新体操パロ、更に続き。
原作の記憶が曖昧なので、近いのか近くないのかは謎です。
男子新体操って、一応日本が発祥のようですね。
競技種目としては正式に認められていないそうですが、勿体ないなあ。
ジャンル違い要注意。
以下、ヘタリア、ギル菊です。
フェリちゃん・猫のようなしなやかさと伸びやかさがあり
長い手足を生かした可憐な演技は、観る人を引き込む魅力がある
菊さん・技のアレンジが得意で、高い難易度へのチャレンジ精神が旺盛
真面目で基礎力も高く、静と動を対比させた凛とした動きが特徴
菊さんは職人気質で、技術を磨くことに意識を向けがちだったのですが、
ギルの音楽を使うようになってから、表現力が豊かになったと評されます。
フ「ギルの言うとおりになったよね。菊の魅力を引き出すのは俺だって」
ル「そんな兄さんにインスピレーションを与えるのは、きっと菊なんだろう」
ギルの部屋で、一緒に音楽の打ち合わせをしている最中。
ヘッドフォンで音楽を聴きながら机にほっぺた張り付けて転寝する菊さんに、
溜息をつきつつもそっとブランケットをかけてやるギル。
無防備な寝顔を眺め、この馬鹿キスすんぞと思いながら、でも何もしない。
たまに、すっごく優しい目をして菊さんを見ている時にふと視線が合って、
その微妙な空気を読んで思わず菊さんが戸惑ったりすると。
菊「(ぴん、とデコピンされて)いたっ。ちょ、何するんですかっ」
ギ「バーカ。変な顔」
ニヨニヨ笑って場の空気を変え、敢えて菊さんに逃げ道を作ってあげます。
ギルの感情を肌で感じてはいるんだけど、正直それはそれで嬉しいんだけど、
それでも菊さんが好きなのはやっぱりルートさんなんですよね。
ギ「お前、今夜夕食作れよ」
菊「なんですか、急に」
ギ「ルッツ、今日は早く帰ってくる予定だから、一緒に食おうぜ」
菊「え……そ、そうなんですか?」
ギ「あいつなー、肉じゃがが大好物なんだぜー」
菊「それ、貴方が食べたいだけじゃないですか」
そう言いながら、時計を見上げながらそわそわ台所に立つ菊さん。
ル「すまないな、菊。また兄さんが何か言ったんじゃないか」
ギ「こらルッツ、お前自分のお兄様をなんだと思っていやがる」
ル「日ごろの行いを知っているから心配するんだ……この肉じゃが、美味いな」
菊「お口に合ってよかったです」
穏やかに微笑むルートさんと、嬉しそうに照れ笑う菊さんと、
そんな二人からそっと視線を逸らせて食事に集中するギル。
私はこのネタの兄さんに夢見ているようです。
ギ「で、フェリシアーノちゃんの体調はどうなんだ」
ル「あまりよくない。酷く痩せたのを気にして、誰にも会いたくないそうだ」
菊「……あれから、また痩せたのですか」
ル「菊に伝言がある。次の大会には、自分の代わりに絶対入賞してくれ、と」
菊「フェリシアーノ君……」
ギ「……じゃあ次の曲は、フェリちゃんっぽいイメージも取り入れてみるか」
ル「そうだな。きっと喜ぶと思う」
体の弱いフェリちゃんの病気は、年々悪化しております。
体調も悪くやつれた姿で心配をかけたくないからと面会を断っているので、
病院に行っているのは子供の頃からずっと一緒にいたルートさんだけ。
それでも、菊さんの活躍を嬉しく思い、いつもベットの上から応援しています。
大きな世界大会に出場する時にも、菊さんに渡してくれと、
震えた筆跡で綴られた応援メッセージをルートさんに託したりします。
菊「フェリシアーノ君、見ていてくださいっ」
ここら辺がスポ根漫画の醍醐味ですな。
ギ「おおっ、あいつ分かってんじゃねえかっ」
ル「何がだ?」
ギ「俺が考えていたイメージ通りに解釈して、演技してんだよ」
ル「……音楽は、兄さんと菊と、一緒に考えたんだろう」
ギ「いや、今回はそんなに打ち合わせに時間取れなくてよ」
ル「そうか、レコーディングでアメリカに行ってたな」
ギ「俺が言わなくても、あいつはちゃんと読み取ったんだな」
一緒に練習をする時間がとれず、生演奏を断念した大会の観客席にて。
菊さんの演技を見守りながら満足げに流れる自分の曲に鼻歌を合わせるギルと、
そんな兄の横顔に複雑なまなざしを向けるルートさん。
ちょっとした思い出し妄想のつもりでしたが、えらい長くなったな。
楽しいのは自分だけですが、ええ、今更今更。