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田舎者はお互い様

夏の18きっぷ旅行こぼれ話

磁器の町観光の話。
観光シーズンから外れているからでしょうかね?
(多分、佐賀の観光シーズンは、陶器市が開催される春と秋)
佐賀で歩きまわった場所は何処ものんびりとしておりまして、その所為か、
地元の人やお店の人達からの声の掛けられ率が非常に高かったです。
人も少なかったし、シーズン外れだったから、ちと目立ったのかも知れません。

特に今回の、有田・伊万里観光に来た流れ……

ドイツ旅行へ

マイセン見学

日本の博物館でのマイセンの歴史展へ

一緒に展示していた伊万里に興味

……との話をすると、殆どの方に「ああ、成程」と納得して頂き、
そこからいろいろと話が弾む事も多かったです。
普段の生活で周囲の人と磁器の話なんてしないので、
いろんな磁器に関する話が出来たのは、物凄く嬉しかったな。

「ここは田舎者ばっかりだから、声をかけてくれたら皆喜んで返してくれるよ」
などと、某お店の親父さんが笑って仰っておりましたが、田舎者はさておき、
すれ違いざまに挨拶される事も多く、観光案内の係員さんもとても丁寧で、
喫茶店でも店員さんがお話してくれるし、そんな意味でもすっごく楽しかったです。

トップブランド

夏の18きっぷ旅行メモ

大川内山から伊万里駅まで戻り、少し周辺を観光した後、夕食に。
駅前商店街にあるお肉屋さんの直営レストラン、「さかき」です。
注文したのは和牛オニオンスライス乗せセット。勿論伊万里牛です、ふふ。
オニオンに隠された和牛は、柔らかいタタキになっておりました。

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正直、昼間の暑さにバテ気味だったので、食べられるか心配でしたが、
いやなんのなんの、さっぱりポン酢仕立てで、綺麗に食べ切りましたよ。
オニオンスライスは臭みも辛みもなくて、大盛りながらもぺろりとイケます。
こちらのお店に限らず、佐賀の飲食店では白い御飯が美味しかったな。

あんまりお肉が美味しかったので、道路を挟んだ向かい側の直営の精肉店にて、
伊万里牛の自宅配送をお願いしました。
国内でもトップクラスのブランド和牛、堪能しまくりました。実に贅沢ですな。

鍋島藩秘窯の里

夏の18きっぷ旅行写真



山の斜面から見下ろす。ぽつぽつ見える窯の煙突。

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あちこちの軒先で、風鈴が涼やかな音を奏でていました。

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村の出入り口には、関所が設けられておりました。

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入り口に設置されている、シンボリックな橋。

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カフェオレを一杯。カウンターには色んなカップが並んでる。

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村を散策していると、やたらと蜻蛉を良く目にしました。
そうか、もう季節は変わっているんだ。

ちりんちりんと

夏の18きっぷ旅行メモ

そしてまたしても絵付けにチャレンジ。何かと嬉しがり、やってみたがりです。
カップは春にノリタケの森で作ったので、今回は風鈴をチョイス。
お皿とかフリーカップとか、種類が沢山あって悩んだのですが、
風鈴は夏のこの時期のみの限定だそうです。ええ、限定物に弱いです。
大川内山では風鈴祭が開催中で、到る店先で涼しげな音色を奏でておりました。
うだるような暑い日に足を運んだという、夏旅行の良い記念になりそうです。

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そして今回も、絵が描けないので模様にしました。シンプルイズベストなのだ。
焼き上がると、白地に藍色になります。磁器の青色は特別な色。
絵付け作業は楽しいですが、こんな時、絵を描ける人はもっと楽しいんだろうな。

民家カフェにて

夏の18きっぷ旅行メモ

ランチは大川内山から少し離れた場所にある「伊万里亭」で頂きました。
大川内山の入り口から、徒歩十分ぐらいかかるかな?
ぽつんと離れた場所にある、民家をそのままカフェにした小さなお店。
有田&伊万里のお店は、お店で使っている食器を見るのも面白いのです。
折角なので、頂いたメニューを全部出してみます。



手作りのお豆腐が美味しかった。ごま醤油良いなあ。

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伊万里牛シチュー。他にステーキとハンバーグもあります。

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さっぱりした梅ゼリーとコーヒー。

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しっかり煮込んたシチューは、お肉もスプーンで切れるくらい柔らかいのだ。
ただ、もしかするとこの味は、案外好き嫌いがあるかも。
窓から見える田んぼの緑がとっても綺麗な、妙に落ち着くお店でした。

伊万里磁器の村

夏の18きっぷ旅行メモ

四日目(志賀・伊万里へ)

