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一年の締め括り

甥っ子君と姉に挟まれて、ちょっと歪な川の字で寝ている最中、
こっそり抜け出してパソコンを立ち上げてブログ更新なう。
あんまり早くに寝過ぎちゃって、目が覚めちゃったんですよね。

さて、大みそか。一年間、本当に早かったなあ……。
今年は思うように更新が出来ない時期が多くて、自分的には消化不良気味。
でも、イベントにも参加できたし、オフ本も発行出来たし、
そんな意味ではそれなりに充実出来たように思います。
来年は、もっと時間の使い方が上手になりたいですね。
と言いつつ、またこんな調子でマイペース飛行を継続するんだろうな。

何はともあれ、この一年、お世話になりました。
皆様、よいお年をお迎え下さいませ。

あちこちにアート

013瀬戸内国際芸術祭旅行

遠い場所にあったり、近い場所にあったり。
ダイナミックな物があったり、繊細な物があったり。
男木島の作品は幅が広いなーと感じました。



島のお婆ちゃん御用達の乳母車も、作品の一つなのだ。

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万華鏡越しに覗く、新聞や雑誌を丸めて作ったオブジェ。

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あるくあるく。目指すその先は、海と空との境界線。

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作品が離れた場所にあったり、入室の待ち時間があったりと、
残念ながらこの島では全作品巡る事が出来ませんでした。
時間に余裕を見たつもりでも、なかなか上手くいかないもんだなあ。

年末のお楽しみ

来たよ、甥っ子君が! 来たよ、ちびっ子怪獣が!!

相変わらず元気いっぱいに、家の中を走り回っております。
そして、いつの間にやら自分の事を「(名前)くん」ではなく、
「おれ」と呼ぶようになっててびっくりしました。男の子だなあ。

再会早々差し出されたのは、子供用雑誌の切り抜きの映画割引券。
どうやら、仮面ライダーのお正月映画を一緒に見るつもりで、
わざわざ家から持ってきた模様です。しっかりしてるなー。
遊びに来た&行く度に、映画を観に行くのが定番になりつつあります。
仮面ライダーの新シリーズ、一度も見ていないけど、ついて行けるかな。

あれこれを黙々と乗り越えてきたのは、このお楽しみがあったからこそ。
年末年始、甥っ子君との生活を堪能するのだ。

とろーり半熟で

ラーメン屋さんにてレディースデーでとろ玉をサービスして貰い、
それを食べながらつらつらと妄想してみました。
ジャンル違い要注意。
以下、ヘタリア、普日です。



町の小さなチェーンのラーメン屋さんに、ふらっと入る師匠と弟子。

日「モヤシとネギ多めで」
普「チャーシューととろ玉、大盛りでな」

師匠はラーメンとか、B級グルメ系が好きそうな気がします。

普「あれ。この玉子、切れ目が入っているぜ」
日「ああ、隠し包丁ですね」
普「カクシボーチョー?」
日「味の浸透を良くしたり食べ易いよう、見えない所に切り込みを入れるんです」

へー、成程―と感心しながら、ラーメンを啜る師匠。
海外では苦手な人が多い中、師匠ならラーメンを啜る事が出来ると思うんだ。

日「ところで、プロイセン君」
普「おう」
日「とろ玉って、どうやって作るか御存知ですか」
普「へ? そりゃ……茹でるんだろ。茹で玉子だし……あれ、ちょっとまて」

茹で玉子を煮込んで色付けするには、中が半熟だし。
でも半熟玉子を表面に色が付くまで煮込むと、中まで火が通るし。

普「……え? あれ?」
日「早く食べないと伸びちゃいますよ」

クエスチョンマークを頭に浮かべ悩む師匠と、無表情にラーメンを啜る弟子。

普「分かった、お湯の温度を低くして作った茹で玉子を、煮込むんだろ」
日「そうしたら、温泉玉子になっちゃいますよ」
普「そっか、黄身だけが固まっちまうか……」
日「実は、すっごく簡単なんですけどね」
普「じゃあ、教えろよ」
日「あ、コンビニ。寄って帰りましょうか」

