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美しい日本語とは

読書覚書

・「港町食堂」奥田英郎
直木賞作家による、船から始まる旅エッセイ。
恐らく、旅情を誘うエッセイを求める人には不向きでしょう。
船の醍醐味を押し出す訳でなく、魚料理が出る訳でなく、
作者氏はひたすらマイペースで、怠け者で、食いしん坊。
緩く、だらだらしてて、旅エッセイに有りがちなアクティブさはありません。
独特の口調や、口癖が、妙な味を出していて、
この作者氏とくだらない話をしてみたいなあ…と思ってしまいました。

・「万葉集・角川書店編」 坂口由美子
資料用に拝読。これネタで一本作るつもりでしたが、やっぱり無理でした。
でも書きたいネタはあったので、気が向けばオリジナルで挑戦したいです。
初心者用に編集されたもので、とても判りやすく、非常に興味をそそられます。
古代人の感性の素晴らしさと、万葉集の完成度の高さを再認識させてくれる一冊。
こんな素晴らしい先人が居た国に生まれた事が、非常に嬉しく思えます。
嗚呼、日本語って素晴らしい。

・「日本人の知らない日本語」蛇蔵&海野凪子
新聞の紹介欄の記事を読んで、気になった漫画エッセイ。
漫画だけに、あっという間に読み終えてしまいました。1時間かかってないかも。
気付かずに、間違った日本語を結構使っていて、激しく反省。
日本語って、難しい言語なんですね。きちんと使えるようになりたいな。
ちょっとしたエピソードや豆知識も面白く、続編を期待しております。
この手の漫画エッセイって、ひとつのジャンルを確立してますね。

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