ジャンプ+妄想。漸く祖国が出てきて、嬉しい嬉しい。枢軸可愛いです。
そして、相変わらず変な所に目が行ってしまいます。
今回すげえ気になったのは、祖国が持っていた「おしるこ」缶。
あんこ好きとくれば、師匠をまず連想する辺りが、普日領のお約束。
以下、妄想。ジャンル違い、カプ違い、要注意。
ヘタリア、普日、ほんのりロマ日です。
営業スマイルでプレゼンをした祖国ですが、連日の激務でお疲れモード。
漸く終わって、一人休憩ルームに向かいます。
ふー、疲れました。こんな、人前で発表したりするのって、苦手なんですよね。
ここ数日、殆ど家に帰っていませんけど、預けているぽち君は元気でしょうか。
家に帰っても、掃除とか、洗濯とか、全然していませんでしたよね。
あー、散らかりっぱなしの、ぽち君も迎えてくれない家に帰るの、辛いです。
いっそ、玄関にパソコンでも置いておきましょうか、入って直ぐの、真正面に。
鍵を開けたら自動で電源がオンになって、画面がが立ち上がって、
で、嫁が笑顔で出迎えてくれて……これは、良いかもしれません。
誰かにお帰りなさいって言って貰えると、癒されるじゃないですか。
そうなると、扉を開けるタイミングと距離から、
立ち上がりと画面表示の時間を短縮させる必要がありますか。
別に嫁じゃなくても、例えば単身赴任の家族と繋げるとか、独居老人とか、
帰宅したタイミングで繋がる通信機能とか。ああ、防犯にも使えそうですよね。
……等と、取り止めの無いことをつらつら考えるくらい、疲れております。
自販機で何を飲もうか考えて、そろそろ寒くなって来たので、ホットが増えてて。
あ、おしるこなんて入っています。一年ぶりに見ました。甘いの欲しいです。
糖分は疲れた頭にも良いですからね……って、
どなたが最初に教えて下さったんでしたっけ。
あ、そうか。開国の頃、留学に行った時、師匠が教えて下さったんですよ、確か。
あんまり根を詰めるこちらに、そう言ってわざわざ手作りのクーヘンを頂いて。
甘くて、しっとりしてて、卵とバターがたっぷり入ってて、
外国のお菓子はこんなに美味しいのかって驚きましたっけ。
プルトップを開けて、こくりと一口、ほっと一息。
壁に頭を持たれかけて、脱力して。
プロイセン君、あんこ好きでしたよね。欧米では、苦手な方が多いのに。
お饅頭とか、羊羹の食べ比べをしたり、おはぎも好きで沢山食べてましたね。
気まぐれみたいに時々来ては、蔵とか家の掃除を手伝って下さって。
プロイセン君が居てくれたら、部屋が散らかることはないでしょうね。
まったく、爺はしょうがねえなあ……とか言いながら、でもきっちりしてますし、
綺麗好きだし、意外に細かい所に気を配って下さるから、頼りになるんですよね。
やっぱり根っからのお兄ちゃんですよね、あんな世話好きな所は。
ドイツさんはプロイセン君の事を過保護だって言ってましたけど、
でも、誰かに過保護なくらい心配して貰うのって、
してくれる人がいるのって、本当はすごく貴重なことなんですよ。
多分ドイツさんは、生まれてずっとそんな人が当たり前に傍にいるから、
そのことに気が付かないのかも知れませんが……いえ、
あれは案外、彼なりの照れ隠しだったりするのでしょうか。
でも、良いなあ。羨ましいですね。
何となく、自分を振り返って切なくなる祖国。
じわ、と涙腺が緩んで、誤魔化すように壁に肘をついて、視線を落とします。
私も、お世話して貰いたいです。こんなにたくさん頑張って疲れた時ぐらいは。
綺麗に掃除した家に帰って、ぽち君と一緒にお帰りなさいってお出迎えてされて、
あったかい家庭料理とか、太陽の匂いのするお布団が、ちゃんと準備されていて、
疲れただろ、お前はよく頑張ったなって、頭なでなでしてもらいたいです。
良いなあ、会いたいなあ……プロイセン君に会いたいなあ。癒されたいなあ。
イ「日本、お疲れだー」
日「あ……イタリア君。これはお恥ずかしいところを……」
つまり、こういう流れだったんですね。自分に都合よく考えるの、すげえ得意です。
イ「俺、褒めるの下手かなあ」
ド「あれは日本なりの喜びの表現だぞ」
イ「そうなの?」
ド「ああ、兄さ……兄貴もそう言っていた」
イ「プロイセンが?」
そして、その夜。帰宅して、玄関で驚愕のまま立ち尽くす祖国。
あれ、なんでここにぽち君がいるんですか? それに、どうして?
プ「おー、お帰り。ぽち、引き取ってきておいたぞ」
日「な……ん、で、プロイセン君がここに?」
プ「お前がかなり疲れているようだって。ヴェストが。まーた無理したんだろ」
日「えっ、ええっ?」
プ「部屋も散らかっていたし、お前にしては珍しいな。余程大変だったか」
日「(お部屋が片づけられています……お洗濯物も。ご飯の匂いも)」
プ「良いプレゼンだったって言ってたぜ。流石日本だって。やるじゃねえか」
ほら、早くスーツ脱いで、着替えて来いよ。それとも、先に風呂に入るか?
わしわし頭を撫でられて、思わず涙目になる祖国。そんな祖国にうろたえる師匠。
ロマ日好きなら、おはぎの御裾分けをして貰っていたロマーノさんってのもアリ。
ロ「おせーぞ、てめえ。俺様の特製ディナーが冷めちまうじゃねえか。ちぎー」
きっと、濃厚なむちゅーで迎えてくれて、ついでにコーヒーも出してくれるはず。
そして、日々頑張る祖国に伝えたい言葉。
プ「まだまだ力不足ですって言う、お前の向上心は悪くねえけどよ」
プ「でも、もうちっと素直に喜んでも良いと思うぜ」
プ「んでもって、もっと頑張った自分を褒めてやれよ」
プ「でないと、疲れるだけだろ」
プ「ま、仕方ねえから、今日のところは俺様が褒めてやる」
プ「疲れたろ、よく頑張ったな、日本。ほら、来いよ。撫でてやるぜ」
癒されたいのは、自分かも知れません。
でも、萌えに癒されていたりもします。
病気ですね、疲れているんですね、そうですね、さっさと寝よう。