帰宅の道々、知りたがる師匠と、とぼける弟子。

普「じゃああれだ、殻ごと煮こんで……も白身に味はつかねえもんな」
日「聞いたら、あ、そっかーって納得しますよ」
普「だったら、聞かせろよ」
日「あのですね……(ピンポーン)あ、宅急便でしょうか。失礼します」

てかこの二人、ナチュラルに同棲している模様。

普「じゃあ、高温の短時間で作った半熟玉子を煮込んで……も一緒か」
日「普通の一般家庭でも、簡単に作れますから」
普「なら、作って見せろよ」
日「ええ良いですよ……(電子音)あ、お風呂が沸きましたね。お先どうぞ」

急いでお風呂から上がって出てくると、台所で割烹着を外す弟子。

普「分かった。おめえんトコが作った、専用の機械があるんだろ」
日「一般家庭でも作れるって言ったでしょう」
普「くそー、いい加減種明かししろよ」
日「あ、先にお風呂入って来ますね」

出て行く弟子を見送り、台所を見まわし、冷蔵庫に手を掛けたところで。

日「冷蔵庫、開けないで下さいね」
普「お、おうっ」

ひょいと顔を覗かせる弟子に、びびる師匠。
腕を組み、そうだ! とリビングのノートパソコンを開いたところで。

日「パソコン検索も、駄目ですよ」
普「わ、分かってんよっ」

襖から顔を半分出して伺う弟子に、びびる師匠。

そして翌日、朝御飯に半熟煮玉子が出てきたりして。
それを見ながら首を傾げる師匠に、可愛いなあと和む弟子。



こんなネタは、文章よりも漫画の方が面白いんだろうな。
え、ところでとろ玉の作り方? いや、本当に「そっかー」って思いますよ。
実はね……おっと、インターホンが。ちょっと失礼します……。

青色サンタさん

しっかし、クリスマスに直接関係する仕事って訳でもないのに、
毎年この日の残業率の高さに我ながら驚きますよ、なんでやねん。

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とりあえず、値引きしていたケーキを買って帰りました。
遅い時間に帰宅したので、これが今夜の夕飯代りだよ。
生クリームのショートケーキ、久しぶりに食べた気がしますが、
大きな捻りは無いけれど、やっぱり定番で美味しいんですよね。

こころの処方箋

うわー……すっげえ、心が荒んだ。
確かに社会で生活を営んでいると、あんな人もこんな人もいるだけに、
いろんな理不尽に遭遇したりもしますが、それでもこれってどうなの?
怒っても仕方ないし、我慢しなくちゃいけないとは分かっていますが、
でもこれだけ立て続けに重なると流石にちょっと……もー、ええー?

ちっと自分を慰める為に、最近のプチときめきを上げてみます。

・この時期、仕事場で一緒になる女の子が可愛い。マジ可愛い、見惚れる。
自分が今まで出会った人の中で、多分トップ5に入るであろう美人っぷり。
いつもにこにこしてて、嫌な顔をしないし、てきぱきしてて、
おめめくりくりさせてこっちを見たりするから、ときめくどころじゃない。
こんな可愛い子いるんだなと、本気で感心します。目と心の保養。

・通りすがりの店先に展示していた、NBのスニーカーに一目惚れ&お買い上げ。
来年販売予定のカラーリングも可愛いくて狙っていたのですが、
こちらは踵の部分にある三連のステッチが、青黄ピンクの三色になってて、
非常に地味ながら個人的萌えツボに嵌ったんですよね。可愛いよう。

・こちらもお店で目にして一目ぼれした、ニョロニョロのシリコン蓋。
実はシリコン蓋って既に持っていたのですが、思わず衝動買いしたのだ。
今まで使っていたシリコン蓋は、水色の水溜まりの中央部分に、
ジョーズの背びれが生えているものなのですが、これもお気に入り。
暫くは、気分とカップに合わせて、二つを併用しよっと。

