お見合い番組の続きです。
個人的に、どうにも桜さんが芸能人設定というのがピンときません。
以下、妄想。ジャンル違い要注意。
ヘタリア、菊ユル&ちょっとだけギル桜もかな?
(市街地の映像、駅のランドマーク前)
「あ、あれ? もしかして……」
(ユールヒェン・バイルシュミット、小走りに近付いて)
「初めましてー。あー……と、本田、菊、さん?」
「はい」
(クローズアップ)
「初めまして(丁寧なお辞儀と緊張気味の穏やかな笑顔)」
(画像静止、テロップ、本田菊・三十二歳)
(イメージムービー)
某大学院卒業後、有志と共にベンチャー企業を立ち上げた青年実業家。
穏やかな風貌の彼は、しかしこう見えて、幼い頃から剣道を嗜み、
学生の頃は大会優勝を果たした程の実力を持つ文武両道の日本男児。
幾つかの審査をそれぞれ行い、候補者を絞り、最終的に彼が選ばれました。
(画面切り替わり、ワゴン車内の実況コメンテイター)
「ギルベルトさんとユールヒェンさんは、従姉同士でいらっしゃるとか」
「そうそう。しかもなんと。実はこの本田菊さんは……え、お兄ちゃん?」
「はい(笑いながら頷き)」
(どよめき)
「絶対俺達、それだけの為にゲストに呼ばれたよなー(カメラに向かって指さし)」
「ですよねー(苦笑)」
「でも、似てるよな。なんかこう、雰囲気が」
「そうですか?」
「どんなお兄さんだった?」
「うーん……おっとりしてて……割とマイペースなタイプかもしれませんね」
「ふうん」
「従弟から見て、ユールヒェンさんはどんな方ですか」
「生意気だし、口悪いし、乱暴だし、絶対嫁の貰い手ねえって思ってたな」
「えぇー」
「まあ、現にそうなった訳だし」
(笑い声)
(画面切り替わり、公園のお見合いの二人)
「えっと、では移動しましょうか」
「あ……はい」
(左下ワイプから、ギルベルト・バイルシュミット)
『はい、って。いつもだと、おう、だぜ。緊張してやんの、あいつ』
(駐車場へ誘導、乗り込んだ車の中)
「車、大丈夫ですか。乗り物酔いとか」
「あ、いや。平気だ、から」
「ご気分が悪くなったら、いつでも言って下さいね」
(エンジンをかける、同時に流れる音楽)
「……あれ、この曲」
「あ、はい」
(同じワイプから、本田桜)
『この曲あれですね、去年公演された音楽舞台の』
(イメージムービー)
(テロップに公演タイトル、振り付け・出演、ユールヒェン・バイルシュミット)
「観に来てくれたのか」
「ええ。凄く良くって、観終わった後、ロビーでCD買っちゃいました」
「(ユールヒェン、音楽に合わせて鼻歌)」
(会場、笑い)
『機嫌良くなってやがんの』
(本田菊、笑いながら、オーディオ操作)
「(前奏に)おっ」
(音楽に合わせて歌い始めるユールヒェン、会場爆笑)
『この歌、ユールヒェンさんが舞台で歌っていたんですよね』
『でけえよ、声。車の中で、舞台の声量で歌うなっての。アホだな、あいつ』
(画面切り替わり、スタジオ)
「(笑いながら)如何ですか、フランシス・ボヌフォアさん」
「いいね、あの本田菊? さん、凄く気遣い出来るタイプみたいだし」
「なんや、可愛い二人やんなあ」
「あれ、本田桜の兄貴?」
「はい、実は。でも、似てらっしゃいますよね」
「俺、知らなかったぞ。兄弟がいるなんて」
「アーサーさんは、本田桜さんとお知り合いだとか」
「い、いや、その、俺達はと、友達だからなっ」
「わー、なんやウザいわ、こいつ」
「うるせえっ」
「でも、なかなか良さそうな青年ですね。青年実業家ですか」
「はい、主にロボット工学やプログラムの制作を請け負う会社だそうです」
「へー」
「なんや、すごいなあ」
菊さんは、巨大トイロボットを作った某水道橋○工さん的なイメージでした。