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ゲルマン女子ズ

オフ本の販売推進を兼ねた、内輪ネタ。

毎回そうなのですが、今回もごっそりとあれこれ削除して、
なんとか配布したページ数に収めることが出来ました。
菊ユル編は最初から観光ルートを念頭に入れてページ配分しましたが、
ギル桜編では、三分の一ぐらいは削除したかと思われます。
その中には、最初にこのネタを考えた切っ掛けのエピソードが含まれており、
元々そのシーンを書きたくて練った話なだけに、正に本末転倒。
別の話に使い回すにしても……微妙に出来そうにないんですよねー。
お話を書いていて、割とありがちです、こんなパターン。

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でも、念願のモニカ嬢が書けたのが嬉しかったです。
ユールヒェン嬢同様、書いてて非常に楽しいキャラでした。

過去写真活用例

本日、とらのあなさんに本を出荷しました。
委託確定と同時に、既に通販予約も始まっていた模様です。びっくり。早いな。
手数料の加減でイベント販売の値段との差異がございます。ご了承くださいませ。

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画像は、おまけのしおり作成の際、一緒に作ったポストカードです。
しおり同様、こちらも四種あります。
さて、ここで販売推進を兼ねた内輪ネタを。
今回、カバーやしおりなどに使用した写真は、京都とケルンで撮影したもの。
ケルンは数年前のドイツ旅行の際の時のものを引っ張り出してきました。
そして裏面にある写真の内、番傘と着物が写ったチラ見せ写真がありますが、
実はあれ、遥か昔に某方と舞妓体験をした時のcotton当人だったりします。
丁度良いなと使いましたが、ホント、すげえどうでも良い余談です。
使えるものは何でも使う、ザ☆もったいない精神です。セコいとも言います。

仕方ないけどね

新刊のおまけに付けたしおりは、四種類ありました。
一番左は裏面。前回と全く同じ柄です。
ランダムに挟んであるので、どれが当たるかはお楽しみ。
無ければそれで構わないけれど、あれば意外に使う、そんなアイテムですね。

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今回の新刊、表紙のデザインに重きを置いたポイントは、
「色がくすんでも、違和感のないカラー」でした。
印刷をすると、元画像から多少色が変化することは了解しておりますが、
前回の表紙は自分が思った以上にそれが顕著に出たんですよね。
なので今回はその違和感が無いようにと意識したのですが、
幸いにも目論み通りに仕上がってくれました。良かったー。

侮れない高機能

表紙に使おうかと思って却下した写真、第二弾。

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今回、写真加工に関して関しては、最初は自分で頑張っていたのですが、
なかなか思うようにいかず、結局オンラインのフリーソフトを利用しました。

Pixlr-o-matic

丁度、スマホのカメラアプリを探している時に見つけたのですが、
こちらのフリーソフトはかなり便利で、面白くて、
気が付けばあれこれ無意味に写真を加工して遊んでしまっておりました。
写真のフリーソフトって、良く出来ているものが多いなあ。

著者近影として

表紙に使おうかと思って却下した写真。

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公園で撮影したのですが、傍から見ればさぞや変な人だっただろうな。

このネタで書いてみようかなー……と書き始める

しかし行き詰まって、悶々とする

あ、あのネタがあるじゃん、と最初から書き直し

勢いに乗るのは良いけど、予想以上に長くなる

ネタを変えようかと思うも、すでに日が無くて後悔

日程がずれ込んでくるも、なかなか進まず、泣きたくなる

ひと山越えると、調子が出てくる

でも、このネタって面白いのか? と疑問に思う

なに、これちっとも面白くないんじゃね? とがっかりする

ちょ、やべ、書き直そうか? と思うも、日が(以下略

とりあえず、書くだけ書こうと自分を励ます

やっぱり面白いの? と再度自分に絶望する

書き直そうか? と思(以下略

……そんなループでなんとか入稿に漕ぎつけた、今度の新刊。
書いている間「あきらめたら、そこで試合終了ですよ」という
某先生の名言がずっと頭にありました。漫画、読んだことありませんが。