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・風邪で寝込んでいたお休みの日、姉から荷物が届きました。
雑誌で見かけた地方のお取り寄せグルメのスイーツみたいですが、
好きそうだなあと思ったらしく、わざわざ送ってくれたのです。
可愛いマーガレット型のダマンドですが、食欲は健在なので、
しっかり美味しく頂きました。流石姉、妹を良く判っていらっしゃる。

……うん、大丈夫。これだけときめきがあるなら、まだ頑張れるよね。
よーし、おいら気分転換に、どうしようか悩んでいたネットショッピング、
この勢いでぽちっとしちゃうんだぞー。<なんですと

おとこぎ溢れる

013瀬戸内国際芸術祭旅行

太陽がてっぺんを通り過ぎた頃、フェリーに乗って移動。
女木島から十分程の場所にある、男木島へ向かいました。
この島は女木島よりも更に小さな島でして、坂が多く、
斜面にぎゅっと密集した集落となっております。

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細くて狭い路地が張り巡らされてて、迷路みたいなのです。

海と島とアート

013瀬戸内国際芸術祭旅行

この日はお天気も良くて、日傘をさして歩き回っておりました。
半そで姿で島巡りしている人も多かったです。



休校中の小学校の校舎に設置された、パワフルで陽気なオブジェ。

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港に置かれた帆を張るグランドピアノは、波と風の旋律を奏でる。

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港の桟橋にずらりと並ぶ風見カモメ。目が凛々しい。

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島のおばあちゃんとおしゃべりしながら歩いたり、
サイクリングでアートを巡る少年と猫を触ったり、
ボランティアスタッフさんに作品やその作家さんの話を聞いたり。
そんな交流も、このアート祭の醍醐味なのです。

お洒落なカフェ

013瀬戸内国際芸術祭旅行

お昼ご飯を食べようと、「イアラ女木島」に入りました。
女性が好きそうなお洒落なお店で、人も随分待っていたな。
食べたのはパエリアです。見た目よりも結構ボリュームがありましたね。

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このレストランの建物も、芸術祭の作品展示場所となっておりまして、
テラス席に座りましたが、真横にある作品を眺めながらお食事しました。
ここには二作品展示されていましたが、両方とも凄く面白かったです。

瀬戸内を目下に

013瀬戸内国際芸術祭旅行

女木島は、鬼の洞窟こそ離れた場所にありますが、
それ以外は比較的回りやすい場所に作品が点在しておりました。



洞窟内には、地元民も参加して制作された鬼瓦の展示がされています。

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展望台から見る景色。ポスターで見たような瀬戸内の絶景。

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元段々畑に設置されたオブジェ。島の村が見下ろせる場所。

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洞窟を観覧して、港近辺に戻るバスを利用したのですが、
「作品を見たい人はここからが近いですよ」と、
停留所でないにも拘らず、作品の最寄り場所でバスを止めてくれました。
こんな事が出来るのも、のんびりした田舎所以だな。

もう寝ときます

風邪っぴきの朦朧とした頭での帰宅、電車に乗ったのはいいのですが、
急行に乗るつもりが、何故か普通に乗ってしまったでござるの巻。

もーなにやってんだろ、構内の電車案内の表示も見ていたんだけどな。
電車に乗って、音楽聴きながらスマホを眺めてて、
あれ、やけに停車駅多くね? と顔を上げて、初めて気が付きました。
仕方無いから途中で準急に乗り換え、次の停車駅は急行も止まるし、
そこで乗り換えようと駅に降りたのは良いけど、
実は乗っていたその電車こそが目的駅への先着電車だったってどうよ。
誰も居なくなった駅にぽつんと一人残された孤独感と言ったら、貴方……。
早く帰って休みたいってのに、どんだけ時間かけて無駄足踏んでんだ、自分。

いかんね。疲れているんだね。風邪って怖いよね。
体調を崩しているからに違いない。そうに違いない。
体調さえ崩していなければ、こんなお馬鹿はしないに違いないのだ。
皆様も、くれぐれも体調にはご注意ください。

