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温泉旅館だけに

更に続きの小ネタ。
ジャンル違い要注意。
以下、APH、日にょ普です。
現代パラレル、大学生の菊さんとユールヒェンさん。
そして愉快な仲間達。



夜、夕食は旅館のお料理をお部屋で食べます。
和風旅館だけに、お約束的な旅館料理が並びます。

ユ「おー、すっげえ。豪華ー」
湾「日本のカイセキ料理、初めて食べるよ」
マ「美味しそうですねえ」
フ「見た目も美しい、流石日本料理だね」
ア「でも、ちょっと色が地味じゃないかい?」
菊「日本ではこれが普通です」

まあ、ここで宴会になるのは当然か。
菊さんは幹事さんということもあり、今回はノンアルコール。

フ「ユールちゃーん、程々に気をつけてね」
ユ「おうっ、三度目は無いぜ」

ところが三度目をやっちゃうんだな、これが。

ア「もー、ユールヒェン。酒臭いんだぞ」
マ「すっかり出来あがっちゃいましたね…」
菊「まあ、今日はここで寝るだけですから」
湾「大丈夫かな」
菊「このまま休ませて、もう少ししたら隣の部屋に連れて行きましょう」

こっちは野郎共の寝る部屋。隣は女子部屋になってます。
寝てるのか起きてるのか判らないユール姐さんを、座布団の上に横にして。

菊「フランシスさん、そろそろ服を着ましょうね」

兄ちゃんは通常運転です。薔薇スタイルに、最早誰も驚かない。

湾「キクさんって、受け、ね(酔ってます)」
ア「キクってゲイに人気ありそうだな(酔ってます)」
湾「やっぱりそうみえるね?」
ア「日本人の男の子は、ゲイに人気があるって聞いた事があるんだぞ」

ほら。指差す先には、裸で柔道の寝技を掛けるフランツ兄さんと、
押し倒される菊さん。勿論、酔ってじゃれてるだけ。
台湾ちゃん、写メ撮っていそう。で、後で桜さんに送るんだな。
夢うつつで二人の会話を聞きつつ、ぼーっと見てるユールさん。
キクって本田の事か。二人ともあいつの事、名前で呼んでいるんだな。
てか、ゲイって、マジ、有り得そうで笑えねえよ。
そういやあの変態も、色っぽいとか可愛いとかってよく言ってるもんな。
確かに女みたいな顔してるし、細身だし、力づくで押し倒されたら、
ちっさい日本人の男の子なんて、簡単にヤラれるだろうなー。
浴衣肌蹴てるぞ、てかエロいな、おい。

フ「さあ、お兄さんと楽しもうじゃないの。ハアハア(酔ってます)」
菊「ちょ、やめて下さいよ、フランシスさん(苦しくて顔真っ赤)」

すくっと立ち上がるユールヒェンさん。
そのまま菊さんに圧し掛かる兄ちゃんを、思いっきり蹴り飛ばして。

菊「ば、バイルシュミットさん?」
ユ「こいっ」
菊「はい?(ぐいっと腕を引かれ、両手を握り締められて)」
ユ「お前の貞操は、俺様が守ってやるっ(酔ってます)」

きゅん。

菊「(いやいやいや…何ときめいているんですか、私)」
ユ「こいつは、てめえらには指一本触らせねえからな」
マ「え、僕もっ?」
ユ「お前誰?」
マ「マシューだよっ」

とばっちりマシューさん。
ユールちゃんカッコ良いー!ひゅーひゅー声を上げる外野に
どや顔で親指を立てて、そのまま菊さんの腕を引いて隣室へ。
盛り上がる中、心配なマシューさんがさんざん悩んだ末、
一応女子部屋へ様子を見に行きます。
ノックして、返事を聞いて、そっと中を窺うと。

マ「菊さん、えっと、大丈夫ですか?」
菊「ああ、はい。大丈夫みたいです」

電気をつけずにそっと窺うと、既に敷かれている布団の中、
ユール姐さんはすやすやとお休み中。
その隣、布団には入らず、横に添い寝するように寝転ぶ菊さん。
この人はいつも、酔ってはしゃいだ後は、直ぐ寝ちゃいますから。

菊「ただちょっと、動けそうになくて(苦笑)」

ユールさんの手が、菊さんの浴衣の胸元をしっかり握ってます。
寝かせたは良いけれど、彼女が手を離してくれません。

菊「暫くしたらそちらに行きますから。皆さんにそう伝えて下さい」
マ「あ、はい」
菊「すいません」
マ「(ちょっと考えて)菊さん、もうそのまま寝ちゃっていいですよ」

いろいろ準備とかで大変で、今日も疲れたでしょ?
僕、皆にそう言っておきますから。
そう言って、部屋から出るマシューさん。彼は空気読めます。



てか、なんだ、この恥ずかしい展開は。
だらだらすいません、もちっと続きます。

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