世界はまぶしい

pixivにて一部公開したオフ本「きらきらまぶしい」関連の小ネタ。
ジャンル違い要注意。
以下、ヘタリア、ギル菊です。



保護者向けに配られたプリントには、登下校の注意書きがされていた。
登下校の職員見回りと諸注意が記載されたそれを、
ギルベルトは几帳面に折り畳み、鞄の中に押し込んだ。

いち早く教室から出ると、階段を駆け足で下りた。
校門を出ようとした所で、見回りの職員から声が掛かった。
一人で帰るのか、友達と一緒に帰りなさい。
厳しい顔でそう言われ、いつも一緒に帰る奴が休んでんだよ、
しかめっ面でそう言うと、そのまま駆け出した。
背中から、寄り道しないようにとの声が掛けられたが、
心の中で、バーカ、と応えてやった。

来週には、校門が改装される。
通学路に、使っちゃいけない道が出来た。
理科の時間に植えた花が、漸く咲いた。
ショクインカイギとやらで、早く帰る日が多くなった。
寄り道をして帰らないようにと、終礼で何度も言われた。

なあ、菊。
子犬が産まれたんだぜ、ほら、いつも学校帰りに通っていた角の家の。
白くて、ふさふさで、お前いっつも給食に残したパンをあげてただろ。
でもあそこの道も、もう使っちゃいけないってさ。

夕焼け前の空の色。
放課後の影法師の長さ。
校舎裏の花壇の花の形。

色んなものが、目に見えて変わってゆく。
毎日、何かが変化していく。
それを俺はしっかり覚えなくちゃいけない。
変わった何かを、一つずつあいつに教える為に。

「お、みっけ」

ひょろりと伸びたそれに指を掛け、ぷちん、と丁寧に摘む。
漸く見つけたぜ、へへ、と笑うと立ち上がり、
ギルベルトは手に握ったよつばのクローバーを夕日に透かせた。



ホントの走り書き。ちゃんと書き直そうとして、そのまま放置。
本文には全く記載しませんでしたが、
菊ちゃんは変質者に襲われそうになって事故に遭った……との裏設定。

マグを持つ子供

半ば忘れかけていた、販売推進小ネタ。裏設定の話。

マイセンのフィギュリンのヘンチェルの子どもたちシリーズの男の子、
特にミルクを飲む子どものモデルは、子ドイツさんと信じて疑っておりません。
ドイツさんは、本当に兄さん達に愛されているよなあ。

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過去記事を振り返ってみると、販売推進の裏話と銘打っているものの、
磁器語りばっかりになっている事に気が付きました。本の販売推進じゃねえよ。
と言う訳で、今回こそ本当のオフ本「ポーセリンロード」の裏話を……。

今回のお話、「あれ?」と気付かれた方もいらっしゃるかも知れませんが、
実は「ポーセリンロード」に登場したギル桜菊ユールの四人が生まれ変わって、
男女それぞれ現代のケルンと京都で出会った……という裏設定があります。
なので、性格はそのまんまだし、出会いも何となく似せているし、
桜さんの方向音痴の理由も何気に種明かししております。
ラストの章にちらっと登場する男女な二人も、ええ、多分想像通りの二人です。
ホント、どうでもいい自己満足設定なんですけどね。

オフ本では(特に東西時代の二人は深読みすると)微妙に切ないお話なので、
現代の男女達は幸せになってくれたらなあ、と思います。どうなるかなー。

職人の国だから

忘れた頃の販売推進小ネタ、日本磁器の話。

国内で洋食器の高級ブランドと言えば、マイセン、ウェッジウッド、
ジノリ、コペンハーゲン等、欧州メーカーの知名度が高いのですが、
世界的に見ても、日本陶磁器のレベルはかなりのものです。これ、ホント。
海外での経験が決して豊富な方ではありませんが、
日本ほど食器のバラエティが豊富な国って、そうないんじゃないかな。
西洋料理を食べていてもよく感じるのですが、
使用されるのは基本、丸い大皿ぐらいなんですよね。
一般家庭で日常使いされる食器もそうですが、
日本料理に使われる器の豊富さは、群を抜いていると思います。

