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芸術家の光と影

観劇メモ、三谷幸喜氏演出の「ホロヴィッツとの対話」を観てきました。
劇場に来ていた観客の層が幅広く、氏の知名度の広さが表れていますな。

天才ピアニスト夫婦と調律師夫婦の織りなす、
三谷氏の舞台らしい、場面転換と出演者が抑え気味の、
コミカルながらもちょっとほろ苦さのあるお話です。
役者陣は、それぞれが主役級の大御所さんという、実に豪華な顔ぶれ。
そんな中でも段田氏と高泉女史は、いやもう流石の一言です。
あの棘と毒のある個性的な役を、ここまで嫌味無く、
そして愛すべきキャラとして演じることが出来るのは、
台本だけではなく、役者としての力量あってのものでしょう。
渡辺氏は映画役者としてのイメージが強かったのですが、
長身も相まって舞台でも映える方ですね。あと、声が良いのかな? 
映像では籠りやすそうな声質との印象を持っていたのですが
耳触りが良くて、台詞がとても聞き取りやすかったです。

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こうしてみると、三谷氏の舞台って、ある意味正統派なんですよね。
宝塚や新感線とは違う意味での、お約束な安定感があります。

学術的な使用で

オフ本に登場させた磁器は、基本的にモデルがあります。
その中の一つ、最後の章に出てくる、日独そっくりの壷は、
実際に去年観に行ったマイセン展で展示されていたものでした。

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美術館で販売されていた冊子の写真ですが……だ、大丈夫かな;
左がドイツのマイセン、右が日本の柿右衛門です。本当にそっくり。
写真では違って見えますが、実際の大きさも殆ど同じでした。
柿右衛門は17世紀後半、マイセンは18世紀に作られたもの。
つまり、柿右衛門がオリジナルで、それをマイセンが模擬しております。
そしてこれ、何気に表紙に使ったボンボニエールとも似ていませんか?

ギル桜の最後の章で出した物も、「マイセン スノーボール」で
画像検索すると、それらしいものが出てきます。
今回、こうやっていろんな画像も参考にさせて頂きましたが、
困ったことの一つが、書き進める内に「欲しくなる」事でしたね。
洒落にならないお値段の物も多いので、マジ自制心との戦いでした。

すごく長かった

新刊の通販が「とらのあな」さんで開始されました。
マージンでお値段が跳ね上がってしまうのが申し訳無くて悩んだのですが、
通販を希望とのお言葉に背中を押して頂き、
イベント参加のパンフ代とか交通費とかを考えれば、
通販の方が安上がりなのかなあと思い直しました。

そして、暫しここで、ささやかながらの販売推進。

ここでもなかなか終わらない……と言っておりましたが、
入稿するにあたり、実は半分ぐらいは書いたものを削りました。
しかも、明治時代のギル桜、東西時代の菊ユール、の話に纏めておりますが、
最初の予定ではそれにプラス、江戸末期のユール桜と、
大正~昭和初期のギル菊の、四連作を考えておりました。
男女全組み合わせにチャレンジしてみたかったんですよね。
贋作師のギル菊は男男は普日もあるしなあと早々に却下したのですが、
短髪で男装の外交官ユールさんと島原の花魁桜ちゃんは、
実は今でも却下するのは勿体無かったかなーと後悔しております。
オランダ人と偽ってこっそり日本にやって来たユールさんを男性だと勘違いされ、
接待の為にと島原に連れて行かれ、
そこで島原に入ったばかり(もしくはまだ子供)の
桜さんと出会ってうんたらかんたら……てな話だったんですけどね。
いつか、何かで形に出来たら良いなあ。

