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健康は大事だよ

先月末に突然発症した顎関節症、現在治療を進めておりますが、
実は病院では無く、鍼灸整体院へと通っております。

「よく、うちに来ようと思ったねー」

……と院長にも言われたのですが、なんとこちら、「針治療」があるのですよ。
泣き出すぐらいに注射が苦手なくせに、なぜここに通う決断をしたかと言えば、
ひとえに「一刻も早く治しておきたかったから」に尽きます。

実は今月、母と姉(甥っ子君含む)とで、女子旅行の計画があるんだな。
温泉に浸かって~美味しいものを食べて~……な予定を立てていた最中、
その美味しいものが食べられない体になってしまったショックは計り知れず、
とにかく多少の事は我慢してでも、なんとか旅行までには治したかったのです。

「針が怖いです。注射が本気で嫌いです。泣きそうです」

……と訴えた時は苦笑されましたが、会話で気を反らせつつ、
さり気なくさっさと打ってくれるので、今のところは何とか我慢できております。
実際針の痛みはちょっとちくっとする程度で、最初の恐怖心は薄れたかな。
でもやっぱり怖いので、針が刺さっている間は、
別の事(主にネタ)を考えて意識を反らしております。必死です。

年始の怪我から始まり、何かと不調が続いていますよね。
とりあえず、体全体も一緒に診てもらっているので、
肩凝り頭痛腰痛も含め、いろいろ改善するといいなあ。

女子コラージュ

cameranに続いて、姉妹アプリのcameranコラージュもDLしました。

cameranCOLLAGE

まあ単純に、折角関連したアプリがあるんだし、
どうせ何かを入れるなら同系の方が面倒くさくないかなーとの判断です。
写真のコラージュって今までしたことはありませんでしたが、
ゲーム感覚でやってみるか! と、早速初コラにチャレンジ。
先日行ってきた、奈良公園の鹿寄せの写真を使ってみました。

ファイル 1417-1.jpg

……これってセンス必須ですね。あと、慣れもかな?
すごく楽しいのですが、やっつけ感とセンス不足は否めませぬな。
でも、こんな面白いアプリがあると、写真を撮るのが更に楽しくなりますね。
人気のファッション誌やブランドともコラボしていて、
如何にも女性が好きそうな「大人可愛い」アイテムが満載なのですが、
折角だからニナミカ風味なコラージュアイテムも欲しかったなあ。

おしゃれアプリ

昨日のカメラアプリの続きです。寧ろ、自分用メモ。
アプリ起動のスタート画像があまりに美しく、立ち上げるのが楽しくなります。
DLしたばかりで、嬉しがり&やりたがりなので、いろいろ試してみたいのだよ。
元画像は、昨日のものと同じです。



画面端からまばゆいライトが差す、KOGEN。

ファイル 1416-1.jpg


ぼかしの入ったDeliciousは、食べ物に使うと良さそう。

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そして、蜷川女史とくればやっぱりこれ。紅色のShower。

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Lightは4種類×3パターンと、かなり豊富です。

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出番は少ないでしょうが、Goldfishはすげえ可愛いと思う。

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フィルターはまだまだ沢山あり、そして今後も増加しそうな予感。
ここにある画像は、フィルターをかけたのみですが、更に細かい調整も可能。
姉妹アプリとしてファッション誌等とも連携したコラージュやアルバムもあって、
そちらもすごく可愛くて、併せていろいろと楽しめそうです。

携帯のアプリだけで、これだけ画像が加工できるもんなんですね。
なんでもっと使わなかったんだろうと、自分にパンチですよ。

おしゃれカメラ

スマホのカメラがイマイチ気に食わないまま、使い続けて幾年月。
ふと。本当にふと、気が付きました。

「……あ、そっか。アプリを入れれば良いんだ」

その結論に至るまで、一体何年掛かったんだとセルフツッコミをしつつ、
あれこれ探し回って、気になったものをダウンロードしてみました。
とりあえず、簡単、シンプル、日本語(超重要)……を優先しましたが、
これ、割と最近登場したものみたいですね。

写真&画像加工 無料カメラ cameran

独特の色調やモチーフから女性の支持率が高い蜷川実花女史ですが、
その世界観を簡単に再現……との謳い文句だけに、
機能の節々にもさり気なく女子力が散りばめられております。
まだ理解していない機能が多く勉強中ではありますが、なかなか面白く、
しばらくはこちらを使ってみようかなーと思います。
という訳で、本日より投稿写真が今までとちと変わりますので、ご了承下さい。

さて、以下は自分用メモ。ちょっと画像効果を試してみました。
折角なので、とりあえず部屋にあった女子力が高そうなキラキラ系小物を撮影。
流石に、昨日のガシャポンショッカーさんフィギュアは自嘲しました。
但し、そのチョイスが安易でむっちゃ場当たり的な感じが、cottonテイスティ。



元の画像はこちら。ブログ用に元画像は25%、加工済画像は40%に縮小。

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こちらはvintage。セピア掛かって、古い写真みたい。

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Lomoはソビエト生まれのトイカメラだそうです。

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蜷川実花女史作品の特徴のひとつ、鮮やかなGOKUSAI。

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そして、何気に気に入ったのがTwinkle。きらきらしているよ!

