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うばっちゃった

昨日の小ネタの続き。
ジャンル違い要注意。
以下、APH、日にょ普です。
現代パラレル、大学生の菊さんとユールヒェンさん。



大学に泊まり込んで、サークルの映像の編集をする菊さんと、
それに付き合ってお手伝いするユールヒェン姐さんのお話の続き。

菊「…あ、すいません。ちょっと外出していいですか?」
ユ「あ?良いけど、何処行くんだ?」
菊「バイルシュミットさんも一緒に行きますか?銭湯」
ユ「…日本人はどんな時でも風呂に入るって、本当なんだな」

タオルはレンタルできますし、ソープもシャンプーも置いてますし、
良い気分転換になりますよ…と誘われて、一緒に行く事に。

ユ「銭湯なんて、行った事ねえや」
菊「それは勿体無い。大きいお風呂って気持ち良いですよ」
ユ「折角日本に来たんだから、温泉って行ってみてえんだよな」
菊「この近くでも結構ありますよ」

男湯と女湯に別れる入り口にて。

菊「じゃあ、針が45分を指した頃に、ここで」
ユ「おう、了解」
菊「判らなかったら、傍にいる誰かに聞いたら教えてくれますから」

大学から近いので、留学生の利用も多く、常連さんは判っております。
普通の町の銭湯なので、中に入ると富士山の絵があったり(お約束)、
天井が男湯と繋がっていたりします。
おーい。本田ー、聞こえるかー…とか、ユールさんは面白がって呼びそう。
なんだ、この昭和じみたほのぼの感は。大好きだけどね。

ユ「すっげえ、気持ち良かったー」
菊「はい、さっぱりしました」
ユ「あー、ここでビール飲んだら美味いだろうなー」
菊「そうですね。でも、今日は我慢して下さいね」

髪の毛、まだ濡れてますよ…とか言いながら、
菊さんが自分のタオルで、ユールヒェンさんの髪を拭いてあげたり。
途中の自販機でコーヒー牛乳飲んだり。
電気風呂に入ったぜ!と自慢げに話したり。

ユ「なんか、シャワーだけよりも、肌がつるつるになった気がする」
菊「そうかも知れませんね」
ユ「特にほら、ここ。(自分のほっぺたを示して)な?触ってみろよ」
菊「…え、いえいえいえ、それはちょっと」
ユ「良いからほら、触ってみろって(無理矢理手を取って)」
菊「ちょ、バイルシュミットさんっ(慌てて振り切って)」
ユ「こら、てめえ。なんで逃げるんだっ」

まて、本田。逃げんじゃねえ。俺様のつやつやほっぺが怖いのか。
言いながら、二人で走って大学に戻ればいいと思う。
青春過ぎて眩しい。鼻血出そう。
でも、大学に戻れば、作業が待っているんだよな。
丑三つ時ぐらいまで頑張って。

ユ「…よーし、こっちは終わったぜ」
菊「お疲れ様です。こっちももう少しで終わりそうです」
ユ「そっか。良かった、間に合いそうだな」
菊「朝までまだ充分時間がありますから、どうぞ眠ってて下さい」
ユ「(欠伸しながら)悪いな、そうさせて貰うぜ」

勧められるままに、ソファに横になるユールヒェンさん。
そして朝、目が覚めると、眠っていた自分の上に、
ちゃんと菊さんのシャツが掛けられているんだな。(お約束)
そっちを見ると、床の上に横になって寝ている菊さん。
うわこいつ、こんな所で寝ると、身体がちがちに痛めるぞ。
てか、雑誌を敷いてるとは言え、流石に床で寝たら風邪ひくだろうが。
起き上がって、自分に掛けられていたシャツを掛けてやるユールさん。
疲れた寝顔を見下ろして、まあ寝顔にキスぐらいはするわな。(お約束)

ぱちりと目を覚ます菊さん。
寝惚け眼でぼーっとしたまま、目の前のユールヒェンさんの顔を見つめて。

菊「(へらっと笑って)ありがとう、ございます」

そのまま、またすぐ寝る菊さん。ずーっと睡眠不足が続く中、
漸く作業も終えてほっとしているので、本気で寝惚けています。
そうとも知らず、どきどきして、そのまま眠れない純なユール姐さん。
え、嫌がら無かったよな、笑ったし、これ、もしかして、こいつも、とか?
菊さんとしては、手伝ってくれたし、シャツを掛けてくれたお礼のつもり。
しかもこの男、憶えてなんかおりません。ええ、これっぽっちも。

菊「ちょ、何で殴るんですかっ」
ユ「うるせえ、俺の純情返せっ」



つーか、いい加減、この二人は進展しても良いと思うんだ。
このまま延々と付かず離れずな関係にしてしまいそうで、
自分のラブ展開の駄目っぷりが、なんかもういろいろと切ないです。
ラブストーリー苦手です。でも、ちゅうシーンは大好きです。

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