以前ネット上のお悩み相談コーナーにて見かけた話から妄想。
人様の真剣な悩みをネタにしてしまう不届き者です。すいません。
ジャンル違い要注意。
以下、APH、ギルとにょ菊です。
会社で同僚のギル君とにょ菊さん。
ギル兄さんには親子ほどに歳の離れた可愛い弟がおります。
両親は最近交通事故で他界してしまい、
今は彼が親代わりになって弟の面倒を見ています。
菊「弟さんが、保育園に入園ですか」
ギ「これが結構大変なんだぜ」
入園の際には、布カバンとか、布団カバーとか、名札とかを、
出来れば手作りで用意して欲しいと、事前説明会で言われます。
当然ながら、ギル兄さんには作れません。
裁縫なんて、小学校の家庭科以来してないよ。
でも、親を亡くしたからって、弟にみじめな思いは絶対させたくねえ。
ギ「ミシンも持ってねえし。あー、くそ、どうすりゃいいかな」
菊「…私が作ってみましょうか?」
ギ「へ?」
菊「ミシンも持ってますし、お裁縫は嫌いじゃないんですよ」
その言葉に甘えて、菊さんにお願いするギル兄さん。
数日後、そりゃもう見事に作った、あれこれを持って来てくれます。
ギ「すげえ…むちゃくちゃ凝ってねえか?」
菊「手芸の本を見本にしましたから」
最近の手芸の本は可愛いのが沢山あって、結構楽しかったです。
名札や布バッグにフェルト作った動物とか車とかキャラクターとか、
ルッツくんとギル兄さんに似せたマスコットをつけたりとかしそう。
こんな所に無駄に力一杯凝るのが、日本人の習性なんだろうな。
これならルッツも喜ぶぜー、とギル兄さんは涙目で感動するだろうな。
そして、翌日。
ギ「ルッツの奴、すっげえ気に入ったみてえだ」
菊「良かった。喜んで頂けて何よりです」
ギ「マジ、助かった。…なあ、今度さ、お礼させてくれよ」
菊「そんな。気にしないで下さい。結構私も楽しんで作ってましたから」
ギ「ルッツに、ちゃんと自分の口からお礼を言う事を教えてえんだ」
弟も連れてくるから、一緒に食事にでも行かねえか。
菊「ギルベルト君って、良いお兄ちゃんですね」
三人で遊園地へ行くもよし。菊さんが彼らの家でお料理を作るもよし。
そして、菊さんに懐いたルート君の、淡く切ない初恋の始まり…なんてね。
元ネタでは、父子家庭のお父さんからの相談でした。
裁縫なんて出来ないし、頼る親はいないし…との相談に、
職場の女性に声を掛けて見れば?との回答がありました。
多分、手芸好きな女性は何処にでもいるので、それに甘えちゃえ。
事情を話せば、そういう人はきっと喜んでやってくれるよ。
ちゃんとお礼をすれば問題無し。子供の口から言わせると尚良し。
このアンサーに、成程そうだよな、と妙に納得してしまいました。