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世界磁器三大産地は、日本の有田、中国の景徳鎮、ドイツのマイセンですが、
残念ながら中国の景徳鎮は、文化革命の際にその技術が失われております。
なので、磁器の伝統が今も継承されているのは、実は有田とマイセンだけ。
磁器の誇るべき歴史と伝統を持ち、素晴らしい陶磁器を生み出し、
それを楽しむ文化を有して、更に発展させようと琢磨する会社が沢山ある……
そんな国に生まれた自分はすごく幸せで、すごく幸運だな。

高級マグカップ

オフ本販売推進小ネタ、マイセンの話。

日本でも人気のある、世界的に有名な高級食器ブランド、マイセン。
欧州では、記念日ごとに一つづつ同シリーズ物を購入し、
親の代から引き継いでコレクションする家庭もあるそうです。
流石は歴史あるブランド。長く続いたメーカーだからこそできる楽しみ方だな。

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マイセンの代名詞的シリーズ「ブルーオニオン」の図柄は、
柘榴、笹、桃、等々、東洋磁器の影響が色濃く見られる事でも有名。
見て頂いたら判りますが、その中には「菊」の花も描かれております。
そして、ムギワラギクのシリーズってのもあってだな、ふふふ。
国花にしたり、案外菊の花って好かれている模様です。
昔の欧州では東洋は、中国も、日本も、全て「インディア」でひと括り。
よく「東洋の影響が強い」代表ともされるブルーオニオン柄も、
「東洋」風をブレンドした、無国籍っぽさを感じます。<あくまで超個人的見解
「日本の影響」を強く感じるシリーズをお求めなら、
比較的新しいシリーズではありますが、「ブルーオーキッド」がお勧めかも。
柿右衛門を彷彿とさせる水墨画のような大胆な図柄に、
欧州らしいデコラティブで豪華なラインの融合は、フェチ心がときめきます。
厳つく質実剛健な印象のゲルマンが、これをデザインしたかと思うともうね。
たまらんな。まったく、たまらんよ。<拳握り締めつつ

本文にも出したスノーボール装飾の貼花は、ガマズミという花だそうですが、
じーっと見ていると桜っぽくも見えるんですよね。見えません? 私だけ?

どこも有名企業

販売推進を兼ねた、新刊の小ネタ。
今回のお話、結構個人的にネタの宝庫なんですよね。

本の中にも明記させて頂きましたが、今回のオフ本は
マイセン、大倉陶園、深川製磁、ベルリン王立製陶所、の各企業様を、
お話や登場する磁器のモデルとさせていただいております。
尚、当然ながら、企業とは一切無関係。
腐った妄想の産物なので、史実とお話は違っておりますし、
都合良く好き勝手にアレンジ&ブレンドをしております。
そちらのご紹介を少々……。

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マイセンは、欧州で最初に磁器開発を達成した、高級磁器の代名詞企業。
旧東ドイツ時代を乗り越えて、唯一現存する元東側企業になるのかな?
ちょっと詳しい事は判っておりません。

大倉陶園は、ノリタケカンパニーの流れを組む高級洋食器メーカー。
日本で最初にディナーセットを作ったのは、ノリタケ。
現在も有名ホテルや皇室、大使館などの洋食器セットを手掛けております。

深川製磁は有田に本社を置く、香蘭社の流れを組む磁器メーカー。
パリ万博にも出展し、宮内省御用達窯としても有名。
尚、菊ユールさんの話は、こちらの某社長の実話より拝借しました。

ベルリン王立磁器製陶所(KPMベルリン)は、フリッツ親父創業の磁器会社。
ドイツでは名のあるメーカーですが、日本では正規代理店が無いのかな?
国内では、時々骨董品で見かける程度なんですよね。

どのメーカーさんも、本当に素晴らしい作品ばかり。
磁器を調べると、日本、ドイツ、プロイセンは繋がりは必然。
歴史的には勿論、二次創作的にも美味しくてたまりません。

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