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女王様はソッチ系

本日、狂言風オペラ「魔笛」を観劇。
日独交流150周年記念事業のひとつ、とされていたみたいですね。
とは言えこのコラボは定期的に開催されていて、
今までずーっと気になっていたのですよ。

ちなみに今回初めて知りましたが、このモーツァルト作曲の作品、
当時の脚本に「王子は日本の狩衣を着ていた」とあるそうですね。
着物ではなく狩衣指定とは、モーツァルトさん、渋いチョイスだな。

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オペラどころかクラシックは今まで一度も観た事がないので、
解るかな…と心配しておりましたが、いやいや充分楽しめました。
オペラの話を、オーケストラをBGMに、狂言で演じた…てな感じだな。
狂言だけにそこここに笑いが取り込まれ、
言い回しも現代風なので聞き取りやすく、今時のユーモアも織り交ぜ、
寧ろ普通の狂言以上にとっつきやすかったです。
鼓とオーケストラの演奏も耳に心地よく、要所を引き締める能役者や、
そして時々演者と絡む奏者さん達も楽しかった。
何より、役者陣の安定感が素晴らしく、観ていて安心します。
これ、知名度が低いのが、すっごく勿体無いなあ。
狂言やオペラを知らない層や子供にも、是非観て頂きたい舞台だよ。
先立って行われたドイツ公演でも、好評だったみたいですね。

伝統を大切に守りつつ、次の世代へ繋げる責任を負いつつ、
新しい事に挑戦し続ける古典芸能の方々には、本当に頭が下がります。
これからも、素晴らしい舞台を期待しております。

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