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集中豪雨が凄い

7月のお題、「海底」より、小噺。



深海魚は急激に水面に引き上げると、爆発してしまうらしい。
長く海底に住んでいるので、強い水圧に体が慣れている。
だから、圧力の薄い場所では内臓が飛び出してしまうとか。

ああ、そうか。

長年引き籠っていた弟の部屋は、彼にとっての深海だったらしい。
無理矢理手を引いて、連れ出した玄関の外側。
肉塊と成り果てた弟を見下ろし、漸くその話を思い出した。



ダイビングの時も、体を慣らしてから水面浮上します。

微妙にダークな小噺が続いていますね。苦手な方には申し訳ありません。
「弟」と特定せずに、ぼやかした表現の方が良かったかな?

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