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ウヰスキーの父

朝ドラ「マッサン」パロです。この手の題材はすごく好き。
でも実の所、ドラマは全く観ておりません。朝ドラの名を借りた別物です。
ネットでのまとめを見ながら書いているので、いろいろと間違っております。

以下、妄想。ジャンル違い要注意。
ヘタリア、菊ユルです。



場所はとりあえず、ドイツ。ウイスキーがテーマでも、ドイツ。
親戚や友人を招待したバイルシュミット宅のクリスマスパーティーに、
一人の東洋人が招待されます。それが運命の二人の、最初の出会いになります。

菊「あ、どうも。初めまして(ぺこり)」
ロ「私が呼びました。彼は、同じ大学の友人ですよ、お馬鹿さん」
ユ「ニホン人? ……ふうん」

初めて間近で東洋人を見るな。で、ニホンって、何処にあるんだ?
てか、女っぽいって程でもねえけど、こっちの男に比べてなんか線が細いよな。
肌綺麗だし、黒髪さらっさら。あ、でも意外と指は太いんだな。
物珍しく見てはいるけれど、特に会話を交わす事も無くパーティーは進行。
この地方には、切り分けたクリスマスケーキの中に指ぬきが入っていた女性と、
銀貨が入っていた男性は結婚して結ばれるとの言い伝えがあります。
盛り上がってきたところで、切り分けたケーキをそれぞれ食べていると。

ユ「あ……入ってた」
菊「銀貨が……」

ヒューヒュー冷やかすメンバーに、むっとするユル姐さん。

ユ「こんなの、ただのお遊びだろっ」
菊「そうですよ……すいません、バイルシュミットさん」

私の所為でからかわれてしまって。チビな東洋人相手に、気分悪いですよね。
申し訳なさそうに謝る菊さん。いや、別に、お前が悪い訳じゃないだろうに。

ロ「彼は真面目で、優秀で、とても優しい人物です」
ユ「なんか、弱っちろそうだけどな」
ロ「ああ見えて、彼は柔道の達人ですよ」
ユ「なんだそれ、ニホンの武術か?」
ロ「まあ、私に言わせれば、貴方には勿体ない人ですね」

大学で勉強しながら近くのウイスキー工場で働いているとの話を聞いて、
ちょっと気になったユールヒェンさんはそこへ行ってみることに。
そして工場にて、何やら熱心にノートを取っている菊さんを発見。

ユ「(背後からひょっこり)なにやってんだ」
菊「(びっくり)うわっ、あ、いえ。ちょっとメモを……」

見ると、ノートにはペンでびっしりと書かれた工場のスケッチとメモの記載。
これが後に言う、竹鶴ノート。でもここでは本田ノート。
すげえ、こんなに細かく書いてんだ。ローデリヒが真面目って言ってた訳だな。
感心して菊を見ると、思った以上に近い位置。あ、耳朶可愛いな。

菊「あの……なに見ているんですか」
ユ「お前の横顔(じー)」
菊「はあ……」
ユ「なんつーか、俺達の顔と、やっぱ違うよな」
菊「そりゃ、西洋人の方々に比べると、鼻も低くて、平べったいですよ」

確かに平べったいけど、なんかエチゾチックで、でも造作は整っているよな。
まじまじと横顔を観察していると、だんだん顔が赤くなる菊さん。

菊「その、あんまり見ないで下さい」
ユ「なんでだよ」
菊「貴方はとても美しいから……その、そんなに見られると恥ずかしいです」

顔を赤くしてそう言う菊さんに、思わずつられて赤くなるユル姐さん。

ユ「……アホ」

朝ドラでエリーさんが拙い日本語で「アホ」というのが、ちょっとかわいい。
そんなこんなで、気が付けばしょっちゅう遊びに来るようになります。

ユ「お前、遠い国から、良くこんな所まで来ようと思ったな」
菊「どうしてもやりたいことが……夢がありますから」
ユ「夢?」
菊「私は日本で、日本製のウイスキーを作りたいんです」

ウイスキーの魅力に取りつかれた菊さんは、
働きながらその製造法を学んでおります。
ジャパニーズドゲザを繰り広げつつ、押しかけるように工場に来る菊さんに、
最初は周りの皆も変な奴だと胡散臭く見ておりましたが、
勉強家で、熱心で、探求心旺盛な彼を、今はすっかり受け入れております。
そして、そんな菊さんの人柄に惹かれていくユールヒェンさん。
でも留学生である菊さんは、いつかは日本に帰らなくてはいけない人なのです。

菊「二か月後……日本に帰ります」
ユ「……そっか」

ショックを受けつつ、来るものが来たかと、笑顔で見送ろうとするユル姐さんに。

菊「ユリアさん、私と結婚して下さいませんか」
菊「貴方と一緒に居られるなら、私はこの国に残っても良いと思っています」
菊「ウイスキー造りは、この国でも出来ますから」
菊「私は、貴方と離れたくありません」
菊「私は、貴方を愛しています」

尚、会話はドイツ語。日本語でなら「愛している」って言えない、それが日本人。
びっくりするユールヒェンさん。でも姐さんは、菊さんの夢を知っています。

ユ「お前は、日本でウイスキーを作りたいんだろ」
ユ「日本で、日本製のウイスキーを作るのが夢なんだろ」
ユ「だから……俺が日本に行く」
ユ「お前と夢と一緒に生きてやる。お前の夢の手伝いをしてやる」
ユ「俺様を、一緒に日本に連れて行きやがれ」

半ば駆け落ち同然で日本にやって来た、酒屋の息子の菊さんとユル姐さん。
キャッチフレーズは「二人で生きて行こうと決めました」。
ユル姉さん、ドイツのウイスキー会社の社長令嬢でも良いかもな。



写真で見るマッサンとリタは、如何にもあの時代のモボ&モガ風で素敵ですね。
まあ確かに、洋行帰りだし、国際結婚だし、異国のお酒好きだし、
当時の最先端的な人物だったのかもしれませんね。

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