伊万里駅前からバスに乗り、鍋島の窯の里、大川内山に行きました。
バスで20分くらいの場所、山の斜面にあるこの小さな村は、
昔鍋島のお殿様が、磁器製造の秘密を守るため、
有田の腕利き職人さん達をこちらに移転させたのが始まり。
ドイツのマイセンも、日本の鍋島藩も、偉い人のやる事は一緒なんだな。

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何となく、有田はメーカー、伊万里は職人、ってイメージがあるかな。
有名磁器メーカーは有田、職人さんが自分の窯の名前で売る伊万里。
なので、大川内山で販売する磁器の裏は、窯の名前が記載されています。
窯によっても個性があって、見て回るのが本当に楽しいです。

油断大敵要注意

夏の18きっぷ旅行こぼれ話

日焼けの話。
さて、有田観光のこの日、お風呂に入っていて気が付きましたが、
どうも盛大に日焼けをしてしまった模様。ふくらはぎに。
腕とか首とかは日焼け止めを塗っておりましたし、
屋外ではアームカバー&カーデ&帽子&日傘の完全装備で挑んでいましたが、
そう言えばハーフパンツを履いていたんですよね。
しかもそんな時に限って自転車に乗ってしまったので、
モロに直射日光が当たった訳なのだな。うわー、やってもたー。
日焼けすると低温やけどみたいになって、直ぐシミになるタイプだし、
もうとりつかえしのつかないオトシゴロなので、気を付けていたんだけどな。
普段、殆ど足を出さないだけに、ふくらはぎは確かにすげえ盲点でした。

見事熱を持って真っ赤になってしまったふくらはぎに、とりあえず、
ホテルの部屋ではずっと冷えたペットボトルを当てておりました。
ある意味、ダイビングに行った時よりも焼けてしまったかもしれないぞ。
翌日から日焼け止め使用量が倍増したのは、ええ、言うまでもありませぬ。

ポーセリンの町

夏の18きっぷ旅行写真

焼き物の町の話。
流石は焼き物の名所だけあって、町中にも磁器が溢れております。



駅のホームの地面。アスファルトに磁器の欠片が混ざっています。

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タイル造りの駅のプレート。この文字の可愛さにときめいた。

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伊万里駅に設置してあるこちらは源右衛門窯。すごいな。

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大きめの橋には、大抵何らかのオブジェが置かれていた気がします。

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おまけ。店内に飾られていたお守り。流石は陶器の町だぞ。

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陶器安全のお守りの写真は、お店の人に撮影許可を頂きました。
珍しがっていると「え、京都には無いの?」と返されました。
そうか、清水焼がありますからね、成程。
今度足を運んだ時に、ちょっと気を付けてチェックしておこう。

ご馳走ハンバーグ

夏の18きっぷ旅行メモ

伊万里に戻ったのは夕方。そのまま、ちょっと早めの夕食にしました。
伊万里ハンバーグ指定店、今年で40年を迎える「ダ・ジュール」です。

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伊万里牛ハンバーグは、御当地グルメのグランプリで
二年連続ナンバー1を獲得したというイチオシグルメ。
実は全然知らなかったのですが、観光案内で貰ったパンフレットには、
伊万里牛を使ったグルメも含め、かなりプッシュしておりました。

つなぎが入っていないハンバーグは、歯応えがしっかりして、
ボリュームがあるので食べ応えがあり、満足感があります。
セットで珈琲が付いてきましたが、こちらも美味しかったな。
昔ながらの喫茶店……という風情のお店ですが、
気さくなご主人とも話に花が咲き、美味しくて、楽しくて、満たされました。

溶けそうだった

夏の18きっぷ旅行メモ

柿右衛門窯を出た後は、そのまま源右衛門窯へと向かいます。
結構距離がありますが、頑張った!暑かったけど、すごく頑張った!

こちらも柿右衛門窯同様、ぽつんと離れた場所にあります。
ショップを見た後、同じくこちらの工房も見学させて頂きました。
静かな工房内、職人さん達の手作業を目の当たりにすると、
手作りのものと機械で作ったものの違いを、改めて思い知らされますね。

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そしてうっかり、今右衛門窯に行くのを忘れていた事に気が付いたのは、
レンタル自転車を返却する前、水分補給と電車の時間待ちにと入った、
駅前の小さなカフェでの事でした。うぎゃあ。
有田の三右衛門はチェックしておきたかったのに。ばかばかばか。

最初に足を運んだ資料館の開館時間に合わせてホテルを出て、
お店もある程度絞って見て回ったのですが、それでも全然時間が足りなかったな。
思った以上に、有田は見所がありますぞ。

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