記事一覧

五感のコンセプト

カフェメモ、「五感 北浜本館」。美術館の近くにあるお店です。

注文したのは苺のタルト。甘さ控えめで、幾つでも食べられそう。
プレートには、抹茶のバウムクーヘンと、レモンの氷菓が乗って来ました。
この日は暑かったので、さっぱりした氷菓が殊更美味しく感じましたよ。

ファイル 958-1.jpg

実はこちらのお店、個人的にはその建物の方に興味がありました。
大正時代に建築されたビルは、とってもレトロで豪華でお洒落。
元銀行故か、広々と開放感のあるビルは、好きな人には堪らないでしょう。
幾つもの部屋に別れた喫茶室を、全部回ってみたくなりますな。

材料に米粉を使ったり、進物用のラッピングに風呂敷を使ったり、
有名書家にお店のデザインロゴの作成依頼していたりと、
細部に和を意識した不思議なこだわりを持っているお店です。
焼き菓子の種類も多くて、こちらもとても気になりました。

プリンセスローズ

赤もピンクもオレンジも白も好き。薔薇の香りに満たされる。

内側に潜める、仄かな色付き。

ファイル 957-1.jpg


アメリカの薔薇。オレンジは元気なイメージ。

ファイル 957-2.jpg


皇室ゆかりの名のついた薔薇が、結構ありました。

ファイル 957-3.jpg



昔、資生○に「芳純」という、本物の薔薇そのものの名香があってだな。

ラヴィアンローズ

美術館の隣にある遊歩道の薔薇園が、丁度シーズンになっていました。
すっごい綺麗で、仄かな薔薇のアロマにリフレッシュされました。

ファイル 956-1.jpg

薔薇の名前と製造元とその国がそれぞれ書かれていたのですが、
ドイツで作られた薔薇って何気にすごく多いんですね。
何となく、薔薇はイギリスっぽいイメージを持っていたので、ちと意外でした。
でも確かに、ドイツ旅行に行った際、街の花壇には薔薇が多かったな。
時期的に、もう花じゃなくて、ローズヒップが盛りになってましたけどね。

それにしても、薔薇の名前って面白いですな。
ポエムチックなのとか、ドラマチックなのとか、イメージや記念的なのとか、
国籍を見て「成程」って思うものなんかもありますね。うん、面白い。

庭師の人に、家で育てている薔薇の相談をしている人もいました。
日本庭園を見に行ってても思いますが、これだけのものを手入れするのは、
本当に大変で、日々の地道な努力が必要なんだろうな。
こうして見ている自分は、本当に表面の美味しい所しか目に映していない。

コースも気になる

カフェメモ、「西洋料理 いまとむかし 井上義平」です。
美術館近郊、ビジネス街にある、アットホームでこじんまりしたお店です。

注文したのは日替わりランチ。肉か魚か選択できますが、今日はお肉で。
メインは二種、この日はポークの和風煮込みとチキンのカツレツでした。
最初に出てくるサラダやスープは印象に残らない程普通なのですが、
ワンプレートに二種乗せられたメインにびっくりしました。
和風煮込みは優しい味が後を引き、カツレツは中が細かな層になっていて、
味も食感も被らず、きちんと手間をかけて凝ったもので、どちらも本当に美味。
これで千円以下。良心的なお値段に、ホントにいいの?と思ってしまいます。

ファイル 955-1.jpg

フレンチのお店ですが、こちらはチーズフォンヂュが人気なのかな。
一度是非、そちらもチャレンジしてみたいです。

欧州一の有名名窯

先月の中頃の話ですが、大阪市立東洋磁器美術館へ行きました。
催しは「マイセン磁器の300年展」、なんだか良いタイミングだったな。

ファイル 954-1.jpg

マイセンの絵付けの移り変わりがよく判り、見ていて楽しかったです。
陶磁器の歴史は、時代や世界の情勢を映し出していて、実に興味深いですな。
面白かったのが、マイセンの柿右衛門様式と、日本の磁器を並べたもの。
それぞれマイセン所有、日本の個人所有(だったかな?)のものですが、
これを手本としたに間違いない!と断言できるレベルで、
びっくりするぐらい本当にそっくりだったんですよね。
よくもまあ、オリジナルを発見出来たもんだ。てか、良く残っていたな。
発見に至るまでの経緯とかを考えると、すごいロマンを感じます。

そういえば。
西洋磁器に良く見る動物や人間像の陶器をフィギュリンと呼びますが、
これってあれだよね、所謂フィギュアなんですよね?
なんだ、現代のオタク層だけじゃなく、昔から愛好家がいるんじゃないか。

ふわふわの幸せ

カフェメモ、「パンケーキ カフェ mog」です。
ちょっと変わったパンケーキ専門のカフェでして、
甘いパンケーキは勿論、ランチになりそうな食事系パンケーキもあります。
注文したのは、マンゴー・ココナツのパンケーキでした。

