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ゲルマンの仕事

ドイツ旅行こぼれ話

バスの運転手さんの話。
旅行ツアー中の観光バスの運転手さんは、身体が大きくて、
長い髪を一つに束ねた、二~三十代のハンガリー人男性でした。
こう書いたら、例のヘタの王子様を連想した方もいるだろうな。
OK、兄弟。ツアー中、心の中では「ハンガリーさん」と呼んでおりましたとも。

毎晩ホテルに到着すると、寝る前に翌日のルートを確認をするような、
仕事に対してとても真面目できっちりした人でして、<添乗員さん談
確かに旅行中、バスが遅れた事は一度も無かったな。
街の渋滞に巻き込まれた時も、予定時間ぴったりに目的地に到着して、
添乗員さんが「おー、すごいっ」と声を上げていました。

そんな中、一度アウトバーンで警察に停車を命じられた時がありました。
ドイツの労働基準では、ツアーバス運転手も走行距離に応じて、
決められた休憩時間を取らないと罰金対象になります。
運転手さんによっては、自腹で罰金を支払う人もいるそうな。
で、この時、二十分程かな?足止めを食らいました。
結果、問題はなかったのですが、流石にこれだけ足止めされれば、
遅れてもしょうがないよね…と誰もが思っていたのですが、とんでもない。
予定時間に余裕を持って、次の目的地へと到着しました。流石、ゲルマン。
車窓を眺めながら、スピード上げているな…とは思いましたけどね。

最終日までお付き合い下さった運転手さんですが、
運転も落ち着いていて、安心してバスの旅を楽しむ事が出来ました。
ツアーを堪能出来たのは、彼の仕事のおかげでもあります。
本当にありがとうございました。

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