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そして犯罪者に

ちょっと妄想。ジャンル違い、要注意。
ゴールデンカムイの小ネタ。



元道場の跡取り娘は、父親の命に従って、弟子の一人と結婚。
腕っぷしはいいけれど、貰い受けた嫁に愛情は全く無く、
寧ろ醜女と称される彼女のことを馬鹿にして、蔑ろにし、虐げ、
弟子たちと共に笑いものにし、奴隷のような扱いが日常。

「あんな見た目じゃ、師匠に命じられても欲情できんわい」

当然のように浮気し、愛人は子供を産んで跡取りは出来たけど、
彼女は中年になっても処女。その愛人にも馬鹿にされる始末。

「でも、あんたの作る飯は、最高に美味い」

そんな中、女好きでどうしようもないと言われる門下生の一人だけは、
彼女をちゃんと女扱いし、笑うことなく、尊重してくれます。

「このぐらいの荷物、軽いもんよ」
「あんただって、一緒に運んじまうよ」
「俺に言わせりゃ、女ってだけで観音様みてえなモンだからな」

「誰にでも言ってるんでしょ」
「ああ、まあな」

オープンスケベで、でも誰よりも強くて女性を尊重する門下生。
なんやかんやあって、道場の皆に馬鹿にされ涙する彼女に。

「別れりゃいいじゃねえか、あの大馬鹿亭主を捨てろよ」
「……あたしみたいなブス、ここを出ても行くとこなんか無いのよ」
「そんなことねえって」
「じゃあ、アンタは私を抱けるっての?」

勿論、ここで否を告げる彼じゃない。
そして、それを道場の師匠に知られるのですが。

「貴様、あんな醜女を抱けたのか」
「よくもまあ、おっ立ったもんだ」
「で、具合はどうだった? 下の顔はちっとはマシだったか」

怒るどころか、卑下た下品ネタで笑い飛ばす師匠と、同門下生達。
それを聞き、馬鹿にされた自分と彼に涙を流す彼女。
そこで彼の怒りが爆発ですよ。師匠も門下生も共々に死屍累々。
「不敗」の仇名さえある彼は、既に師匠を超えた実力の持ち主なのです。

「私なんかの為に、人殺しなんてなっちゃ駄目」
「言っただろ、俺に取っちゃ女は観音様みてえなもんだ」

「抱いた女を馬鹿にされて怒らねえなんて、男じゃねえよ」



……という、牛山先生の過去が見える、見えるぞおお。
もし自分がゴールデンカムイの二次を書くなら、多分この辺りになりそう。
まーた需要の無さそうなものを……。

男女共に、容姿って、人生に置いてものすごく影響すると思います。
ルッキズムを推奨するつもりはないけれど、シビアで現実的な事実。
自分自身、子供の頃は姉と比較されて、嫌な思いを結構した派だからな。
但し、容姿が良いと得をする事はあれど、幸せになるとは限らない。
そして成人すると分かりますが、大人の手段と努力と知恵があれば、
見た目ってある程度ならなんとかなったりします。マジで。

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