ファイル 953-1.jpg

なんかもう、このビジュアルだけでテンションが上がりますな。
こんな絵に描いたような「パンケーキ」って、ちょっと憧れますよね。
国産の小麦粉や米粉を使用し、素材にもこだわったパンケーキは、
柔らかくて、ふわふわしてて、甘さ控えめでシンプルなお味。
パンケーキ三枚は流石にボリュームがあって、お腹一杯になります。
お隣の席にいた二人組は、小分け皿を貰って、一皿を二人で食べていました。

内装も可愛いお店で、入店時はすんなり入ることが出来ましたが、
出る時には行列が出来ていました。タイミング良かったんだな。
次は、食事系パンケーキを食べてみたくなりました。

怪談絵本みたいな

APHサイトが三年目に突入したので、サイト改装しました。
つい可愛くてテーブル素材を使ってしまったけど、
暫く様子を見て、もし重いようならもうちょっと軽量化します。
目指せ、軽くて見やすいサイト。

二周年かー、早いなー……と一年前のブログを振り返ってみたら、
「菊ユール書きてー」とか言ってて笑ってしまいました。
丁度一年前に考えていたネタを、今漸く書いているのですね。
何かとのんびり&マイペースでございます。これ、もう一生変わらないだろうな。

ちなみに、今書いてみたいのは、ホラーだったりします。ふふ。
来年あたり、もそもそ書いていたら、指さして笑ってやって下さい。

トルコの姫君か

野田地図「THE BEE」、二度目の観劇をして参りました。
観劇した翌日、興奮冷めやらぬままに次の日の当日券を電話予約したのですが、
この公演では必ず当日券を用意しているようですね。実に有り難いです。
一番最後尾の端っこの席でしたが、距離はあれど、意外に観やすかったです。
やや小さめの劇場でしたが、個人的にはこの程度までの大きさが好き。
何より、この濃厚な芝居には、小さめのスペースの方が合ってますね。

予想していた通り、二度目の印象はまた随分と違って観る事が出来ました。
ストーリーを知っているだけに、前半のコミカル部分に笑えません。
野田演出の細やかな計算高さにも、改めて気付かされました。
そして、舞台上の嘘とあくまで抽象的に表現する、暴力の生々しさが凄い。
観る者の想像力に任せ、実際以上にエグく見せる演出は凄い。鳥肌が立ちます。
蜂、ラストシーン等、様々な解釈が出来るのも面白いですね。
どなたか、是非一緒に語り合いませんか。

ファイル 951-1.jpg

観終わった後、例の剣の舞の歌が頭に残ります。妙に笑えますが、何気に名曲。
久々にパンフも買いました。ついでに台本も購入しましたが、薄くてびっくり。
原作もかなり短く、原作の筒井氏が「こんな短編を芝居に?」と驚かれたそうです。
セットが全然違うという英語バージョンも、是非観たいですな。

寒色系狙いでした

ネット注文した布団カバーとクッションカバーの色指定を間違ってしまい、
希望していたものとは違うものが来たでござる。あちゃー。

受注生産だったので、今更取り消し&取り替えが出来ないんですよね、
何度も確認のメールが来ていたにも拘らずこれだもんな、馬鹿過ぎ。
何かにつけてアバウトです。そして懲りません。学習しないとも言います。
でも実際、色的にはこっちの方が部屋の雰囲気に合っているんだけどね。
ま、いっか。これはこれで良しとしよう。切り替え、早いです。

ファイル 950-1.jpg

着物っぽい柄だけど、和にも洋にも見えます。

ペルシャの女王か

舞台を観ました、野田地図公演「THE BEE」です。
筒井康隆氏の短編を元に作られ、初演の年には演劇賞を総なめにした作品。
海外ツアーを終え、待ちに待った国内ツアー&関西上演でした。

ファイル 949-1.jpg

いや、感動しました、びっくりした。すげえ。やっぱりこの人、天才だ。
観終わった後、手が震えたのは久しぶり。席から離れる時、足元ふらつきました。
帰りの電車の中、呆然としていました。久々に、魂持って行かれました。

音楽のコントラスト、紙を使ったセット、鉛筆や割りばしの小道具、
蜂の象徴性等、計算された演出が、どれも非常に効果的に使われています。
観る者の想像力をかき立てるような、舞台ならではの演出は流石。
ラストシーンには、言いようのないショックを受けました。
この人、なんでこんな事を考え付くんだろう……ほんと、すごいよ。
氏の作品を観ると、舞台という空間の無限の可能性を、改めて思い知らされます。
物語的には間違いなく苦手な部類なのですが、もう一度観たいと思いました。
二度目、三度目で、また印象が変わりそうな舞台ですね。

尚、宮沢りえ女史の脚線美は素晴らしかった。マジ素晴らしかった。
そして野田さん、ホンマ頼みますから、関西公演をもっと増やして下さい。
現在日本を代表する演出家の一人なのに、首都圏でしか上演しない公演多過ぎ。
大地抉れるくらい土下座しますから、もっと関西圏にも来て下さい。
そして「贋作・桜の森~」の再演、私が死ぬまでに是非とも、是非とも……っ。

ページ移動