昼メロの話から、突然思いついた小ネタを走り書き。
以下、カカチチ。
ジャンル違い要注意。
今は昔。貿易業を営む華族の一人娘であるチチの家に、
外国の貴族であるカカロットが、商談で訪問する。
広い庭で散歩するつもりが迷ってしまって、ボーイミーツガール。
チ「…誰だ、おめえ」
カ「(目があって、びっくり)」
チ「おめえ様、もしかして外国のお人…だか?」
カ「(まじまじと見つめられて、気押され気味)」
チ「ひゃー、おったまげた。本当に金色の髪をしてんだべなー」
カ「(何だこの女。随分ちっせ―けど子供か?)」
チ「目が翠なんだべなー、綺麗だべー。おら、初めて見ただよ」
カ「(何だ、この女…)」
チ「あ。もしかして、言葉が通じねえとか…え、えっと…」
カ「否―――判る。大丈夫だ」
二国間の貿易を通じて交流を深める為、二人の婚姻が決定。
なんて強引な設定&流れ!ええ、大好物です。
チ「おっとう、そんな勝手な話ねえだよっ」
牛「相手は向こうの国じゃあ、えれえ大金持ちの大貴族様だべ」
チ「だども、そっだら急な話…」
牛「それに話を聞くと、日本人とのクォーターってな話だ」
チ「おらの全然知らねえ所で…」
牛「大した男だ。あの男なら、チチを安心して任せられるだよ」
チ「おっとうっ!」
牛「チチ…悪いけんど、これはもう決まった事なんだべ」
とりあえず、一度視察も含めてカカロットの国へ行く事に。
チ「(すっごいお屋敷だべ。お伽噺みてえだべ)」
カ「使用人も最低限しかいねえから、そんなに畏まらなくても良いぞ」
チ「は、はい。有難うごぜえますだ(人がいないだけに更に緊張)」
カ「えっと…あー、そんなに固くなんなよ」
チ「(とは言え、結婚前に婚約者のお屋敷に来るって、つまり…)」
カ「婚約の件だけど、気にしなくて良いぞ。無理強いする気はねえし」
チ「へ?」
カ「異国に来てそこで暮らすって、すげえ大変だもんな」
チ「カカロットさ…」
カ「オレも経験あるからさ…まあ折角だし、旅行だと思って楽しめよ」
チ「(この人、みかけに寄らず優しんだべな)」
クォーターのカカさは、駆け落ちした両親に外国で育てられたが、
祖父に当たる貴族の当主にこの国に連れ戻されて育ったとか。
そして、ダンスパーティーに行く事になって。←お約束
カ「ドレスとかは、家にあるものを好きに使えばいい」
チ「だ、だどもおら、ダンスなんて…っ」
カ「踊れねえのか?」
チ「(こくんと頷く)それに異国のマナーとか言葉だって…」
カ「そっか…じゃあ教えてやるよ」
どうも、悟空さがチチさんにダンスを教えるシチュが好きな模様。
そしてパーティー会場にて。
ク「何だよ、おい。あれがお前の婚約者かよ」
カ「別に、まだ決まった訳じゃねえよ」
ク「すっげえ可愛いじゃねえか。東洋人って人形みたいだな」
カ「人形、じゃねえな。勉強家だし、頭も良いし、料理もうめえぞ」
ク「はいはい。社交界で噂のカカロット様も、これで年貢の納め時か」
カ「決まってねえって…あいつ、日本に帰りたがっていたしな…」
そして、おまけの悟チチ。
カカロットのパーティーに連れられ、会場の空気に疲れて、
一人で中庭で休憩していたチチに声をかける悟空さ。
悟「大丈夫か、おめえ」
チ「えっ?」
悟「休憩してんのか?なあ、オラも混ぜてくれよ」
チ「え、…(東洋人の顔だべ)」
悟「ひゃー、めんどくせえよなー、こーゆー場ってさー」
チ「…もしかして…おめえ、日本人だべ?」
悟「ん?ああ、そうだ。こっちに仕事で滞在しているんだ」
そして、明るく人懐っこい悟空さと意気投合。
悟「へえ、じゃあ、こっちに来たばっかりなんだな」
チ「んだ。あんまりこの国の事も知らねえべ」
悟「観光とかはしてねえのか」
チ「言葉がまだよく分んねえし、異国の人と話すのは緊張するだよ」
悟「その、世話になっている奴と、一緒に行けば良いじゃねえか」
チ「お仕事で忙しいから…そんな我儘言えねえだ」
悟「ふーん、じゃあさ、オラが一緒に行ってやるよ」
続き?ございませんとも。