鬼達がみている

013瀬戸内国際芸術祭旅行

臨時バスに乗って、島の中央、一番高い場所にある洞窟に到着。
作品閲覧が九時からが多い中、ここは少し早めに中入ることができます。
桃太郎伝説に出てくる鬼の洞窟と称されておりますが、
鬼の正体は恐らくは海賊だったのでは? といわれています。

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ひんやりとした洞窟は、蟻の巣みたいになっておりまして、
作品に興味のない人でも、探検気分で楽しめるのではないでしょうか。

いざ鬼の洞窟へ

013瀬戸内国際芸術祭旅行

朝食を終えて、高松港からフェリーに乗りました。
念の為、予定していた時間よりも、一本早めに乗ることに。

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フェリーに乗って十分ぐらいかな? 到着したのは、
桃太郎伝説の鬼ヶ島のモデルとされている、女木島です。
フェリーを降りるとその足で案内所へ向かい、往復バスチケットを購入、
バスで十分ぐらいの場所にある、鬼の洞窟へ移動します。
乗車時間が短いので歩いて向かう方も多かったのですが、
これ結構急な坂道なので、移動時間を短縮したい方にはお勧めできません。

対策してたのに

いかんいかん、今年もとうとう風邪を引いてしまいました。
結構気をつけていたつもりなんだけどなあ。
頭痛がひどくてマッサージに行ったのですが、やっぱり痛みが残ってて、
効果無かったのかなーと思いきや、これってもしや風邪の頭痛だったのか?

とにかく咽喉の腫れが酷くて、奥が熱くて、咳と痛みが辛いです。
大根飴作って、首にタオル巻いて、加湿器を出して、
お布団に湯たんぽも入れて、生姜紅茶を飲んで、マスクをつけて、
連日ドリンク剤と液体の風邪薬で乗り切っておりますが、
どうにも一向に改善の傾向が見られませぬ、ぐぬぬ。
いろいろヤバいかなーと思いつつ、まあドリンク剤を飲んでいるし、
今日一日ぐらいはなんとかなるだろうと、日々凌いでいます。
果たして、これで何日目だっただろう……とか考えちゃいけないよね。

発熱? 体温、計っておりません。計ったら負けだと思っている。

ご家族様っぽい

013瀬戸内国際芸術祭旅行

三日目(高松~女木島~男木島~高松)

前日の教訓を生かし、予定よりも早めのフェリーに乗る事にしました。
フェリーの時間に合わせて、早めにホテルを出て、まずは朝御飯。
ある程度大きな駅近辺には、大抵パン屋かミスドがあって助かります。
焼き立てデニッシュに、試食も付いて来たよ。

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隣に座っていた中国系の旅行客御一行様、
昨日の直島で見たような気がするんだよなあ……。

本日のおすすめ

013瀬戸内国際芸術祭旅行

直島出港のフェリーに乗って、本日宿泊予定の香川県高松に到着。
とりあえず、お昼を食べ逃して、空腹MAX状態だったので、先ずは夕食だと、
駅近くにあった、こじんまりとした居酒屋さんに入りました。
常連さんが多いお店らしくて、直ぐ席がいっぱいになってたな。

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小鉢料理三種とお酒のお手軽なセットを頂きましたが、価格も良心的で、
お料理も美味しくて、量も丁度良く、なんだかほっと満たされました。

お腹も良い感じに満たされて、予約していた高松のホテルにて宿泊。
疲れていた割には、妙に目が冴えて眠れなかったのですが、
これ多分、今日のあれこれに微妙に興奮していた模様。小学生かよ、自分。

ゆうやけこやけ

013瀬戸内国際芸術祭旅行

高速艇の出発時間に合わせ、本村エリアからのバスに乗り、
港のある宮ノ浦エリアまで戻って参りました。
海の駅には公式ショップもあって、直島限定グッズも売っております。



