013瀬戸内国際芸術祭旅行
「家プロジェクト」とは、村の古い廃屋を改築して作品を展示する、
直島発祥、瀬戸内アート独特のプロジェクトになるのかな。
案内所で配布している地図や公式本を見ながら、島を散策して回るのですが、
それがなんだか探検しているみたいな気分になって来ます。
家プロジェクトは撮影不可が多いのですが、屋外展示作品は撮影可。
懐かしさすら感じる風景の中、作品を発見すると、おお! と嬉しくなります。
コンタクトレンズ。レンズの向こう、大きさや見え方は人それぞれ。
犬島にでっかい犬。物言いたげな目が、妙にリアルで可愛い。
石職人の家跡。島の石や民家の梁などを使っております。
前回の芸術祭で最も感動したのが「I邸・眼のある花畑」でした。
案内ボランティアさんに促されて、最初の部屋へ
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何も無い部屋の白い壁に、大きな瞳が瞬きしている映像
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瞳には、戦争や餓死した子供など、胸に痛い映像が写っている
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今度はこちらへと案内されたのは家の外、花がいっぱい咲いた庭の真ん中
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あちらをどうぞ……と見ると、正面にある家の壁には大きな瞳の映像
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さっきと似ているけれど、でもこちらの瞳には映像が映っていない
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最初に見たのは、辛い事とか苦しい事とか悲しい事を沢山見た、
死に直面した老人の瞳をイメージしています。
反して後の方は、まだ生まれたばかりの赤ちゃんのもの。
産まれてくる子供には、綺麗な花が沢山咲いたこの庭にように、
綺麗なものを見せたいと言う、制作者の想いが込められている……との作品。
今回の芸術祭、そんなI邸にも新しい作品が展示されておりましたが、
綺麗な花畑の庭はそのまま残されており、それがなんだか嬉しかったな。