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高級マグカップ

オフ本販売推進小ネタ、マイセンの話。

日本でも人気のある、世界的に有名な高級食器ブランド、マイセン。
欧州では、記念日ごとに一つづつ同シリーズ物を購入し、
親の代から引き継いでコレクションする家庭もあるそうです。
流石は歴史あるブランド。長く続いたメーカーだからこそできる楽しみ方だな。

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マイセンの代名詞的シリーズ「ブルーオニオン」の図柄は、
柘榴、笹、桃、等々、東洋磁器の影響が色濃く見られる事でも有名。
見て頂いたら判りますが、その中には「菊」の花も描かれております。
そして、ムギワラギクのシリーズってのもあってだな、ふふふ。
国花にしたり、案外菊の花って好かれている模様です。
昔の欧州では東洋は、中国も、日本も、全て「インディア」でひと括り。
よく「東洋の影響が強い」代表ともされるブルーオニオン柄も、
「東洋」風をブレンドした、無国籍っぽさを感じます。<あくまで超個人的見解
「日本の影響」を強く感じるシリーズをお求めなら、
比較的新しいシリーズではありますが、「ブルーオーキッド」がお勧めかも。
柿右衛門を彷彿とさせる水墨画のような大胆な図柄に、
欧州らしいデコラティブで豪華なラインの融合は、フェチ心がときめきます。
厳つく質実剛健な印象のゲルマンが、これをデザインしたかと思うともうね。
たまらんな。まったく、たまらんよ。<拳握り締めつつ

本文にも出したスノーボール装飾の貼花は、ガマズミという花だそうですが、
じーっと見ていると桜っぽくも見えるんですよね。見えません? 私だけ?

惜しいけど違う

春(コミ)の青春18きっぷメモ。

東京駅に到着後、山手線で乗り換え、秋葉原にて一旦駅を出ました。
目的は、電車に疲れた身体の休憩と、駅近くにあるキンコ○ス。
出発ぎりぎりに仕上げたイベント用のペーパーを、コピーしたかったのです。
あんまり大っぴらに世間の目に晒したくない代物でしたが、
何と言ってもここは天下のオタク都市秋葉原、案の定お店の先客の皆さまは、
自分と同系列のあれこれをコピーなさっていらっしゃるようでした。

コピーしたものを持って、とりあえず近くのコーヒーショップへ。
普段なら絶対にしないけど、ここはオタク街なのだと割り切って、
カウンター席で印刷したペーパーをもそもそ二つ折りにしておりました。
その後ろに座っていた、ちょっと声の大きな女子二人の会話。
どうも、男性(恋人?)に帽子が欲しいと強請ったらしいのですが。

「……で、ハンティングの帽子が欲しいって言ったんだけどね」
「ああ、可愛いよね」
「買って来たのが、阪神の帽子でさー」

ちょ、吹き出した。白黒縦線の? 男らしいな。

結構恥ずかしい

少々遡りますが、春コミ上京の際、またしても18きっぷを使いました。
どうせ使い切るし、交通費の節約になるし、中途半端な時間に到着しても、
お泊り先の姉宅の鍵を持っていないので夜まで家には入れないし、
ぷらっとこだまのチケット取れなかったし、もうそれで良いよねー……と。

と言う訳で、またまた一連のふらふら道中メモを書き出してみます。

ちょっと早めに自宅を出発。
コンビニでお菓子と飲み物を購入し、電車に乗り込みました。
今回は、全体的に結構込んでいて、全く座れない区間もありました。
浜松駅にて少しだけ乗り換えに余裕があったのでトイレに行ったのですが、
これがやたらと混んでいて、しかも個室数が少なくて、ひやひやしました。
暫し様子を見た後、並んだ列は諦めて、駅員さんに新感線ホームに入れてもらい、
そちらのトイレを使いました。こっちの方が、広くて綺麗で使い易かったです。

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トイレを終えて慌てて買った駅弁は、自笑亭の「うなぎ弁当(赤ワイン仕込)」。
浜松駅の名物弁当だそうです。電車の中で、スマホチェックしました。へへ。
ふっくら肉厚のうなぎが贅沢なのですが、駅弁に二千円も出したのは初めてだな。
さて食べよう! と意気込んだのですが、何故かこの先の電車、
東京までずーっとロングシート車両だったんですよね。食べ難い……。
お腹減ったし、旅の恥はかき捨てだ! と、人が少ないタイミングを見計らい、
隅っこの席でもっもっと食べちゃいましたけどね。結局食べたの、四時位だったぞ。

受付に渡したよ

旅行から帰りました。楽しかったー。
今回は主に、日本海側をふらふらして参りました。
桜が見られるかなーと期待して出発しましたが、
前半はさておき、後半は地域的に殆ど蕾状態でちょっと残念。
しかも、途中でデジカメを壊してしまって、
携帯でしか写真が取れなかったんですよね。しょんぼり。

デジカメ、靴を脱いで入場する某施設の床に落として壊したのですが、
唯一の慰めは、落とした地点の指四本分ぐらいの位置に、
他の誰かが落としたのかヘアクリップが落ちていたんですよね。
暗い場所だったし、スリッパの無い所だったし、
気が付かずに踏んだら結構な怪我をしそうな形状だったし、
自分か、もしくは誰かの身代わりになったのかも……と思えば、
仕方無いかと諦めもつくかな。うん、だったら仕方無いよね。めそ。

どこも有名企業

販売推進を兼ねた、新刊の小ネタ。
今回のお話、結構個人的にネタの宝庫なんですよね。

本の中にも明記させて頂きましたが、今回のオフ本は
マイセン、大倉陶園、深川製磁、ベルリン王立製陶所、の各企業様を、
お話や登場する磁器のモデルとさせていただいております。
尚、当然ながら、企業とは一切無関係。
腐った妄想の産物なので、史実とお話は違っておりますし、
都合良く好き勝手にアレンジ&ブレンドをしております。
そちらのご紹介を少々……。

