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悲しみの赤薔薇

バラが咲きました。秋バラ、はいからです。

秋バラは春バラのように自然任せにはなかなかいかず、
冬の寒さが早いとそのまま開花できずに枯れる時もあります。
こちらも蕾は早めに出来ていたもののなかなか開花されず、
十日前後の間隔で液肥を施しながら、じっくりゆっくり、
半月以上かけて、開くのを待っていたのですよ。

そして、漸く開花した日の朝。出勤前にひとまずの写真撮影。

ファイル 3232-1.jpg

朝日と遮光の関係で、どうしても綺麗に撮れないので、
あとは休日にゆっくり撮影しようと思っていたのですが、
その日帰宅すると、咲いていた筈のバラの姿が見当たらず。
嫌な予感がして、カメラが趣味の母親に声を掛けました。

「一輪だけ咲いていた庭のバラって、どうした?」
「ああ、写真を撮るのに切ったよ。カメラの撮影に」
「切ったって……漸く一輪だけ咲いたのを?」
「一輪だけじゃないでしょ」
「いや、一輪だけじゃん」
「まだあるでしょ、ここに!」

母が指で示すのは、隣にあったまだ蕾のバラ……ええぇ……。

いや、もう切ってしまったものを言っても仕方が無いけどさ。
実際自分も、春先は株の体力温存の為、さくさく切るけどさ。
でも、折角時間をかけて咲いた秋バラを、開花したその日に、
育てていた人に一言もなく、断りもせず……え、ええぇ……?
しかも、切った花を飾る訳でもなく、さあ……ええぇ……。

すんません、ちょっとだけここで泣いて良いですか。

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