表現し難いけど

没にした写真の一つ。金平糖って絵になりますよね。

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今回のオフに使った写真は、実は写真が趣味の母に撮影して貰いました。
普段は風景やマクロを撮っている人なのですが、今回のメインは食器。
あんまり取らない被写体だけど楽しかった、と言ってくれました。
綺麗な食器ねーとの言葉は嬉しかったな。
ちなみに表紙に使ったこちらは、伊万里を模擬したマイセンの柄を模擬した、
まあつまり、図柄を逆輸入した「マイセン写し」シリーズだったりします。
普が日を真似たものを、更に日が真似た……と言えば、萌えて頂けるでしょうか。

実は最初、表紙にはフリーのイラスト画像を使うつもりでした。
それ用に「伊万里柄」の項目のあるものも買っていたのですが、
柄も違うし、色も違うし、雰囲気も違うし、
どう見ても「伊万里」じゃなかったんですよね。
あのデザイナーさんは、伊万里を知らない人だったのかな。

どの子がお好み

春コミの新刊のおまけで、栞を作っておりました。
自宅のプリンターで印刷した、簡単なちゃっちいものです。
本屋さんで文庫本を買うと挟んである、そのノリなのだな。

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左から裏側、表紙候補だったけど没った古伊万里風菊皿、
去年の夏の旅行で購入したバタフライハンドルの伊万里ティーカップ、
フラワーハンドルのオールドノリタケ但しグレードの低いチカラマチ、
ドイツ旅行で購入した多分マイセンでのみ販売しているマイセンマグ、です。
どれも私物。表紙に使ったボンボニエールだけ、今回用に購入しました。
四種をランダムに挟んでいるので、どれが当たるかはお楽しみ。
写真自体はどれも気に入っていたので、ついでにポストカードも作成。
有効活用です。貧乏性とも言います。いつも心に勿体無いスピリッツ。

最初はこの四種の写真を組み合わせた表紙を作ろうとも考えておりましたが、
難易度高そうだったのでやめました。多分、やめて正解だったと思う。

だって桜だもん

今年の桜は随分早いですね。
姉の家に滞在中、彼女の住居の近くに桜並木があるのですが、
朝は蕾だったのに、夕方にはほろほろ咲き始めててびっくりしました。

姉「来週に花見の予定だったのに、今週末に変更しなくちゃ!」

やたら焦っておりましたが、世間様もそうみたいですね。
例年よりも早い開花に、桜の名所も大変みたいですな。
毎年この時期、お天気と気候と花の開花予想に右往左往する日本人。
いや、確かに気になるんですよね。桜の開花状況。
日頃通る道沿いにある桜の木を、無意識にチェックしている自分がおります。
仕方無いよね、桜が気になるのは、もう日本人のDNAに刻まれているんだよ。

くっさめくっさめ

花粉のアレルギーの所為か、体中が物凄い勢いで凝っております。
寝違えたみたいに首が回らないし、腕が痺れるし、歯が浮いた感じだし、
腰痛が度を越して胃凭れしているみたいです、なんなのだ今年の花粉は。
少し前まで、人前で鼻をかむのって結構躊躇がありましたが、
今は全く抵抗が無くなりましたな。もうね、恥ずかしがってらんないよ。
少し前までは怪しげでさえあったマスクさえ、今は全然普通ですもんね。
人の感覚ってホント変わるよなあ。

ぽかぽかして気持ち良い季節なのに、堪能できないのが切ないです。
窓を全開にして、衣替えして、お布団干して、大掃除したいよう!

御礼申し上げます

姉夫婦宅から帰還しました。

春コミにてお声をかけて下さった方々、新刊をお手に取って下さった方々、
本当に本当にありがとうございました。
当日は差し入れやお手紙までお持ち下さった方もいらっしゃって、
中には「え、このお店、しょっちゅう行列が出来るよね」な品まであって、
嬉しいお言葉も直接頂けて、いやはや、我が身に余る思いでございます。
頂いた差し入れは、「○○さん、ありがとうございます」と手を合わせて、
頭を下げてから、それぞれ美味しく頂きました。幸せだv

