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香りを伝えたい

ジュードジオブスキュアさん、レポ。
二番目に開花したジュードさん、実は一番最初に蕾を発見しておりました。

<基本データ>
産出国・1995年 イギリス(デヴィットオースチン)
シュラブ・四季咲き・超強香
中大輪・ディープカップ咲き・アプリコット~アプリコットイエロー

2018年2月末、我が家に来たのは、冬剪定されたばかりの小さな子。
でも、枝はしっかりしていて、葉っぱも元気で艶がありました。

ファイル 2481-1.jpg


蕾は大きめで、丸みがあって、ころころしい。果物みたいです。
花をつける枝が一本ぐーんと伸びがちですが、花が開くとすぐカットして
部屋で楽しむので、個人的にはは瓶に活けやすくて助かります。

ファイル 2481-2.jpg


花付きはそれほどですが、大輪なので一輪咲くだけで存在感があります。
黄色と区分されることが多いですが、寧ろアプリコット寄りの、
ふんわりと優しい独特のニュアンスのある色合いをしています。

ファイル 2481-3.jpg


花持ちはそこそこ良く、丸い形は崩れず、花弁は開き切りません。
そして突然、前触れもなくいきなりばさっと花弁が落ちます。
部屋に飾っていた花が突然散った時は、あまりの唐突さに驚きました。

ファイル 2481-4.jpg


後ろ姿。ぷっくりうなじも可愛い。なによりも特筆すべきは、その香り。
香りで有名なバラだったのでかなり期待しておりましたが、
噂に違うことなく、白ワインとグァバのフルーツ香が素晴らしい。

ファイル 2481-5.jpg



発育は旺盛で枝はやや横張りになりがちですが、
密集することが無いので、風通しも良いのか殆ど病気知らずでした。
病気には強いと思われますが、そのやや大き目の葉っぱの所為か、
我が家で一番の、ヤトウガ産卵場所のターゲットになりました。
春先にはかなりこまめな葉の裏チェックが欠かせなかったです。

名前の由来は、映画化された英国文学のタイトルから。日陰者ジュード。
ネット検索で垣間見た内容は、なかなか重苦しいテーマの模様。
主張する色でなく、開き切らずに、俯いて咲く花姿からでしょうか? 

馴染みやすいニュアンスカラーなので、他の花とも合わせやすく、
なによりこの香りと丸いディープカップ咲きの形は、他に代え難い。
カタログ落ちが多いらしいイングリッシュローズの中、
地味に根強く人気があるのは、そこら辺からなのかもしれません。

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