ドッグランで出会った、利用者さんとの会話。
傍らに座って懐いてくれる、他所様の柴ちゃんを撫でながら。
「そちらのわんちゃんはお幾つですか」
「今年の十二月で、四歳ですね」
「その柴ちゃんは、この前七歳になったんですよ」
「なので、もうシニアですね」
その言葉で、今更ながらすごいドキリとしました。
わんこさんの寿命と歳の重ね方が人間とは異なることは、
周知されておりますし、勿論知識として知っております。
でも、七歳でシニア……と、改めて現実を突きつけられました。
我が家のわんこさんも、もうすぐ四歳。もう四年のお付き合い。
パピー期の最初の二年は本当にやんちゃで、大変で、振り回されて、
自分の至らなさと、わんこさんへの申し訳なさ、もどかしさに、
時にうんざりしながら、時に泣きながらお世話しましたっけ。
それでも三年目ぐらいからは、お互いにペースが掴めてきて、
ランに遊びに行ったり、近場の観光地にお出掛けしたり、
スタバやカフェに足を運んだり、一緒に楽しめることが増えて、
憧れていたわんダフルライフを満喫しております。
でも、あと三年でシニア期に入るのか……。
分かっていた筈なのですが、覚悟していた筈なのですが、
一緒に楽しめる時間のタイムリミットが本気で怖くなりました。
どうしよう。この子と一緒にいるとこんなに幸せなのに、
でもいつか、確実に、この子は先に居なくなっちゃうし、
それを見届けるのが飼い主としての最も重要な責任なのに。
でも、この子がいなくなったら、自分はどうなるんだろう。
その日の夜、そんなことを考えて、布団の中で泣けてきました。
てか、この文章を打ちながらも、本気で目が潤んでいます。
わんこさんのお世話をしていると言いながら、その実、
依存しているのは間違いなく自分の方なのでしょう。