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ペルシャの女王か

舞台を観ました、野田地図公演「THE BEE」です。
筒井康隆氏の短編を元に作られ、初演の年には演劇賞を総なめにした作品。
海外ツアーを終え、待ちに待った国内ツアー&関西上演でした。

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いや、感動しました、びっくりした。すげえ。やっぱりこの人、天才だ。
観終わった後、手が震えたのは久しぶり。席から離れる時、足元ふらつきました。
帰りの電車の中、呆然としていました。久々に、魂持って行かれました。

音楽のコントラスト、紙を使ったセット、鉛筆や割りばしの小道具、
蜂の象徴性等、計算された演出が、どれも非常に効果的に使われています。
観る者の想像力をかき立てるような、舞台ならではの演出は流石。
ラストシーンには、言いようのないショックを受けました。
この人、なんでこんな事を考え付くんだろう……ほんと、すごいよ。
氏の作品を観ると、舞台という空間の無限の可能性を、改めて思い知らされます。
物語的には間違いなく苦手な部類なのですが、もう一度観たいと思いました。
二度目、三度目で、また印象が変わりそうな舞台ですね。

尚、宮沢りえ女史の脚線美は素晴らしかった。マジ素晴らしかった。
そして野田さん、ホンマ頼みますから、関西公演をもっと増やして下さい。
現在日本を代表する演出家の一人なのに、首都圏でしか上演しない公演多過ぎ。
大地抉れるくらい土下座しますから、もっと関西圏にも来て下さい。
そして「贋作・桜の森~」の再演、私が死ぬまでに是非とも、是非とも……っ。

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