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元画像のしょぼさと比較すると、アプリ効果の偉大さがお分かり頂けるかと。
凄いな、スマホでここまで画像が変わるんだ。こりゃ、カメラ女子が増える訳だよ。

続々増殖中ィー

自室のパソコン周辺にて、只今ショッカー活動中。イィー!

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目立たないところにひっそりと置かれていたガシャポンでしたが、
目にした途端、思わず一気に五回トライしてしまいました。何してんだか。
こちらは第二弾だそうです。チョコを背負っているのだけ第一弾のもの。
去年行ったショッカーの秘密基地にて二つばかりゲットしておりましたが、
もっと買っときゃ良かったなーと後悔していたんですよね。やったー。

浮かれた勢いで「みてみてー」と姉にも写メを送りましたが、
それを見た甥っ子君が、指さしながらショッカーを数えた後、
「早く画面閉じて!」と怖がっていたそうです。
夏のショッカー嫌いのトラウマは、いまだ健在の模様。

コップのフチ子さんとか、お前は先に行くニャーとか、
最近は結構話題のガシャポンが登場しますね。
それとも前から? 単に、自分が気にするようになったから?

急ぎじゃないし

注文していたスマホケースが漸く到着しました。
木製のオーダーメイドのものなので、注文してから十日ほどかかりましたが、
かなり良い感じでほくほくしております。えへへー。
サイドのボタン部分の作りが何気に凝っていて、流石は日本製。
ちょっとお高めではありましたが、長く大切に使おっと。

というか、ここ数日、毎日宅急便屋さんが荷物を届けに来てくれます。
たまたま重なっただけなのですが、同じ運送会社さんばかりなだけに、
なんだかちょっと申し訳ない気分になりますね。ええ、小心者なのだ。
ちなみに世間では、宅急便男子なるものが人気のようですが、
我が家に良く来てくれる配達員さんは、男子の枠組みからは大きく外れた
気さくで気の良い中年のおっちゃんです。

灯をつけましょ

一日早い雛寿司を食べました。おいしゅうございました。
毎年この日は、母が張り切って可愛らしいものを作ります。

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バレンタインの頃、デパートで雛人形販売コーナーの横を通りました。
昔ながらの古風な七段飾りも勿論あるのですが、
殆どがコンパクトタイプの展示になっていたなあ。
顔立ちが可愛らしいものや、シックなもの、モダンなもの、
スワロフスキーできらきらしているものなんかもありまして、
代々に引き継がれる云々はさておき、これはこれで可愛いと思いました。
こんな伝統的な風習でも、時代を反映させているんですね。
この風習、古いものを残しつつ、微妙に形を変えつつ、
なんだかんだと、後世に脈々と引き継がれる気がします。

女性に多い症状

数日前から、顎の調子がおかしくて辛いです。
自覚症状をまとめてみた所、多分顎関節症で間違いないかと。
以前から左耳の下で音が鳴る時が多く、それが表面化したのでしょうね。
あー、いや、前々からなんとなく予感はしていたんですよねー。
でも病院行くのが面倒だったんですよねー。ホンマ、駄目な大人です。
でも、流石に放置できる範囲を超えそうなので、
ネットで治療して貰えそうなところを探して、なんとか予約を入れました。

何に驚いたって、「ご飯の味が分からなくなる」ことだな。
痛み自体は酷い訳ではないのですが、口が開き難くて、
顎ががくがくしてて、食べ物が噛み難い&飲み込み難いのですが、
それでもすごく味覚が狂うんですよね。まさに「味気無い」のだ。
そういや昔、歯医者さんで差し歯を入れて貰った時も同じこと感じたな。
食べ物は舌だけでなく、歯と顎でも味わうって実感しました。いやマジで。

