ハーレクインロマンスでGO!
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以下、楊太。
ネタバレ、ジャンル違い要注意。
王族の一人である楊ぜんと、伯父の大公から信頼のある建築家太公望。
予てより胡散臭く思っている彼と、共に事業を手掛ける事になって。
楊「どうして貴方が此処にいるんですか」
太「玉鼎大公に仰せつかってのう」
楊「…師匠が不在なら出直します。貴方に話す事などありませんから」
太「来月の園遊会に関する事なら、わしの仕事だ(書類を見せて)」
楊「師匠の書類をどうする気ですかっ」
太「おっと(伸ばされた手から逃れて)」
楊「その書類を返しなさい」
太「おぬしの命令を聞く義務はない。わしは玉鼎に雇われておるのでな」
設計コンテストで受賞作品が太公望のものだったと知って。
楊「これじゃまるで、ペテン師じゃないですかっ」
太「何処が?姜社はわしの会社のひとつだが」
楊「ではコンロン社の作品は?わざわざ見劣りする作品を応募させるなんて」
太「あれは研修生の作品だ。新人にもチャンスを与えるのがわしの方針でな」
楊「あれが貴方の設計だと判っていたら…」
太「違う作品を選んでいたのか?」
楊「…多分、審査員を辞退していましたよ」
太「随分嫌われたものだのう」
二人でプロジェクトを進める事になって。
楊「はっきり言います。僕は貴方と一緒に仕事をする気はありません」
太「では、おぬしが誰か代わりを立てると?」
楊「このプロジェクトは、僕が立ち上げたものです。他人には任せられません」
太「では、二人で協力するしかないではないか」
楊「貴方の事は知っています。公にされたくないことだって…」
太「脅迫なんておぬしには似合わぬ。何処でそんな姑息な真似を覚えたのだ」
楊「ちゃんと証拠だってあります」
太「わしを敵に回すと後悔するぞ(立ち上がり、髪を引いて顔を寄せて)」
楊「なっ…」
太「おぬしだって例外ではない…覚えておくと良い」
大公である玉鼎と太公望とのオフィスでの会話。
玉「楊ぜんがコンゴウの一族と話を押していたそうだが、本当か?」
太「うむ、残念ながらな」
玉「愚かな話だ…また、関係を再会させるつもりかもしれないな」
太「可能性はあるのう」
玉「私からもう一度話をしてみよう。ところで、契約は勝ち取ったようだな」
太「だが、おぬしの弟子には嫌われておってのう。前途多難だ」
玉「あの子は、まだお前を嫌っているのか?」
太「まあ、障害が大きいほど、わしは燃えるタチだ。心配無用だよ」
王族に対しても敬語を使わない師叔と、一般人に対して敬語を使う王子。
玉鼎と師叔は同じ師から教えを受けた(何の教えだ)門下生同士ということで。