鍋を焦がしてしまいました……やっちゃったー。
鍋に火をつけて、さて別の準備をしておこうかとその場を離れ、
探し物をするのに手間取り、しかもうっかり強火にしてしまっていて、
台所に戻った時には、見事にトマトソースを焦がしてしまいました。
なんとその鍋が、母が知り合いから譲って貰った、最近新しくおろした、
お気に入りの如何にもお高そうな鋳物ホーロー鍋といううわあああああ。
流石に責任を感じ、なんとか元通りにしせねばと、ネットを検索し、
重曹・酢・酵素系漂白剤を使い、傷付けないように、あせらず、ゆっくり、
時間をかけて処理を繰り返した結果、なんとか焦げ付きを取り除きました。
すっきり綺麗になった鍋を、お出掛けから帰宅した母に見せたところ。
「え、そんなの、焦がしたから、元に戻したんでしょ?」
きょとん顔でさらりと流され、うんまあ、自分が悪いんだけど!
報告こそすれ、どんな状況だったかを知らないからなんだろうけど!
寧ろ、形跡さえ残さず元通りにした自分の大勝利なんだけど!
それでも、半日かけて地道に元に戻した努力を、実にあっさり返されて、
がくーっと脱力したところ、焦がした状態の鍋をチラ見していた姉が。
「随分するっと綺麗に取れたんだね」
「いや、多分、母が見ると血圧上がるぐらいの状態だったよ」
「綺麗な時しか見てないから、一番幸せなんだよ」
そんなフォローをしてくれたのですが、しかし姉よ、そうじゃない、
するっと取れた訳じゃない、決して簡単だった訳じゃない、
めっさ丁寧に処理を繰り返した結果なのだよ。こう見えて。
焦がしたのが午前中で、夕方まで、何度も繰り返した結果なのだよ。
折角の予定のない休日の日中、まるっとこれに費やしたのだよ。
これはあれだ。努力した姿を見せない自分カコイイ、としておこう。