食いしん坊としては、これ以上「美味しい」の快楽を失いたくないので、
今回ばかりはちゃんと治しておきたいです。

終わらない伝説

前回の記事でひとまず終了と言いつつ、実は小ネタがまだ残っているんだな。
自分一人が楽しい新体操パロ、おまけの小ネタです。

ジャンル違い要注意。
以下、ヘタリア、ギル菊です。



原作を読んで、新体操競技に生伴奏って本当にいいの? と疑問でしたが、
ネット検索すると意外にたくさん引っかかりました。
各大会などは解りませんが、イベントやショーでは珍しくないのかな。

大会に伴奏演奏で参加するギルは、使用曲に合わせて服も変えていたら面白い。
最初は無難に学生服だったのですが、それがスーツに変わって、
クラシック調なら髪を撫でつけてタキシード、和楽器を使うなら紺の袴、
ジャズ調なら帽子と蝶ネクタイとサスペンダー、とかね。

ギ「流石俺様、何着ても似合うぜー」
菊「ギルベルト君、とってもカッコいいです」

大会の常連になると、これも名物的に楽しみにされていたりして。

ル「兄さん、今日も出かけるのか」
ギ「おう、菊と一緒に歌舞伎とアイスショーの梯子だぜ」
ル「休日の度に、二人でショーやコンサートに行っているな」
ギ「あいつ、いろんなものを見て、いろいろ吸収したいってさ」
ル「成程、菊は真面目で勉強家だからな」
ギ「ま、俺もいろいろ刺激を受けるし、結構楽しんでるけどな」

バレエやクラシックコンサートは勿論、ミュージカルやパフォーマンス、
サーカス、各種ダンス、薪能、神楽舞を観に神社のお祭りに行ったりもします。
表現力や演技の幅を広めるために、いろんなものを観に行く二人。
まんまデート。それを指摘すると、二人は否定しますけどね。

ギ「いや、そんなんじゃねえし(真顔で)」
菊「残念ながら違います(むっちゃ素で)」

傍が思うようなデートっぽさや、良い雰囲気ってのはありません。
梯子するだけに、劇場への移動に忙しくて走ってばっかりだとか、
ご飯の時間もないからロビーのソファーでおむすび食べたりとか、
チケット代に加えDVDやパンフを買うのでお互いに清貧生活とか、
電車の中で折込チラシや冊子を見ながら、面白そうな舞台を探したりとか。
……書いてて気が付きましたが、それまんま自分ですやん。

悪友のフラ兄ちゃんと親分に焚き付けられたりもするけれど。

フ「ギル、奥手過ぎ。そんなんじゃ、愛は勝ち取れないよー」
ギ「普段はなんも考えへんくせに、こんなとこだけ遠慮しいやねんから」
フ「菊ちゃんだって、ギルの事は憎からず想っていると思うけどな」
ト「あの子やったら、がーって押しまくったらイケるんちゃう」

ギ「(そんなこと言ったってよ)」

菊さんがキラキラした目でルートさんの演技を応援していたり、
入院したフェリちゃんと一緒にいるルートさんに寂しそうな顔をしたり、
ルートさんに綺麗な演技だったと言われて真っ赤になったり。

ギ「(言える訳ねえだろ)」

菊「ギルベルト君が会場で伴奏してくれると、なんだか落ち着くんです」
菊「こっちのモチベーションを上げてくれるの、音楽を通じて感じますから」
菊「何があっても大丈夫だって……なんかそんな気になるんですよね」

他意はないと分かっているけれど。言葉通りの意味だと分かっているけれど。
それでも、誰にも替われない形で、こいつが俺を望んでくれるなら。

ギ「おう、安心しろ。俺がちゃんとお前を支えてやるよ」

とんだ純愛だな、おい。

フ「ギルってさー、菊ちゃんのどんなところに恋しちゃったわけ?」
ギ「……いや、どんなところって言われても」

たまたま新体操の演技を見たけど、なんか目が離せなくなっちまって。
でも使っていた音楽が全然でさ、もったいねえし、なんか腹が立つし、
俺ならもっとあいつの良さを引き出してやれるって思ったのが最初だな。
んで、話をするようになったら、思っていたよりずっとちいせえし、
小鳥みてえだし、真面目で一生懸命で勉強熱心だから応援してやりたくなるし、
素直過ぎて危なっかしいっつーか、心配になるだろ、あれじゃ。
可愛いとこも、意外にカッコいいとこもあって、気が小さいと思えば、
演技中はびっくりするぐらい大胆で思い切りが良くなったりしてさ。
すげえなって思う時もあれば、しょうがねえ奴だなって呆れる時もあるし……。

