5月のお題、「ミルク」より小噺。
ジャンル違い要注意。
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星光る下で、夜のお茶会に誘われた。
いつもなら、子供はもう寝る時間だと窘めら
れる時刻だ。だから漸く一人前として認めら
れたんだと思えたが、目の前に差し出された
カップの中身は温められたミルクで、やっぱ
り子供扱いされているんだとがっかりしてい
たら、今夜は流星群の夜だから特別ですよと
教えられた。見上げると転がる星はあまりに
多くて、やがて空ににある全ての光が落ちて
無くなってしまうんじゃないかと思える位、
どんどんと線を描いて降りだして少し怖かっ
た。だけどその人の前ではそんな子供みたい
な素振りは見せたくなかったから、じっと座
って目の前の人を見つめていたら、ぽちゃん
と音がして、カップの中に星が落ちてきた。
おや、珍しい、良かったですね。ふわりとし
た笑顔にどきりとしたけど、何でもない振り
をして、ミルクカップに口をつけた。しゅわ
わと解ける流星は、遥か昔に母が教えてくれ
た星座の味がした。
オリジナルと銘打っても、不都合全く無し。
誰も判らないだろうな。自分でも判らないもん。
ニュースで話題持ちきりだったので、
折角なのでブームに乗っかってみました。