反省点は多々あれど、それでも思い切って参加して良かったな。
自己満足でしかないのですが、すごい達成感を味わえました。

いってきますね

さて、一足早めに出発します。
イベント後、暫し姉の元へ身を寄せて、甥っ子成分充電してきます。
連絡などが遅くなるかと思いますので、ご了承くださいませ。

うひゃー、緊張して来た!
てか、こんな時間なのに、未だ準備が終わっておりません。
なんか、もういろいろ駄目人間です。
当日、スペースに駄目な大人の見本が立っております。
小心者故、おたおたテンパッているかも知れませんが、
弄るのは程々にしておいてやって下さい。

前回も、前々回も、参加した癖に殆ど人様の本を購入できず、
今度こそは! とかなり意気込んでおりましたが、
うっかりカタログを購入し忘れてしまい、今から既に挫折モードです。

謎に満ちた髪型

少々間が開きましたが、折角なので観劇メモを。
劇団新感線「ZIPANG PUNK~五右衛門ロックⅢ」です。
原稿に追われながらも、すいません、舞台だけは外せないんです。

ファイル 1151-1.jpg

内容は、相変わらずの新感線節炸裂&オンパレードです。
歌あり、踊りあり、笑いあり、チャンバラあり、エンターテイメントの王道。
五右衛門ロックはこれで三回目ですが、一回目の時のテーマソングが、
さり気なく使われていたりするのが面白いですね。

ただ、個人的には今回、ヒロインが弱かったように感じました。
単純に自分の好みの女性像から外れていただけかもしれませんが
一回目の松雪不二子ちゃんや、二回目の天海オスカルさまが魅力的なだけに、
非常に勿体無かったように思えてしまいます。
寧ろ、数々を衣装を着こなし鮮やかに七変化する、高田女史に目が惹かれたな。
彼女こそ、影のヒロインでしょう。ええ、間違いなく。
そしてもう一人、舞踏界の大御所、麻赤兒氏が素晴らしかった。
名前こそ知っているものの、舞台で見るのは初めてだったのですが、
その流石の貫録と存在感に驚きました。すっげえ……。

舞台が終わって劇場を出ると、出待ちの行列がすんげえ並んでおりました。
三浦春馬氏目当てなのかな? 彼、人気のある人だったんですね。<無知

じわじわくるよ

当日のディスプレイ用にとお買い物に行ったのですが、
大阪の某商店街にカートを引いた旅行客がやたら多くて驚きました。
海外観光客? 卒業旅行? 年齢層は若かったのですが?
某劇場前を通ったら、ジャニ系の舞台公演をしていたので、そこ目当てかも。

入稿も終わって、当日の準備をしているのですが、
頭の中で妙に後悔がぐるんぐるん渦巻いております。
アレも書き整えた方が良かった、コレも説明不足だった、
アッチは削除しない方が良かった、ソッチは削った用が良かった。
そんな脳内エンドレススパイラル。オンと違ってオフは修正出来ないもんね。
終わった瞬間はナチュラルハイですんごい達成感に満たされますが、
時間と日が経つにつれて、じわじわと不安が押し寄せてきます。嗚呼、小心者。
こういうのって、オンで本を発行する以上、誰もが味わう道なんだろうな。

塵しかないけど

花粉、話には聞いておりましたが、今年はやっぱり酷いですね。
この一番気候の良い時期、部屋の空気の入れ替えが出来ないのが悔しい。

パソの容量に引き続き、サイトスペースの容量もやばくなってきたようです。
実は先日、久々にブログ更新しようとしたら、入力できなかったんですよね。
閲覧に差し支えのない所を幾つか削除して、漸く更新できました。
まさに、塵も積もれば山となるですな。多分塵の大部分は、ブログ。
参ったなあ。広い場所に引っ越しも考えているのですが、
これだけ自由度の高い所フリースペースはなかなか見つからないし、
アドレスにも愛着あるし、引っ越しがめんどくさ……げほげほ。
ブログを削除するのが一番手っ取り早いのですが、
それは出来たら最終手段に取っておきたいんですよね。
騙し騙し続けていますが、時間の問題だな。早く対策を考えなくては。

