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この国はどの国

突然頭に浮かんだ小ネタを走り書き。
以下、楊太。
ジャンル違い要注意。



戦争終結した某国にやって来たジャーナリスト楊ぜんと、
そんな彼をガイドするのに紹介された太公望。

太「太公望と言う。よろしくたのむ」
楊「あ…ああ、よろしくお願いします」
太「(握手しながら)おぬしは優秀なジャーナリストと聞いた」
楊「(事前に僕の事を聞いたのか?)有難うございます」
太「この国の現状を、正しく記事にしてくれる事を期待しておるよ」

行動を共にして、太公望が妙に教養が深く、顔が広い事を知り。

楊「…貴方、本当は何者なんですか」
太「戦争孤児だと説明があったと思うが?」
楊「そうじゃなくて…もしかして、政府関係者ですか」
太「そんな権力は持ち合わせておらぬよ」
楊「じゃあ何故、あんな関係者しか知らない事を知っているんですか」
太「…戦争終結までは、崑崙の姓を名乗っておっただけだ」
楊「崑崙って…この国一の財閥で、戦争終結と共に解体された…」

崑崙財閥は、裏で国家存命に奔走したので、敵国から恨みを買っていた。
その一人息子は未成年だったから難を逃れたけど、財産を没収された。
だけど、国を守ろうとした財閥は、国民には感謝されている…てな感じ。

楊「僕は、敵国だった人間ですよ」
太「うむ」
楊「貴方の全てを奪った国の人間ですよ」
太「だからこそ、わしはおぬしのガイドを受けた」
楊「どうして」
太「おぬしが優秀なジャーナリストだからだ」
楊「えっ…」
太「政府に屈せず、偏見を持たず、正しい情報を世に伝える…だろう?」

反政府軍のゲリラ戦線に巻き込まれ。

太「外は危険だ。おぬしはここにいろ」
楊「何処に行く気ですか?」
太「さっきの小屋には子供がいる。助けなくてはっ」
楊「僕も行きます」
太「馬鹿者。おぬしは客だ、こんな事に巻き込めぬっ」
楊「その客を、貴方は一人にするのですか?」
太「だから…」
楊「一緒に行きます。僕はジャーナリストですから」

子供は助けたものの、楊ぜんを庇った為に太公望が負傷。勿論左腕。

乙「壊死が酷いね…死んじゃうよ、このままじゃ」
太「…切ってくれ」
乙「太公望…」
太「それしか無かろう。かまわぬから、早く―――楊ぜん」
楊「はい」
太「すまぬが頼む。わしの手を握っていてくれ」
楊「えっ?」
太「ここにはろくな麻酔も無い。わしが暴れぬように抑えるのだ」

真実の戦争の経緯、終結と現在の理不尽さを知って、怒る楊ぜん。

楊「この国は崑崙財閥を売った。貴方を裏切ったのですよ」
太「…それは違う。お主は勘違いしておる」
楊「それに、あの条約が無ければこの国は滅びていた」
太「それは戦勝国の驕りではないか?」
楊「驕り?」
太「わしがこの国を守ろうとした…それだけだ」

そしてプロポーズ。すいません、嘘です。

楊「…一緒に、僕の国に来ませんか」
太「どうした、突然」
楊「僕の国なら安全です。貴方の満足する生活を提供できます」
太「楊ぜん?」
楊「僕は…貴方をこの国という枷から解放したい」
太「枷ではない」
楊「師叔?」
太「この国は、わしの祖国であり、誇りなのだよ」



…続きません。ここまで。
こんなネタを、お風呂の湯船に浸かる最中に考えました。
戦争映画なんかで、こーゆーのありそうですよね。
この手の話も書期待とは思うのですが、
どうにも長くなりそうなので無理っぽいです。
誰か書いて下さい。超他力本願です。

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