そんな時に菊さんと出会って、様々なジャンルの作曲をするようになり、
菊さんのひたむきさや前向きさや素直さに触れ、一緒にいろんな経験を経て、
自分のやりたいものを見つけ、才能を開花させていくようになったのです。

ル「君と兄さんの関係が羨ましくなる……嫉妬を覚えるくらいな」

ギルさんはこの後、作曲家として息長く活躍します。
個人的にはロック、ポップス、子供番組から舞台、映画、アニソン等、
ジャンルを問わず幅広い音楽を手掛ける、森雪之丞氏路線を希望。<希望て



このネタ、ちょっと長すぎですね。
なんかもう、申し訳ないです。

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