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夢見るロマンス

ハーレクインロマンスでGO!
元ネタはこちら

以下、悟チチ。
ネタバレ、ジャンル違い要注意。



小さいながらもケータリングサービスの会社を経営しているチチさん。
真夜中、寝室で眠っていると、突然窓から侵入してきた人影。

悟「真夜中に悪ぃ。ちっと電話を借りてえんだけど…」
チ「…ひっ…!(声を上げようとしたところ、抑えつけられる)」
悟「オラだよ。ほら、三か月前に隣に越して来た、孫悟空だ」
チ「なっ、なな、何で、その恰好…っ」
悟「いや、裸なのは寝る時の習慣でさ。それより、急いでんだ」
チ「ち、ちょっと、ぎゃーっ」
悟「うわ、ちょっと、静かにしろって。ああ、もうっ」

一段落の後、チチさんに事情を説明して。

チ「刑事さんだったんだべな、おめえ…」
悟「今は囮捜査中で、いろいろ内緒にしてっけどな」
チ「全然判らなかっただ」
悟「夜中に悪かったな、明日の仕事に響かなきゃいいけど」
チ「遅刻して行くから大丈夫だべ。おら、これでも社長なんだべ」
悟「知ってる。いつも美味そうな匂いで目が覚めてたからな」
チ「そうだったのか?」
悟「今度、おめえの作ったシナモンロール、食わせてくれよな」

新たに別の侵入捜査をすることになった悟空さが帰宅すると。

悟「ひゃー、本当に作ってくれたんだな。シナモンロール」
チ「だって仕事が終わったみてえだし、おめえ引っ越すんだろ?」
悟「へ?オラ、引っ越さねえぞ」
チ「そうだったのけ?おら、てっきりこれでお終いかと…」
悟「そうだ。なあ、チチ。オラを助けてほしいんだけどさ」
チ「助ける?」
悟「おめえの会社に、臨時バイトで雇って貰えねえかな」
チ「バイト?何で」
悟「一件だけで良いんだ。今度、結婚式のケータリングがあるだろ」
チ「確かにあるけど…それってもしかして、侵入捜査だべか?」
悟「おめえに迷惑は絶対かけねえから。頼むよ」
チ「でも…うちの会社の正社員のみでって契約で受けた仕事だべ」
悟「家族ならどうだ?たとえば…婚約者とか?」
チ「婚約者ぁ?」
悟「なあ、チチ。オラと婚約してくれよ」

件の会社に打ち合わせの為に向かう二人。
こっそり探り回っている最中、人が来る気配に。

チ「この声。社長が来たべっ」
悟「まずいな(咄嗟に上半身服を脱ぎ捨てて)」
チ「なっ、悟空さ…(テーブルに押し倒されて)」
悟「チチ…(服を肌蹴させながら、覆いかぶさって)」
チ「(お芝居なんだべな?これって)…っ、悟空さ…」
悟「我慢できねえや…な、いいだろ?」
チ「(こ、こんな時何て言えば良いんだ?)もう…悟空さの馬鹿」
ピ「ここで何をしている、お前たち」
チ「き、きゃーっ」
ピ「仲が良いのは結構だが、ここでは相応しく無いかと思うが」
悟「悪ぃ、オラが調子に乗っちまって。ははは」
チ「すいませんですだっ」
悟「(こっそりと)チチ、合わせてくれてサンキュー」

自分一人で意識して、馬鹿みたい!と背中を睨みつけるチチさんに、
気まずく顔を赤らめている悟空さの顔は見えておりません。



ハーレクインロマンスの設定って美味しいよなあ。
結婚や子供ネタが多いので悟チチには良い感じですが、
「強引」「野性的」「セクシー」「セレブ」な男性像が多いので、
どうも自分の中での悟空さには当て嵌め難いです。

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