サッカーな小ネタ、昨日の続きの後編。
以下妄想。完全オリジナル。
幼馴染にした方が良かったかな? な男子と女子。
女子と陽気で人の好いチームメイトの某が仲良くなる様子に、
勘違いをした男子は、それとなく距離を取ろうとします。
あれ? と違和感を感じ始める女子に、ここでライバルが出現。
相手はサッカー好きで有名な、グラビア出身のモデル兼タレント。
男子とは、以前にテレビか雑誌かで仕事を一緒にした間柄。
こちらでの仕事があり、ついでにそのまま現地で休暇を取り、
サッカー観戦とそして男子に会いに来たのです。
見るからに美女で、しかもぐいぐい迫るタイプの彼女はそう、肉食系。
てか、サッカー選手の奥さんって、美人さんが多いですよね。
折角再開したし、一緒に食事に行こうと強引に誘われ、
オフの日の予約を取り付けて観光巡りに引っ張り出されます。
男子的には、モーション掛けられているんだろうなとも、
こっちを伺っているのかなとも、なんとなく理解します。
人付き合いが苦手で生い立ちにコンプレックスのある男子としては、
自分が結婚して、家庭を作るなんて、想像が出来ませんでした。
ましてや好きな人が出来るとも思っていなかったので、
彼女に振り回されつつ、これが恋人ってものなのかな? と自問自答。
少々強引だけど、楽しくない訳ではないし、彼女からの好意も伝わるし、
ちょっと我儘はあれど、素直で甘えているのかとも考えられるし、
美人だし、自分なんかには勿体ないような子だろうなとは思うし。
サッカーしか知らない馬鹿な自分は、一生結婚とは無縁かも知れない。
学生時代の友人やチームメイトが色めいた話を持ち出しても、
その中に加わるような経験は勿論、サッカーがなにより中心だったので、
自分の周りには交流のあった女性の影さえなかったな。
唯一……女子とはあったけど、でもチームメイトと良い感じだし。
モデルの彼女が好きかと問われればよく解らないけれど、
でもこんな自分に好意を持ってくれる子なんて、そう出会える訳がない。
そう考え、男子としては前向きに考えてみようと気持ちを切り替えます。
彼女が練習を見に来たり、終わった後は一緒に食事に行ったり、
しかも何故か某と一緒にさせようとする雰囲気に女子はモヤモヤ。
某「あいつ、俺がゲイって知っている筈だけどな」
なんか勘違いしているんじゃないか? そう心配する某に。
女子「でも……彼女、凄く美人だし」
人気もあるし、男の人的にはあんなタイプに惹かれるんだろうなって。
男子君も海外移籍が決まった頃から注目度が上がっているし、
サッカー選手ってモデルとか芸能人と結婚する人が多いし、
ちょっと自分では敵わないなっていうか、無理っていうか。
改めて振り返ると、学生の頃から助けて貰ってばっかりで、
ちっとも力になっていないし、寧ろ迷惑かけちゃっているし。
そのくせ海外の移籍先のキャンプ地までしゃしゃり出て来て、
一歩間違えればストーカーと勘違いされ兼ねないし。
某「この世界には、美人ってどれぐらいいると思う?」
数え切れないほどいるのに、しかも好みなんて人によって全然違うし。
某「でも、女子は世界に一人だけしかいない」
某「そんな女子の魅力も、世界で一つだろ」
ネガティブモードになる女子を元気づけるチームメイト。
欧州の人だったら、多分これぐらいは言う。多分もっと良いこと言う。
女子「ありがとう。優しいね」
自分で書いていながら、この二人が一緒になる方が幸せな気がしてきたぞ。
そんな中、にモデルの彼女との熱愛報道が、週刊誌に流されます。
え、熱愛って? まだ全くそんな関係ではないものの、
傍から見ればそう見えなくないのか? 首を傾げる男子ですが、
実はこれ、小悪魔彼女の既成事実作りの策略だったら、流石にクドいか。
某「女子はまだ、何も言っていないんだろ」
某「一度、ちゃんと気持ちを伝えでみなよ」
そう背中を押されて、よし! と心を決めて男子に会いに行こうとするも、
なかなかタイミングが合わずにすれ違いが続きます。
やっと、男子に会えるかと思ったら、モデル彼女と一緒にいる所に鉢合せ。
モデル彼女の故意なのか、事故なのか、二人のキスシーンに遭遇。
ここで女子は、自分の気持ちを伝えることを諦めます。
女子「男子君の邪魔にはなりたくないもん」
某「でも、好きなんだろ。諦められないんだろ」
女子「……うん」
女子「でも、良いの」
女子「ずーっと一人の誰かを好きであり続けるのも、悪くないかなって」
女子「そんな馬鹿な女が、世界に一人ぐらいいても良いかなって」
まあ、でも今後はテレビとか、スタジアムで彼を応援するよ。
ストーカーにはなりたくないしね。そう笑い、帰国を決意する女子。
そんな女子に、男子は……?
……と、まあ、ここまで考えておりました。オチはありません。
てか、こんな二人がどうやって引っ付くのか、自分も知りたいよ。
連ドラっぽいラブストーリーを考えていたのですが、
やっぱりどうも自分は恋愛ネタを考えるのが苦手なようです。