港に船がやって来た。

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かぼちゃがお見送り。

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瀬戸内の海も夕日色。

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港の界隈にも見所は沢山あったのですが、タイムリミットとなりました。
島全体をゆっくり見て回るには、一日じゃ足りないかもしれませんね。
バスの利用が一般的みたいですが、レンタサイクルで巡っても良さそうです。

グリーンアップル

母方の田舎から、毎年恒例の林檎が送られてきました。
お店で販売しているものよりも、田舎から送って貰う林檎の方が好き。
品種とかは良く判りませんし、単に慣れた味覚だからかもしれませんが、
それでもこの林檎が一番美味しいと思ってしまうんだよな。

大抵赤と青、二色の林檎が送られます。
たまに三色。黄色が入ってる時もある。
実は青林檎の方が好き。青林檎って美味しいよねーと話をしたら。

「いや、青林檎って食べた記憶がないですよ」

そんな反応が返って来てちょっとびっくり。え、そうなの?
軽いショックに、全く別の場所でもその話題を出した所。

「うん、私もあんまり記憶にない」

進物とかで貰った事はあったかもしれないけど……と聞いて、
そうだったのかと驚きました。
林檎の産地の田舎から送られてくるから普通のものの感覚でしたが、
余所様宅ではあんまり身近なものって訳でも無かったのか……な?
そっかー、美味しいんだけどな、青林檎。
その中でも一番美味しいのは、母方の親戚が送ってくれる
我が家定番の青林檎ですけどね。へへ。

町中アート散策

013瀬戸内国際芸術祭旅行

地図を見ながらどこか懐かしい田舎町、本村エリアを散策&探検。



廃材やネオン等でコラージュされた、不思議混沌空間「はいしゃ」。

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「護王神社」のガラスの階段は、地下本殿と繋がっています。

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食事の時間が無くて、結局直島で口にしたのは黒胡麻ソフトのみ。

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これ以外にも「角屋」、「碁会所」、「石橋」とありまして、
これらの家プロジェクトは、芸術祭期間とは関係なく公開しているのかな。
どれも非常に興味深く、すごく楽しく拝見させて頂きました。

人間の視覚の力

013瀬戸内国際芸術祭旅行

さて、ベネッセエリアからバスに乗って、次は本村エリアへと移動。
こちらは瀬戸内アート「家プロジェクト」の点在するエリアです。
これは、村に残る古い民家や廃屋をアートスペースとして利用&展示する、
瀬戸内芸術祭の特徴的な一つでもあるアートプロジェクトなのです。

バスを降りると先ずは最も人気のあると教えて貰った、「南寺」へ。
こちらも入場制限があるので、整理券だけを受け取って、
そのすぐ傍にある「ANDO MUSEU」を先に鑑賞する事にしました。
築100年の古民家を改築して作られた、建築家安藤忠雄氏の記念館です。
地中美術館の建設過程の説明もあって、とても興味深かったです。
その後、少し町中を散策後、整理券の時間に「南寺」に戻って来ました。

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こちらは入場制限がありまして、ひとグループにつき15分程かかるのかな。
地中美術館同様、こちらもJ・タレル氏&安藤氏による作品でして、
アトラクションのような空間アートは、凄く興味深く、びっくりしました。

海岸沿いアート

013瀬戸内国際芸術祭旅行

ベネッセハウスを出て、海岸沿いに歩いて行くと、
途中で数々の屋外アートが設置されております。
最も有名なのが、草間彌生女史の黄色い水玉どてかぼちゃ。
最初見た時は「なんで海岸にかぼちゃ?(笑)」と思いましたが、
今や、直島のアイコン的存在ですね。これはこれで愛らしいです。
途中、直島のグッズショップもありました。
ここでしか買えない、人気のかぼちゃグッズがいっぱいなのだ。

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この海岸ルート、あちこちにアート作品が点在しております。
道沿いにあるものを駈け足にしか鑑賞できませんでしたが、
ゆっくり全てを見て回るとなれば、丸一日かかりそうですね。