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マイセンは、欧州で最初に磁器開発を達成した、高級磁器の代名詞企業。
旧東ドイツ時代を乗り越えて、唯一現存する元東側企業になるのかな?
ちょっと詳しい事は判っておりません。

大倉陶園は、ノリタケカンパニーの流れを組む高級洋食器メーカー。
日本で最初にディナーセットを作ったのは、ノリタケ。
現在も有名ホテルや皇室、大使館などの洋食器セットを手掛けております。

深川製磁は有田に本社を置く、香蘭社の流れを組む磁器メーカー。
パリ万博にも出展し、宮内省御用達窯としても有名。
尚、菊ユールさんの話は、こちらの某社長の実話より拝借しました。

ベルリン王立磁器製陶所(KPMベルリン)は、フリッツ親父創業の磁器会社。
ドイツでは名のあるメーカーですが、日本では正規代理店が無いのかな?
国内では、時々骨董品で見かける程度なんですよね。

どのメーカーさんも、本当に素晴らしい作品ばかり。
磁器を調べると、日本、ドイツ、プロイセンは繋がりは必然。
歴史的には勿論、二次創作的にも美味しくてたまりません。

それもまた個性

販売推進を兼ねた、新刊の小ネタ。

今回の新刊でもちらりと触れた、日本磁器伊万里と中国磁器景徳鎮。
似ているものも多いのですが、矢張り微妙に違っておりまして、
製造方法もそうなのですが、何より「土」の差がありました。
面白いなーと思ったのが、景徳鎮はその土と釉薬の特性上、
日本磁器よりも顕著に剥離現象が見られがちだったんですよね。
普通に見れば欠陥品ともなるそれを、
日本では「作品の味」として非常に好まれていたようです。
これを「文化的余裕の表れ」と取るか「ブランド信仰」と取るかは、
それぞれの受け止め方によるのでしょうけどね。
日本において顕著に見られる「不完全なものを愛する」文化が、
こんな所でも顔を出しているんだなあ。

日本人って完璧なものを目指す割には(サービス、道の精神等々)、
不完全なものを愛でる傾向がありますよね。
アイドルなんかは、正にその表れだと思う。
この辺りは、いろいろ調べると実に奥深そうな題材ですね。

四月馬鹿の馬鹿

エイプリルフール、お付き合い頂きありがとうございました
年に一度だけ設置する拍手からも、沢山の御言葉とっても嬉しかったです。
実は地味にバナーも変えていたのですが、
果たしてそれ気付いた方はいらっしゃったのだろうか……。
相変わらず、努力を無駄な方面に費やしがちです。

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切羽詰まっていたサイトスペースの容量を、がばっと増やして頂く事が出来ました。
とりあえず、サイズの心配せずにいろいろ更新できそうでひと安心。
xreaさん、心の底から感謝致します。

銀座の新たな顔

新装された歌舞伎座が、ニュースで取り扱われておりましたね。
イベントで上京した際、まだオープン前の劇場を観に行きました。

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入り口にこけら落としの演目がありましたが、流石は錚々たるメンバーですな。
ある意味、世紀の改装ですからね。劇場、どうなったのか楽しみです。
むしろ、京都南座を改装して欲しいような、そうでないような……。
あの小屋らしさは凄く好きなのですが、如何せんあの劇場、観難いんだよね。

芸術家の光と影

観劇メモ、三谷幸喜氏演出の「ホロヴィッツとの対話」を観てきました。
劇場に来ていた観客の層が幅広く、氏の知名度の広さが表れていますな。

天才ピアニスト夫婦と調律師夫婦の織りなす、
三谷氏の舞台らしい、場面転換と出演者が抑え気味の、
コミカルながらもちょっとほろ苦さのあるお話です。
役者陣は、それぞれが主役級の大御所さんという、実に豪華な顔ぶれ。
そんな中でも段田氏と高泉女史は、いやもう流石の一言です。
あの棘と毒のある個性的な役を、ここまで嫌味無く、
そして愛すべきキャラとして演じることが出来るのは、
台本だけではなく、役者としての力量あってのものでしょう。
渡辺氏は映画役者としてのイメージが強かったのですが、
長身も相まって舞台でも映える方ですね。あと、声が良いのかな? 
映像では籠りやすそうな声質との印象を持っていたのですが
耳触りが良くて、台詞がとても聞き取りやすかったです。

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こうしてみると、三谷氏の舞台って、ある意味正統派なんですよね。
宝塚や新感線とは違う意味での、お約束な安定感があります。

学術的な使用で

オフ本に登場させた磁器は、基本的にモデルがあります。
その中の一つ、最後の章に出てくる、日独そっくりの壷は、
実際に去年観に行ったマイセン展で展示されていたものでした。

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美術館で販売されていた冊子の写真ですが……だ、大丈夫かな;
左がドイツのマイセン、右が日本の柿右衛門です。本当にそっくり。
写真では違って見えますが、実際の大きさも殆ど同じでした。
柿右衛門は17世紀後半、マイセンは18世紀に作られたもの。
つまり、柿右衛門がオリジナルで、それをマイセンが模擬しております。
そしてこれ、何気に表紙に使ったボンボニエールとも似ていませんか?

ギル桜の最後の章で出した物も、「マイセン スノーボール」で
画像検索すると、それらしいものが出てきます。
今回、こうやっていろんな画像も参考にさせて頂きましたが、
困ったことの一つが、書き進める内に「欲しくなる」事でしたね。
洒落にならないお値段の物も多いので、マジ自制心との戦いでした。

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