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お見合い成功か

お見合い番組の、更に続きです。

以下、妄想。ジャンル違い要注意。
ヘタリア、菊ユル&ちょっとだけギル桜もかな?



「では続き、ご覧ください」

「こちらです」
(案内されてやってきたエリアに立ったユールヒェン)
「……うわあ」

(ナレーション、イメージムービー)
今回、本田さんが連れて来たのは、国立はたち海岸公園。
海岸沿いに位置する広大な国立公園には、
アトラクションも供えられた遊園地、バーベキューガーデンなども併設されている、
大人から子供まで一日中遊んで楽しめるフラワーガーデン。
複数に分けられてエリアには、様々な種類の植物がそれぞれに管理され、
一年中季節の花を楽しめる。二人が訪れた際真っ盛りだったのは、ネモフィラ。
見え渡す限りの丘の上が一面、可憐な花で真っ青な絨毯になっている。

「すっげー……」
(並んで和やかに遊歩道を歩く二人)

『なんだよ、雰囲気良いな』

「綺麗だな」
「この辺りからの景色は、絶好の写真スポットで有名なんですよ」
「そう言えば、カメラが趣味って」
「ああ、はい。そうですね」
「どんなのを撮るんだ?」
「大体……風景が多いですね。自然の」
「自然って、山とか?」
「時々、撮影旅行もするんですよ。去年はカナダにオーロラを撮りにとか」
「ええっ」
(おお、ワゴン車のギルベルトと会場でどよめき)
「三日ぐらいキャンプを張ったりとか」
「三日!」
「オーロラが出るのをずっと待ってて。寒いから毛布にくるまって」
「すげえな」
「暇になったら、氷に穴を開けて魚釣ったりして。で、それ焼いて食べて」
「(笑い)なんか、思ったよりワイルドだな」
「そうですか?」
「だって、なんか一見、あんまりアウトドアって感じじゃなくて」
「よく言われますけどね」
「(ふうんと頷きながら)本田さんが撮った写真、見てみたいな」

『これは相手に興味を持つという、第一歩ですね』
『あいつ、興味がなければ、完全スルーすっからな』
『良いですよー、菊さん。手応えアリです』

(ナレーション、ムービー)
道路の上を走る周遊電車に乗って、二人は飲食エリアへ移動。
向かったのは、公園内に設置されたレストラン「ガーデンハウス」。
丘の上にあるこのレストランは、テラス席で海を眺めながら、
ホテルのレストランを務めた経験のあるシェフの本格イタリアンが楽しめる。
中でも人気なのが、一日二十組限定のコース。
季節素材をふんだんに使ったメニューは、女性客にもお薦め。

(テラス席で向かい合ってランチをしながら)
「家にいる時は何をしているんだ?」
「特にこれと言ったことは無いですが、まあ、凝った料理に挑戦したり……」
「そう言えば。桜も料理が好きだよな」
「そうですね。時々一緒に料理したりしますよ」
「ええっ、二人で料理するのか?」
「たまに、ですが。テーブルに座って、一緒に餃子包んだり」
「(笑いながら)仲良いなー」
「餃子の皮を包むのだけは、桜さんよりも私の方が上手なんですよ」
「自信ありげだな」
「自信ありげです」

(ワゴン車内の二人、笑いながら)
『そうなのか?』
『そうですねー。菊さん、早いんですよ』
『餃子を包むのが?』
『手が大きいからでしょうかね。競争しても、勝てたこと無いです』

「そういやギルも、たまに料理で器用を発揮する時があるからな。従弟の」
「ギルベルト・バイルシュミットさん?」
「おう。ヴルストはいつもあいつが作っていたな」
「ヴルストって、ドイツのソーセージでしたっけ?」
「そうそう」
「手作り、出来るものなのですね」
「おう。市販のものより、全然美味いんだぜ」
「やっぱり違いますか?」
「ほら、ハンバーグも、買った冷凍の物と、家で作ったものと違うだろ」
「ああ、成程。良いなあ。食べてみたいですね。手作り……ヴルスト? ですか」
「食べて見るか? 我が家の秘伝ヴルスト」
「良いんですか?」
「桜とギルも呼んでさ」
「楽しそうですね。バーベキューしますか」
「お前の餃子も食わせてくれよ」
「餃子ブルストパーティーですね」
「餃子ブルストパーティー」

(ワゴン車内、爆笑)
『なんだよ、餃子ブルストパーティーって』
『餃子ブルストパーティー(笑)』
『良いな、それ』
『私も手作りブルスト、食べてみたいですね。美味しそう』
『てかお前、あいつと知り合いだったんだな』
『はい。実はそうなんですよ、仲良くさせてもらっています』

(カメラ、スタジオに戻る)
「如何ですか、カークランドさん」
「つか、マジかよ。こいつ、出来過ぎじゃね?」
「本田菊さん」
「そう、本田菊。なんか、ムカつくぐらい、優等生なんだけど」
(スタジオモニターに、本田菊クローズアップ)
「ロボット工学の実業家? で、穏やかで、料理も出来て、で、あれだぜ」
「桜さんから聞いた所では、あんまり人付き合いが得意な方ではないとか」
「いや、あれだけ初対面の女と話せば充分だろ」
「そうですね……ボヌフォアさん」
「うーん、高スペックだよね、彼」
「高スペック、(笑いながら)確かに」
「あれで彼女がいないって、ちょっと信じられないよね。皆、見る目ないよ」
「ご当人曰く、仕事柄、人と知り合う機会が少ないそうですが」
「あれなんかな。周りはおっさんばっかりなんかな」
「おじいちゃんおばあちゃんの人気は高いとかおっしゃってましたね」
「なんかわかるわー。だって、なんか、癒されそうやん?」
「そうそう、癒し系」
「声がね、良いよね」
「私としては、ユールヒェンのガサツさが心配になって来ましたよ」
「ガサツさ(笑)」
「彼は本当に、彼女で大丈夫なのでしょうか」
「言えてる言えてる」
「では、続き。参りましょうか」



いえ、続きません。ここまで書いて読み直し、読み難さのあまりに没りました。
四人の餃子ブルストパーティー、肉々しい組み合わせですが、
ちゃんとお野菜も焼きますよ。バーベキューですからね。
ギルユルさんは嬉々としてじゃが芋のバターホイル焼きを作りそうだし、
菊桜さんは焼きおむすび用のおにぎりとお味噌を持って来そうです。

菊ユルギル桜、良いですよね。もっと書きたいし、もっと読みたいぞ。

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