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二人の共同生活

ハーレクインロマンスでGO!
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以下、楊太。
ネタバレ、ジャンル違い要注意。



天涯孤独だった師叔を支えてくれた、遠縁の玉鼎が死去。
その遺産分配の為に、彼の義理の息子に当たる楊ぜんと初対面して。

楊「貴方は…幾つですか?」
太「23…だが?」
楊「驚いたな…師匠も心臓発作を起こす訳だ」
太「(もしかして、わしは玉鼎の愛人と勘違いされておる…とか?)」
楊「残念ですが、僕をたらし込むのは無理ですよ」
太「はあ?」

玉鼎の遺言の通り、彼のコテージで一カ月の共同生活をする事になって。

太「来ておったのか。ほう、中も良い造りだのう」
楊「僕はここで仕事をしますから。お互い、干渉は一切無しです」
太「のうのう。湖にカヌーがあったが、今度借りても良いか?」
楊「駄目です」
太「むう、ケチだのう」
楊「共同エリアの配分です。冷蔵庫は半分開けていますから」
太「そんなトコまで、半分にするのか?」

楊ぜんから見た師叔。

太公望師叔は、荷物も生活もシンプルそのものだ。
朝食を食べ、ランチボックスをつめて、湖で釣りをして一日を過ごす。
夕食も手作り。お陰で彼からは、いつも食べ物の香りがしてくる。
昨日はピーチデニッシュ、今日はキャセロール…。
ったく、僕の好物ばかりじゃないか。

師叔から見た楊ぜん。

楊ぜんは、一日の殆どを書斎で過ごしている。
食事は、昼も夜もサンドイッチ。自分で決めたのだ、ま、仕方なかろう。
こやつの好物は、玉鼎の話で知っておった。
わしと玉鼎に、恥知らずな誤解をした罰を受けるが良い。
まあ、お願いしたら、分けてあげなくもないがのう?

お互い、歩み寄りを見せ始めて。

太「(釣竿の手入れをする楊ぜんに)それ、玉鼎の名前が…」
楊「師匠が使っていたものですが、錆びれたら悲しむかと思って」
太「…玉鼎と約束しておった。いつか、一緒に釣りに行こうって…」
楊「…行ってみましょうか」
太「えっ」
楊「カヌーを出しますよ…但し、条件があります」
太「条件?」
楊「…お弁当を、作って下さい。調達係も含みます」
太「(折れた!この意地っ張りが!胃袋攻撃に屈服した!)」
楊「…どうですか」
太「弁当と言わず、今夜のディナーからはどうかのう?」
楊「名案です」
太「(笑ったー!)」



配役をどちらにするのか、かなり迷いました。
料理が上手そうなのは王子だし、釣りが好きなのは師叔だし。
相変わらず、食べ物が美味しそうなお話に弱いです。美味しいは正義。

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