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新たな歌舞伎へ

舞台観劇に行きました、六本木歌舞伎「地球投五郎宇宙荒事」です。
今をときめく若手歌舞伎役者、市川海老蔵丈と中村獅童丈の揃い踏み、
脚本はクドカンさん、演出は三池崇史氏という、実に贅沢な顔ぶれです。

ファイル 1791-1.jpg

内容は、「荒唐無稽」で「奇想天外」なエンターテイメント。
衛利庵(エイリアン)が出て、与駄(ヨーダ)が出て、地球を投げます。
潔いぶっ飛び具合に、クドカンさんらしいパロディを加えつつ、
芸達者な役者さんのアドリブも含め、終始笑いが絶えませんでした。
尚、本編にもありましたが、ガンダムは全く知らないので良く解りませんが、
特撮ヒーローに関しては、突き詰めれば歌舞伎に通じると私も思います。

海老蔵さんは今回初めて舞台で拝見しましたが、いや流石ですね。
鍛えられた身体能力は勿論、立ち回りも美しく、特に声が素晴らしい。
通りが良く、響きがあって、聞き取り易いあの声は、彼の宝だろうな。
やんちゃで果てしなく大人げ無い獅童さんも、実に立ち回りが器用で、
持ち前の野性的な雰囲気といい、改めて良い役者さんだなと思いました。

今後の梨園を背負って立つ、全くタイプの違うお二人ですが、
舞台を観ていると、歌舞伎に対する真摯な姿勢が感じられました。
……うん、まあ、私生活に関してはノーコメントですが。
昨今の中堅歌舞伎役者さんからは、歌舞伎の窓口を広めようとする
様々なチャレンジ精神が見受けられるように感じます。
きっとこれこそが、伝統として受け継がれる「傾奇」の精神なんだろうな。

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