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笑う犬との生活

もふもふに癒されたいなーと考えていたら、こんなものが出来ました。

以下、妄想。ジャンル違い要注意。
ヘタリア、普日、獣? 要注意。



最近猛烈に仕事が忙しいくたびれたサラリーマン、本田菊さん。
日々の疲れの中、モフモフに癒されたい、モフモフに埋まりたい、
そんな愚痴をこぼした所、動物好きで大型犬を多頭飼いしている
上司のゲルマンさんから提案をされます。

ゲ「そんなに癒されたいなら、一匹譲ろうか」

不憫にも貰い手が見つからず、成犬になってしまった子が一匹いる。
頭は賢いし、気立ても悪くないが、人を選り好みする所があってな。
もしお前さえ良ければ、一度お見合いに、我が家に来ないか?
そう誘われて、ウキウキ気分でゲルマンさん宅に招待されて行ってみると。

菊「……え……この子、ですか?」

目の前に現れたのは、見上げるばかりに立派な青年男性。
身長たかっ。眼つきこわっ。ガタイでかっ。銀髪? 赤目? アルビノ?
大型犬を多頭飼いしているのは聞いていましたが、流石にこれは予想外。

ゲ「驚いたか? 結構大きいとは説明したと思うが」
菊「いや、その……大きいのは、覚悟していたのですが」

驚きは別の方なのですが、そんな心は伝わらず。
ソファに座っても隣に来るし、コーヒー飲んでる時もじっと見てくるし。
肩組んでくるし。凭れてくるし。鼻近付けてクンクンされるんですけど。

ゲ「珍しいな、ギルベルトがこんなに人に懐くのは」

え? これ懐いてるんですか? ちらりと見ると、ニヨと笑うギルベルト。

ゲ「是非、この子を貰ってくれないか。お前を随分気に入ったようだ」

ひと通りのしつけは済ませている。そんなに手はかからない筈だ。
自分のことは自分で出来る子だし、疲れたお前を癒してくれるだろう。
幸せな家族にしてやってくれ、偶には遊びに連れて来てくれると嬉しい。
ギルベルト、今日から彼がお前の家族だ。仲良く、そして幸せにな。

そう言われ、あれよあれよという内に、お引き取りが決定。
ギルベルトの日常生活品諸々を手渡され、そのままお持ち帰りすることに。

ギ「おー、ここが今日から俺様の家になるのかー」
菊「えっ、しゃ、喋れるんですかっ?」

嬉しそうに、菊さんの家を見て回るギルベルト君。マンション? 一軒家?
どちらでも良いけど、部屋数は少ない方が良いかな。
頭に疑問符がいっぱい浮かべつつ、それでも今日の為にと準備しておいた
カリカリのドッグフードをギルベルト君に与えようとしてみますが。

ギ「……お前、いっつもこんなモン食ってんのか?」

だからこんなに細っこいんだな。ちょっと待ってろ。
腕まくりしつつ、キッチンに向かうギルベルト君。そして暫く後。

ギ「ほら、食え」

テーブルに並ぶのは、ジャーマンポテトとジャガイモスープ、サラダ等々。
そう言えば最近、栄養補助食品ばかりでしたね。ちょっと芋率高めですが。
美味しいそれらに舌鼓打ちながら、向かいに座るギルベルト君を見遣り。

菊「……それ、食べても大丈夫なんですか?」
ギ「あ? 安心しろ。俺様はあんまり好き嫌いはねえからな」

まあ、にんじんはあまり好きじゃねえけどよ。
そう言いながら、玉ねぎ入りのスープやサラダを食べるギルベルト君。
てか、いつの間にこの人、缶ビール開けているんですか?

そして寝るときは、ちゃっかり菊さんのベッドに入ってこようとします。

菊「こら、君のベッドはあっちですよ」
ギ「はあ? あんなの、入れる訳ねえだろ」

既に大型犬を貰う気満々で、ゲージやベッドも用意していたのですが、
流石にギルベルト君には無理そうです。サイズ的に。

ギ「ほら、癒されてえんだろ」

親父が言ってたぜ、すげえ頑張り屋で、癒されたがっていたって。
俺様で癒されやがれ。いや、ぎゅっとされても硬いんですけど。筋肉が。
でも……頭を撫でてくれる感触は、ちょっと気持ち良いかもしれません。

そんな筋肉系モフモフと菊さんの、ハートフル? な生活が始まる、的な?
書き始めたら、面白くなってきました。ちょっとSSに書き直そうかな。
てか、犬欲しいなー。モフモフに癒されたいのは、自分もなのです。

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