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戦場の逃避行

ハーレクインロマンスでGO!
元ネタはこちら

以下、楊太。
ネタバレ、ジャンル違い要注意。



過激派反政府軍に人質として囚われた宣教師の師叔と、
それを救いにやって来た特殊部隊の中尉楊ぜん

楊「太公望牧師、そこにいますか?小さな声で返事をして下さい」
太「(建物の壁越しからの声に)は、はい。ここにおります」
楊「特殊部隊の楊ぜん中尉です。救出行きました。怪我は?」
太「わしは元気だが、シスターが高齢で、足に怪我を…」
楊「その修道女は、我が国の人間ですか?」
太「否、彼女は現地の人間だが」
楊「現地人を救出することはできません。命令外です」
太「ならば…すまぬ。一緒には行けぬ」
楊「彼らが戻ってきたら、どんな目に会うか判っているんですか」
太「彼女を置いては行けぬ」
楊「…判りました。いつでも動ける準備をして下さい」

太公望の姿を見て。

楊「何てことだ…てっきり、男性の牧師だと」
太「は?」
楊「声と話し方から…まさか、女性だったなんて」
太「わしは男だ!」

部隊からはぐれ、滝に飛び込んで何とか逃げ切った所で。

楊「ますは、服を脱いで、お互いの体を確かめなくてはね」
太「へ?」
楊「冗談じゃなく、命令です。シャツとズボンを脱いで下さい」
太「な、なんで!」
楊「お互いの体に、傷が無いかを確認するためですよ。牧師さん」
太「その呼び方はやめよ。師叔と呼んでくれ」
楊「判りました、師叔。押し倒したりしないので、安心して下さい」

ジャングルの中を二人で歩いている途中、蝶の群れに出会って。

楊「これは…」
太「…すごい」
楊「(笑顔で見上げる師叔に目を奪われて)」
太「こんな綺麗なブルーの蝶、初めて見たのう…」
楊「貴方のブルーの瞳の方が、もっと綺麗ですよ」
太「(頬に手を当てられて)楊ぜん?」
楊「キスしますよ」
太「おぬし、わしは好みのタイプじゃないって言ったではないか」
楊「気が変わりました」



自分的には珍しく、積極的で師叔をリードできる王子。

ハーレクインでパロを考えていると、
どうも女性役を王子、男性役を師叔に当てはめてしまいます。
自分の中では、いつも師叔の方が一枚も二枚もうわてなんですよね。
そしてはらはらどきどきしつつ、翻弄され、振り回されるのが王子。
相変わらず、カッコ良い男性像から、見事に外しております。

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