直ぐに伸びるさ

入稿が終了したので、漸く美容院に行く事が出来ました。
今回はかなり思い切ってカットして貰いました。
肩よりも短いのって何年振りだろう……ちょっとやり過ぎたかな;
まあ、直ぐに伸びるし、もう春だしね。
かなりお疲れモードでカット&パーマをして貰ったのですが、
いつもの美容師さんが、何故か洗髪をして下さっている最中、
さり気なく首の後ろをマッサージして下さっておりました。
曰く、あまりの凝り具合に、とりあえずせずにはおれなかったそうです。

「腰から頭皮まで、もの凄いですよ」

リンパを流すようにしておきますね……とマッサージして貰いましたが、
美容師さんも触ったら身体の凝りとか張りとか判るものなんですね。
以前、足を運んだ整体のスタッフさんと、殆ど同じ事を言っておりました。

使い方忘れそう

今年に入って、一度もサイト更新していなかった事実にびっくり。
そうですよね、確かにオフ本につきっきりでしたな。

本文のサンプルとして、最初の序章を公開しようとしたのですが、
肝心のギル桜&菊ユールがちっとも出て来ないんですよね。
慌てて、一部抜粋して追加しましたが、これで判りやすくなったかな?
一応、1:3:3ぐらい? の割合で、普日:ギル桜:菊ユールです。
ぱっと見て、まんま文庫本を目指しました。普通に本棚に置けそう?
前回の発行物と比べ、ちょっとは進化したと思いますが……どうかしら。
あの時は、本気でフォトショの使い方が全く判らず、
デザインとかが全く判らず、発行することだけを考えていたからな。
今回も最初はかなり四苦八苦しておりましたが、
後半は画像をいじるのが結構楽しくなってきました。
そして、しょっちゅうパソの容量が足りずにストップしてました。

おまけ。没った方の表紙デザイン。かなり悩んだんですけどね。

ファイル 1147-1.jpg

写真は何かに利用するつもりです。

漸く終わったぞ

入稿、終わりました。やったー!ばんざーい!!
とりあえず、これで印刷屋さんに不都合さえ無ければ、当日新刊が出ます。
ずーっと書きたいと思っていたネタが書けて嬉しい!すっごく嬉しい!!
とりあえず、チューハイで乾杯しました。桃のお酒が美味いよ。

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3月17日の春コミ、サークル名「綿綿書房」にて参加します。
スペースは「東1ホール・オ21a」です。
大きなイベントに参加するのは初めてでして、かなりの小心者故、
当日は恐らくスペースで相当テンパっているかと思います。
既に今から、緊張しております……どきどき。

さて、準備はまだまだこれからだ。
後もうひと踏ん張り、頑張らねば。

見つからないよ

微妙に筆圧が強くて、普段シャープペンは0.9mm芯のものを愛用しています。
先日、急いでメモ書きするのに、
たまたま傍にあった0.5mm芯のシャーペンを使ったら、
書く文字数より折る方が多いレベルでぱきぱき折ってしまいました。
どんだけ強いんだ……というよりも、慣れなんだろうな、多分。
でも、なかなか見つからないんですよね。0.9mmシャープペン。
製図用とかはあるのですが、可愛いのはもう諦めております。

子供の頃、雑誌に載っていたイエスノーの心理テストで、
「シャープペンの芯を直ぐに折ってしまう」をイエスで応えた所、
それ以外の質問項目をどう辿っても、どうやり直しても、
「我儘な性格」に辿り着く羽目になりました。
そうか、筆圧が強い人は我儘なのか。
いえ、我儘な性格に否定はしませんけどね。