オフ本のネタばらし的な妄想なので、嫌な方はお避け下さい。
または、以前ここのブログに書いていた盲目菊さんネタの続き。
ジャンル違い要注意。
以下、APH、ギルにょ菊ルートです。
ルートヴィッヒが取引先のアルフレッドとの商談中。
立ち上がったルートさんが落とした写真を、アルが拾います。
見ると、小さな子供の写真。
ア「あれえ、君、子供がいたんだ」
ル「…ああ」
ア「でも、結婚はしていないって言ってなかったっけ?」
ル「(結婚指輪をしていない手を隠す)」
ア「…ふうん。でも、可愛い子だね」
仕事帰り。いつも同じ時間に帰宅するルートさん。
電車を降りて、駅から近いとある保育所へ向かいます。
腕時計を見ながら、曲がり角からそっと保育所を窺うと、
いつもと同じ時間に、自分の子供を引き取りに来る菊さんがいます。
菊「あら、ルートさん」
ル「偶然だな、義姉さん」
ルートさんが持っている子供の写真は、菊の子供のもの。
ギルとの子供で、ルートさんの甥っ子に当たります。
菊「私は大丈夫ですよ、この子もいますしね」
ル「しかし子供には父親が必要だ。そして君にも、頼る人が必要だろう」
菊「そうかも知れません、でも…」
ル「俺では駄目か?俺は、君達親子の家族になりたい」
菊は子供の頃事故に遭い、脳に損傷を受け、盲目になりました。
そんな彼女を治そうと、幼馴染みのギルベルトは医者になります。
菊の手術が決定し、ドイツの学会から日本に帰ろうとした矢先、
ギルベルトの乗った飛行機が事故に遭い、彼は帰らぬ人に。
本来はギルが彼女の手術をする筈だったのにそれが叶わず、
代理の医者の手術によって何とか視力の回復には成功したものの、
脳の損傷を完全に治療できなかった菊は、その命に期限があります。
菊「ルートさんに迷惑をかけるような事は出来ません」
ル「そうじゃない。俺は、君が、ずっと…」
ギルとルートの、昔の会話。
ギ「なあ。お前、菊の事が好きなんだろ」
ル「何を言うんだ、兄さん」
ギ「お前、判りやすいんだよ」
ル「…彼女は、兄さんの恋人だろ」
ギ「ああ、いくら大事な弟でも、菊はやんねえよ。でもな」
ル「でも?」
ギ「もし俺に何かあった時は、あいつを頼むな」
お前なら、安心してあいつを任せられるぜ。
菊「ルートさんに甘えるなんて…出来ません」
ルートさんの気持ちを何となく知っていた菊さん。
だからこそ、自分の命に期限があるからこそ、
彼の好意が申し訳なくて、受ける事が出来ません。
オフで発行した本の、アンハッピーエンドバージョンですな。
実はこちらを最初に考えておりました。子供は居ても居なくても可。
そしてホントに裏話ですが、サイト連載中の「黒鷲~」の第一話、
日本さんと空港で会話を交わしていたのは、
オフ本、もしくはこのギルベルトだったりします。