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降板から復帰へ

新感線公演「蒼の乱」を観劇してきました。
古田氏不在の中、目的は何と言っても復帰された天海祐希女史。
内容自体は説明不要の、新感線節炸裂なスケールのあるエンターテイメントです。

主演は天海女史とありますが、物語としては松山ケンイチ氏になるのかな?
ただ、彼のファンには申し訳ありませんが、どうしても物足りなさがあります。
特に前半、松山氏が前面に出る展開なのですが、正直ややだるさを感じました。
物語の流れ故のものではありません。彼は舞台に慣れていないのかな?
半面後半、天海女史がメインに押し出される展開には、ぐいぐい惹き込まれます。
男役経験者だからこそのドスの利かせ方といい、華のある存在感といい、
歌えて、踊れて、ポーズも決まる無双ぶりといい、観ててときめきます。
ラスト、あの広い舞台をあのシンプルなセットのみで魅せる力量を持つ彼女は、
やっぱり凄い女優さんなんだなあと、改めて思いました。

早乙女太一氏の立ち回りは、相変わらず美しいですね。舞を見ているようです。
後で知りましたが、兄弟での殺陣をしていたんですね。見事でした。
個人的には、彼にこそ、大竹しのぶ女史と共演の身毒丸をやって欲しいなあ。
橋本じゅん氏にもしてやられました。あの小技の利いた落ち着きの無さといい、
出てくる度に何かを期待させる卑怯さといい……もー、好き。
高田聖子女史は、ちょっともったいない役回りだったような気がします。

ファイル 1457-1.jpg

新感線公演、そろそろネタ物が観たくなってきました。
本作のようなスケール感のある舞台も良いですが、
要らん力が無駄に漲った(褒めてます)舞台も好きです。

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