勿論安藤氏設計

013瀬戸内国際芸術祭旅行

地中美術館の次は、シャトルバスに乗って、ベネッセハウスミュージアムへ。
ホテルを併設したこの美術館は、現代アートを中心に展示されており、
リゾートホテルも隣接されていて、海外でも知名度の高いスポット。
開放的な建物には、非常にバラエティに富んだ作品が展示されていて、
個人的には柳氏の「バンザイ・コーナー」を見た時は吹き出してしまいました。
現代アートのこんな型破りでなんでもアリな所は、結構好きなんですよね。

館内のミュージアムショップと併設したカフェがありまして、
折角なのでここのランチでも……と思ったのですが、
残念ながら既のに本日の日替わりランチは完売。ま、時間が遅かったしね。
他のメニューがどれもイマイチピンとこなかったので、
まあ仕方無い、お昼ご飯は次の移動エリアで食べるかと美術館を出ました。

地中迷宮美術館

013瀬戸内国際芸術祭旅行

さて、折角なので地中美術館のご案内を。
その名の通りこの美術館、建物は地中に建設されておりまして、
一見外観は見当たらず、しかし作品は全て自然光で閲覧出来ると言う
他の美術館では見られない非常にユニークな建築をしております。
美術館の設計は、最早直島にこの人ありきの安藤忠雄氏が、
それぞれの展示作品の作家やキューレターと意見交換しつつ手掛けました。
そしてここにある作品は、恒久展示の三作家の九作のみ。

クロード・モネ(睡蓮シリーズ、五作品)
ジェームズ・タレル(オープンフィールド&オープンスカイ&他一作品)
ウォルター・デ・マリア(タイム/タイムレス/ノータイム)
それにプラス、安藤氏手掛けるこの建物も、一作品に加わりそうですね。

空から見下ろせば、地中に丸や三角や長細い建物がチラ見えしますが、
基本それらの建物一つに一作の作品を設置するという、
なんとも大胆で贅沢な展示方法を採用しております。
世界的にも有名なモネの睡蓮を呼び水にしたこの美術館、
でもそれ以外の作品も、それに劣らず印象深いものばかりです。
興味深い建築物とも相まって、アトラクション気分で楽しめました。

尚、地中美術館は入館するにも整理券が必要でしたが、
展示物を鑑賞するにも入場制限があったりしますので要注意。
でも、モネの睡蓮を展示していた部屋では、偶然にも人の入れ替わりに被り、
常在する美術館スタッフ一人を除き、まるっと一人きりの空間で
作品を鑑賞するタイミングを得ることが出来ました。入館制限故の幸運だな。
世界的な名画を一人占めした気分を味わえて、すんごい贅沢気分でした。

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入り口の近辺には、睡蓮のモデルともなったモネの庭を再現した池があります。

作品との一体化

013瀬戸内国際芸術祭旅行

李禹煥美術館を堪能した後は、来た道を戻って地中美術館へ。
……って、すいません。本当の所、地中美術館に大した予備知識は無く、
有名なモネの作品があって、直島では人気があるくらいの認識のみでした。
なので、お安くは無い入館料金と可愛くは無い待ち時間を目にした時、
いっそここはスルーしようかなーとの考えも過ぎっておりました。
でもまあ、折角来たし、再び直島に旅行に来る保証も無いし、
話題とかネタ的な意味でも見てくるかー……な気分で足を運びました。

いや、すっごい良かった。
入館前までの自分を、往復ビンタしてやりたくなりました。
こんな美術館を作った福武財団を、本気ですげえと思いました。

何が凄いって、内部にある珠玉の作品群も勿論ですが、
ひとつの作品に一つの建物という芸術を極めるような贅沢さといい、
それぞれの作品を最大限に生かした空間の作り方といい、
そのスケールといい、コンセプトといい、潔さと思い切りの良さといい、
なんかもう、いろんな意味で衝撃を受けました。

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お金持ちってすごい。そして、その使い方を知っているってすごい。
企画者が本当の意味で芸術を理解していることが伝わって来ます。
こんなお金持ちが存在してて良かったなあと、変な感動をしました。