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アラビアンドラマ

久しぶりに、ハーレクイーンロマンスネタでGO!
元ネタはこちら

ジャンル違い要注意。
以下、楊太です



アラブの海に古代の沈没船調査に来ていた考古学者の師叔は、
反政府ゲリラに誘拐され、小さな島にある小屋に幽閉された。
そこにやってきた二人組の男性に、思わずナイフを向けるが。

楊「安心して下さい。我々は貴方を助けに来ました」
太「そう、なのか?」
楊「貴方の御友人は大丈夫ですか」
太「あ…頼む!普賢を助けてやってくれ」

怪我を負った同僚の普賢が、起き上がれない状態だと判断して。

楊「怪我人を横たえると、全員がボートに乗れません」
太「判った、わしはここで待っているよ」
楊「貴方を一人で残すとでも?貴方は僕が守ります」
太「えっ…」
楊「師匠、彼を頼みます。急がないとサイクロンが来る」
玉「判った。くれぐれも気をつけるんだぞ」

やってくる嵐に、小屋が持たないと判断すると。

楊「手枷のまま、僕の首に回して下さい」
太「(横に抱きあげられて)のわあっ」
楊「(岩場の影に身を顰め)このままで。離れないで済みます」

嵐が過ぎ去って、朝になって。

楊「目が覚めたんですね。具合はどうですか」
太「あ、うむ。大丈夫だよ」
楊「直ぐに救援が来ます。あと少しの辛抱ですよ。太公望さん」
太「師叔、で良いよ。皆わしをそう呼ぶ」
楊「では僕の事は、楊ぜん…と。師叔」
太「うむ、楊ぜん」
楊「…震えています。寒いですか?」
太「へ?ああ…そう言えば、少し」
楊「大変だ、体を温めないと」
太「(ぎゅっと抱きしめられ、びっくり)」
楊「すいません。僕の国の人間がこんな事をするなんて」
太「でも、助けに来てくれたではないか。おぬしは政府の者だろう?」
楊「犯人は必ず捕まえ、罰を受けさせる。約束します」

検査の為に入院していた師叔は、直ぐに退院。
その際、助けてくれた人に御礼をしたいと伝えると、リムジンでお出迎え。

太「お主、あの時一緒に来てくれた…」
玉「無事で何よりだ。さあ、こちらへ」
太「楊ぜんも、この王宮にいるのか?」
玉「(ドアをノックして)陛下、連れて参りました」
太「へ、陛下あ?」
玉「(扉を開けて)太公望。こちらはこの国の君主、楊ぜんだ」

軍人だと思っていた楊ぜんが、実はシークだと知って驚く師叔。

楊「師叔、こちらへ。座って楽にして下さい」
太「いえ、わしはただ、お礼が言いたかっただけだから…」
楊「礼には及びません。国の安全を守る事は僕の義務です」
太「しかし、まさかシーク自らなんて…」
楊「海洋調査に許可を出したのは僕です。貴方に責任はありません」
太「ありがとう」
楊「しかし内政がこうなった以上、安全の為に王宮で暮らして頂きたい」



y○hoo!の無料立ち読みを見て書いたものなので、
今後どんな展開になるかは、全然判っちゃおりません。
でもハーレクインなら、きっと期待を裏切らないでしょう。

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