ト「もー、これ、録音して菊ちゃんに聞かせてやりたいわー」
ギ「うるせー、絶対に菊には言うんじゃねえぞっ」

このネタのギルに、相当夢見ているよな、自分。
でも、ギルはギルで、菊さんによって培われたものが沢山あるんですよ。

ル「君に出会って、兄貴は随分と変わった」
菊「そうなんですか?」
ル「以前は、演奏家の息子としての自分に苛立ちを感じていたようだった」

尊敬する親父の背中を見て、クラシックの音楽家を目指していたけれど、
一つの楽器に没頭できず、音楽への情熱の矛先を見失っておりました。
そんな時に菊さんと出会って、様々なジャンルの作曲をするようになり、
菊さんのひたむきさや前向きさや素直さに触れ、一緒にいろんな経験を経て、
自分のやりたいものを見つけ、才能を開花させていくようになったのです。

ル「君と兄さんの関係が羨ましくなる……嫉妬を覚えるくらいな」

ギルさんはこの後、作曲家として息長く活躍します。
個人的にはロック、ポップス、子供番組から舞台、映画、アニソン等、
ジャンルを問わず幅広い音楽を手掛ける、森雪之丞氏路線を希望。<希望て



このネタ、ちょっと長すぎですね。
なんかもう、申し訳ないです。

光の伝説になる

更に更にの、ちっとも演技していない新体操パロ。
こういうのは、ここで小ネタとしてならつらつら書けるけど、
ちゃんと文章にしては絶対書けないだろうな。スポーツシーン、難し過ぎです。

ジャンル違い&元ネタ原作のネタバレ要注意。
以下、ヘタリア、ギル菊です。



一度は選手活動不可能とまで言われたフェリちゃんですが、
なんとか復帰し、選手としての活動を再開しました。
但し、完治できるような病気でもなく、体が弱いことにも変わりなく、
菊さんと共に代表選考されていた今回のオリンピックを終えると、
そのまま引退すると表明。残念だけど、仕方がないですよね。

そして、そんな最中にもう一つ、決定されたことがありました。
フェリちゃんが敏腕報道記者エドヴァルドさんから受けたインタビュー。

エ「男子体操のバイルシュミット選手と婚約するというのは本当ですか?」

すいません。男同士だろうって突っ込みは、スーパースルーでお願いします。
しまったー、そうだったんだよなー、原作。うっかりしておりました。
桜さんで妄想した方がよかったのですが、でも脳内では菊さんだからなあ。
ショックを受ける菊さんに、フェリちゃんは。

フ「綺麗事を言うつもりはないよ、自分が酷い奴ってことは自覚済みだから」
フ「ルートは俺の体を心配してくれて、俺はそれを利用したんだ」
フ「でも、ずるいって分かってても、それでもルートが好きなんだ」
フ「何もかもを失くしても、それでも一番欲しかった」
フ「だから謝らないよ。でもお願い、責めるならルートじゃなく、俺を責めて」

フェリちゃんは、ルートが誰が好きなのかも、決断の真意も理解しています。
家族にも、早めに結婚して、子供を産んで欲しいと言われていました。
ごめんなさい。子供ってって突っ込みは、ウルトラスルーでお願いします。

ギ「おい、お前は菊の事が好きだったんじゃねえのかよ」
ル「ああ、そうだな」
ギ「だったらなんでっ」
ル「だが、フェリシアーノを支えることが出来るのは、俺だけだ」
ギ「それで、本当にお前は後悔しねえのか?」
ル「しない……そう、決めたんだ」

ル「それに、たとえ菊と一緒になったとしても」
ル「きっと俺は、兄さんに嫉妬し続けることになるだろう」

そして、きっと菊さんと一緒になってもフェリちゃんへの心配は今までと変わらず、
それによって菊さんが辛い思いをするかもしれない、とルートさんは考えたのです。

ギ「それがお前の決断なんだな」

ショックのまま、メンタルも新体操の演技もボロボロになってしまう菊さん。
フェリちゃんの気持ちもルートさんの決断も理解できるだけに、
責めることも嫌いになることもできず、精神不安定のまま、拒食症になります。
自傷行為にまで走りそうになる菊さんを見ていられない、ギルの取った行動は。

ギ「だったら、俺を憎めよ」

その感情がお前を支えるっていうなら、俺はいくらでもお前に憎まれてやる。

ギ「そうだよ、ずっと知ってたぜ」
ギ「馬鹿じゃねえの、そんなのお前だって分かってたんだろ」
ギ「フェリちゃんとルッツに絡もうとするお前も、まあ良い道化だったよな」
ギ「落ち込むお前を慰めりゃ、上手く俺のものになるかと思ったけどよ」
ギ「やっぱ、やめた。もういいぜ。今のお前、最悪。全然魅力ねえもん」

