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そこには大硝子が

観劇レポ。伝統の現代'7「あの大鴉、さえも」。
岸田戯曲賞受賞作を、若手狂言師三人が演出と出演した舞台です。
不条理系の話はやや苦手ですが、これもアリかな?と結構楽しめました。

流石は古典芸能の世界の人だけあり、演技力は安定していますね。
何より、声の響きが半端無く、発声の素晴らしさにはびっくり。
ただ、良くも悪くも、安定感が有り過ぎるのかな?
小演劇に有りがちな、重箱の隅をつつくような無駄に力一杯な演技の方が、
この脚本には似合いそうな気がしたんですよね。どうなんでしょう。

宣伝をあまりしていなかった?経費節約?
パンフレット勿論、ポスターさえ作成していなかった模様。
芸術祭新人賞受賞者の演出、戯曲賞作品の上演、古典芸能人の出演、
そんな三拍子が揃っているのに、認知度の低さが勿体無い公演でした。

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