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何番目のわたし

昨日の小ネタの続き。
ジャンル違い要注意。
以下、APH、一応本人は普にょ日のつもり。
ちょっと特殊設定なネタなので、お気を付け下さい。



菊に会った事を話すと、桜はびっくりします。
菊の話では、「この近く」に住んでいるとの事。

ある夜、家でお酒に酔ったイヴァンの暴力を受けるギルベルト。
そんな中、ぴんぽんと呼び出しのベルが鳴ります。
邪魔をされて不機嫌なままに扉を開けると、青い顔をした桜さん。

イ「何、こんな時間に何か用?」
桜「あ、あの…っ、ギルベルト君に、その、約束していた荷物が届きまして」
イ「こんな夜中に?日本人って礼儀正しいって聞いたけど、君は違うんだね」
桜「(震えながら)あ、明日じゃ駄目なので…、ギルベルト君は?」

後ろから顔を出すギルベルトの様子に、息を飲む桜さん。
慌ててギルベルトの手を取って。

桜「ギルベルト君、早くっ、早く行きましょうっ」
ギ「さくら…」
桜「遅くにすいませんでした、ギルベルト君をお預かりしますね」
イ「…それ、ちゃんと返してね」

そのまま傷だらけのギルベルトを連れ帰る桜さん。
虐待を受けているのを町の人は薄々気付いているのですが、
有力者であるイヴァンを恐れて見て見ぬ振りをしています。
泣きながらギルベルトの手当てをすると、そのまま客間に寝かせます。
暫くうたた寝た後、チャイムの音が。どうやら、イヴァンが来た模様。
布団にくるまってじっとしていると、誰かが対応する声。
イヴァンが帰ったのを見計らい、顔を覗かせると。

菊「ああ、起こしてしまいましたね」

いつの間にか、桜が菊を呼んだよう。
イヴァンさんへの対応は、毅然とした彼がしてくれました。

菊「大丈夫ですよ、今日はここでゆっくりおやすみなさい」
ギ「さくらは?」
菊「気を張り過ぎたんでしょうね、疲れて眠っちゃいました」

小さい頃から怖がりで、気が小さくて、臆病な桜さんにとって、
イヴァンさんの所からギルを連れ出すのは、物凄く勇気のいる事でした。

菊「桜さんなりに、ギルベルト君を助けたくて、すごく頑張ったんですよ」
ギ「…ああ(握った手、すげえ震えてたもんな)」

ある日、菊の元へ訪れると、男性の客さんが来ていました。
そういや今日は、来客があるって言っていたな。
眼鏡をかけて、インテリぶって、なーんかスカした奴だなー。

桜「こちらは、ローデリヒさんです」

彼は日本に留学中、桜と知り合いました。
精神科のお医者さんで、ドイツ滞在の桜の所に定期的に足を運んでおります。
桜が席を外した時。

ギ「きゃくって、きくじゃなかったのか」
ロ「…貴方、菊に会ったのですか?」

途端、ローデリヒは難しい顔をします。何だ?俺様変な事言ったか?

ロ「本田家に、双子はおりません」
ギ「でも、きくもさくらも、そういっていたぜ」
ロ「落ち着いていたのですが…貴方に自分を重ねたのかも知れませんね」

貴方の虐待の様子を目にして、自分の過去を思い出し、
また情緒が不安定になっている可能性があります。

ロ「菊は、桜の中の、もう一人の人格なのです」



長くなったので、更に続く。
一時流行った多重人格ネタです。相変わらず流行に乗り遅れています。
寧ろ、オリジナルで書いた方が良さそうな気がしてきました。

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