絶句する菊さんにせせら笑い。

ギ「改めて、新体操を取ったら、お前なーんにも残ってねえんだよな」
ギ「音楽作んのもやめるわ。パートナーも解消」
ギ「俺の曲が欲しけりゃ、それ相応の演技をやれよ」
ギ「俺様を引き留めるために、精々頑張れや」
ギ「俺様を見返すような、お前の演技を見せてみろ」

結果、菊さんは再び新体操に打ち込むようになります。
二人の仲は最悪。会話もなくなり、菊さんは無表情、ギルも事務的になります。

ル「兄さん、それは菊に対してあんまりじゃないか」
ギ「じゃあお前は、あいつに何かしてやれんのか」
ル「それは……」
ギ「なら黙ってろ。口出しすんじゃねえ」

良くないと分かっているのですが、修復できない関係になるかもしれませんが、
それでも今を乗り越える手段の為にと、ギルは負の感情を利用します。
鬼気迫るような特訓の末、菊さんは最高難易度の技も習得。
その引き換えに、ギルはオリンピック用の新曲と、生演奏を引き受けます。

そして、菊の集大成の為にと出来上がったその音楽は。

フ「ギルって本当に不器用だよね」

レコーディングで渡米中のギルに変わり、菊さんに手渡した音楽。
歌詞のないメロディーは、それでもラブソングだと伝わるような旋律でした。
切なくて、苦しくて、悲しくて、それでも包み込むように何処までも優しくて、
ヘッドフォン越しに聞き入り涙を流す菊さんに、そっと肩を抱くフェリちゃん。

菊「私、分かっていたんです、ギルベルト君のこと」

自分を奮い立たせるために、敢えて憎まれ役を買って出たことも。
誰よりも優しい目で、ずっと自分を見守ってくれていたことも。
その眼差しには、苦しいくらいに切ない感情が込められっていることも。
なにより、自分にとって、かけがえのない大切な存在であることも。

そしてオリンピック。ギルの都合でほとんど一緒に練習が出来なかった中、
漸く前日に最終調整すると、驚くほどに息が合っているとコーチも驚きます。

菊「(ギルベルト君、相当練習してくれていたんですね)」
ギ「(悪くねえ……でも、何かが足りねえ)」

当日、本番。順当に各選手が演技を披露する中、とうとう菊さんの出番。
舞台脇の音響セットの前、ベースを抱えたギルが気付く足りないものとは。

ギ「(違う……こんなものに頼るんじゃなくて、俺が望んでいた音は)」

マイクを取り、ギルは楽器ではなく、声で音楽を奏でます。
驚く菊さん。それでもギルの意を悟ると、菊さんはプログラムを披露。

フ「ホント、最初に言っていた通りだったなあ」
ル「ああ、そうだな」
フ「菊の良さをここまで引き出せるのは、世界中でギルだけだろうね」
ル「しかし、これは……」

新体操に使う音楽は、ボーカルが入ったものは禁止されています。
なので、これは勿論失格。それでも、持ち得るすべてを出し切って、
菊さんはギルの歌声に合わせて自分の中での最高の演技します。

演技が終わり、静かになった会場。姿勢を正して一礼し、舞台から降りると、
放心したように立ち尽くすギルに、照れたように、満足そうに笑う菊さん。
視線だけでお互いの気持ちを悟ると、手を広げる笑顔のギルさんに走り寄り、
肩を抱かれ、そのまま二人は広い会場を後にします。

ざわめきが戻る会場。慌てる審判達。ここで漸くまばらな拍手が出始めます。
最初は小さかったその音が、次第に大きくなり、嵐のように会場に響きます。
その音を背中で聞いて、人気のない関係者用の廊下を歩く二人は、
後ろから追いかけてきた審判の一人に呼び掛けられて、
割れるような歓声と拍手に掻き消えそうな声を聞き取って。

そして浮かべるのは、光に溶け込むような満面の笑顔――。



……って、長いよ。すいません、もっと分ければよかったな。
物語に関しては殆ど覚えていなかったのですが、
何故かラストだけは妙に印象に残っていたんですよね。

ついつい続けてしまいましたが、これにてひとまず新体操パロは終了。
ここまで書いてもちゅうの一つもない、そんなcottonクオリティ。
映画やドラマでのラブ展開の速さに「ありえねー」と思う時が多々ありますが、
自分のラブ進展の遅さ具合も「ありえねー」と思っております。

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