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もひとつ舞台語り

昨日の続きになりますが。

「サロメ」に続き、同時期にテレビ放映されていた
同S・バーコフ氏演出、カフカの「変身」のビデオも改めて鑑賞。
内容だけに、観終わった後は鬱になります。もやもやする話ですよね。

宮本亜門氏主演のこちらも、非常に実験的で芸術度の高い作品。
舞台に鉄の棒を組み立てたセットを使っていたのですが、
照明効果でそれが蜘蛛の巣にも似たシルエットを作り出します。
巧妙に計算された影の演出が生かされた、素晴らしい舞台美術でした。

役者陣は豪華な実力派ばかりで、充分見応え有り。
主演の宮本氏は、変身後の「虫」の役を汗だくで見事に好演。
かさこそとした、ぞっとする程リアルな「虫」の演技には絶句しました。
これだけ肉体的に大変な役を、よくもここまで見事にこなしました。
服の上からでも判る腕の筋肉が、流石に半端無かったです。

―削除済み―

「ガラスの仮面」の演技に対する取り組みや表現に、
「んなアホな…」と思う事は多々ありますが、この作品の氏を見ていると、
強ち漫画の世界だけでもないかな…と思えてきました。

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