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館内は撮影禁止

013瀬戸内国際芸術祭旅行

瀬戸内国際芸術祭とは、瀬戸内海に点在する島々を舞台に開催される、
トリエンナーレ形式の国際芸術プロジェクトです。
現代アートだけでなく、地元の祭事や伝統芸能も含め、
造形、演劇、音楽、映像、建築など、ジャンルは多岐に渡り、
2010年に第一回が開催されてから、今年は更に規模を大きくしての二回目。
総合プロデューサーは地元とのアート事業に実績のある、
ベネッセの名前でお馴染みの福武財団理事長、福武總一郎氏。
……まあ、単純に言ってしまえば、島のあちこちにあるアートやイベントを、
フェリーで移動しながら、歩き回りながら、巡り、探し、見つけ、鑑賞する、
かなり広範囲で大がかりな期間限定のアートイベントですな。
全部の作品を見て回ろうと思えば、一週間は掛かるんじゃなかろうか。

でもこれ、本当に面白いんですよ。
多分一度行ったら、二回目、三回目……と足を運ぶ人、多いと思う。

犬島では、「家プロジェクト」と「犬島精錬所美術館」が主な参加作品です。
精錬所美術館とは、古い銅精錬所跡の建物をリノベーションし、
そのままアート作品を展示している美術館でして、展示内容も勿論、
元工場として、自然エネルギーの工夫を凝らした建築物も非常に興味深いです。
例えば入館直後、一見すると真っ直ぐに伸びている細くて暗い通路なのですが、
実はそれぞれの曲がり角には大きな鏡が設置されており、
その反射を利用して窓から自然光を通すので、照明を使っていなかったり……と、
なんだかアトラクションに入ったような気分を味わえます。
こちらの館内の作品に関しては、三年前と同じでしたね。
三島由紀夫をテーマとしたアートワークですが、スペースを活用した作品は
不思議で、ちょっと怖くて、三島ファンでなくとも楽しめるかと思われます。

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