小ネタの走り書き。
ジャンル違い要注意。
以下APH、ギル菊です。
幼馴染みのギルベルトと菊。
でも幼い頃、菊がギルを庇って頭を打ち、その事故で失明してしまう。
子供から少年、そして青年に成長する二人。
相変わらず目の見えない菊と、そんな彼の元に欠かさず通うギルベルト。
子供の頃から読書が好きだった菊に、
ギルベルトは見舞いの度に本の読み聞かせをする。
菊「今日は、どんな本を読んでくれるんですか」
ギ「文学小説だとよ。フランス人のダチが、すげえ良いって教えてくれた」
勧められたのは谷崎潤一郎の「春琴抄」。耽美小説の最高峰の一つですな。
盲目の女性に献身的に仕える青年の、やや倒錯的でマゾヒズムな物語。
内容を知らないギルベルトが読み進めて、その途中で止めてしまう。
ギ「…悪い、こんな話だって知らなかった」
菊「(本を閉じるギルベルトに)止めないで下さい」
ギ「でも…気分悪いだろ、それに、その…」
菊「続きが気になります。ギル君、読んで下さい」
官能的な描写を含んだ物語を読み進める内に、
落ち着かなくなってしまう結構初心なギルベルト。
黙って聞いている菊に、なんだよ…と理不尽に一人で腹を立てそう。
なんかこんな話、何処かの文学賞受賞作でありませんでしたっけ?
菊「もし目が見えるようになるなら、ギル君の顔が見たいです」
ギ「はあ?」
菊「ギル君、凄く綺麗な顔をしていたでしょう」
ギ「(そういや子供の頃、こいつ俺の髪とか眼の色が好きだったな)」
菊「大人になったギル君、きっと凄くカッコ良いんでしょうね」
ギ「見せてやるよ…こんな顔、いくらでも」
大学生になって、医学部に進むギルベルト。
勿論、専門は脳外科。当然、菊の目を治す為。
やがて手術の話が持ち上がるけど、成功率は20%以下。
失敗すると命の危険がある手術に苦悩するギルベルト…を読みたいです。私が。
菊「判りました。手術をお願いします」
ギ「馬鹿、なにあっさり了承してんだよ、もっとしっかり考えて決断しろっ」
菊「何度考えても一緒です。だって、ギル君が執刀してくれるんでしょう?」
菊「だったら、何の心配もありませんよ」
ギ「お前は…っ、俺を信用し過ぎなんだよっ」
菊「だって、ギル君は今まで私に嘘をついた事が無いじゃないですか」
ギ「それが、信用し過ぎだってんだよっ」
俺が、今までどんな気持ちで、お前を見ていたのか知らねえくせに。
菊「私はね、すごく嫌な奴なんです」
ギ「どうした?」
菊「本当は…目が見えないままでも良いって、思っているんですよ」
でも、貴方越しに見える世界は、とても鮮やかで、とても綺麗でした。
菊は男でも女でもどっちでもイケるな。
ラストはバッドエンドとハッピーエンドの二つあります。
手術が成功するパターンと、失敗するパターン。
自分が書くならハッピーエンドだけど、先に考えていたのはバッドエンド。
五話分ぐらいに分けて書けそうだな。ラストは選択制にしても良いかも。
いっそ、いつかやってみたいなと野望のある、オフで本を発行するとか。
考えるだけならタダ。夢見てこその夢。引き篭もりの小心者が何を言うか。
…と、フェイシャルエステを受けていた二時間の間に考えておりました。
だって、瞼にもパックをするので、目が開けられなかったんだもん。