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甘くて尖っている

6月のお題、「キャンディー」より小噺。
ジャンル違い要注意。
以下、ヘタリアです。



道に転がるそれを手に取る。
鮮やかな色の滴を吹いた、ガラスのビー玉。ひとつ、またひとつ。
しゃがんで手に取りながら前へと進む、前へ、前へと。
次に手を伸ばした所で、軍靴の群が目の前を横切った。
その向こうに転がるそれに、行列が妨げて手が届かない。
途方に暮れて立ちすくむと。

これを差し上げましょう。

いつの間にか傍らにいたその人は、膝をついて目の高さを合わせた。
そして、袂から取り出したのは、小さな薬包紙。
受け取り、開くと、中には星型の砂糖菓子が数粒入っていた。
綺麗なそれに瞬きして、顔を上げるとその人はもう居なかった。



大阪のおかんの必須携帯アイテム。
雰囲気でさらっとお願いします。意味は求めてはいけません。
一応、日湾だと主張してみます。

プラムのアロマに

母が梅酒と梅干しを作るのに、青梅を買ってきました。
少し熟させる為に、笊に広げてリビングに置いているのですが、
玄関先まで梅の良い香りが漂ってくるので、かなり癒されます。

梅酒は今年は絶対に作らなくちゃ!と思っておりました。
今から漬け込んだ梅酒を、二十年後、二十歳になった甥っ子に飲ませます。
それ、母が私にしてくれたんですよね。実際は産まれた翌年の梅酒ですが。
綺麗な琥珀色になった十九年物の梅酒を二十歳の誕生日に飲みましたが、
全くお酒に慣れていなかったので、お猪口一杯で全身に蕁麻疹を作りました。
まあ、それも今は良い思い出だな。良く寝かせた梅酒は美味しいですよね。

新緑が沁み込む

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嗚呼、なんて眩しい青葉なのだろう。

赤いデザイン機種

携帯電話の外装をリニューアル修理して貰いにショップへ行きました。
購入して直ぐにコンクリートに落として作った画面の傷が、
ずっと気になってて、ずっと修理する機会を見計らっておりました。
費用はたまったポイントだけでオッケーだったし、
綺麗になって帰ってくるのが、今からすごく楽しみです。

この携帯電話は、使い始めてもう三年位になるのかな?
かなり愛着と思い入れのあるお気に入りでして、
これを超えるデザインの物が出るまでは、機種変更はしないつもり。
何度でも修理をしながら、これからも使い続けますとも。

ねないこだれだ

最近、すっげえ眠たいです。多分寝不足。

夜、寝るのが遅いくせに、何故か明け方やたら早く目が覚めます。
電車で帰宅途中、目の前の席が空いたので座ったら、そのまま爆睡。
終点駅に到着しても全く気付かず、駅員さんに起こして貰いました。
たった二駅だったのに、本気で記憶が飛んでいたよ…。ハズカチー。

千年を経て出会う

明日香の資料館へ、キトラ古墳の四神壁画公開を観に行きました。
今年は遷都1300年祭もあってか、豪華に四神が揃い踏み。こりゃ眼福。
平日の朝一に到着したら、人も少なくてゆっくり見る事が出来ました。

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玄武は前の公開の際足を運びましたが、それ以外は今回初めての御対面。
青龍はかなり見難くて非常に残念な気分でしたが、
初めて対面した白虎と朱雀は、見ていて胸がどきどきしました。
どうやら感動したみたいです。たまにこんな事があります。

お土産に、明日香限定の白雪ふきんとジャム用に苺を購入。
苺の銘柄は、勿論あすかルビー。道の駅でかなりお手頃価格でした。
それにしても、この辺りはのどかでいいなあ。ほっとします。

チューリップ缶

突然ヨーロピアンな缶に入ったバタークッキーが食べたくなって、
ここなら置いているよね…と、輸入系のスーパーに立ち寄りました。
超可愛いチューリップ柄の缶クッキーを発見!すげえ可愛い!

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原産国はデンマーク。北欧風ってなわけですな。オランダじゃないのか…。
あちらのクッキー缶は、すんごく可愛いデザインの物が多いですね。
フランス産クッキーの缶は、レトロな猫柄でそれも可愛くて欲しかったです。
この手の缶って可愛いデザインが多くて、捨てられなくて困ります。

色がうつろう前

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グラデーションにはまだ早い。

これが出来ません

6月のお題「オムレツ」「キャンディー」「ジュース」

「オムレツ」より小噺。
ジャンル違い要注意。
以下、楊太です。



とんとん…と手首を握り拳で叩くと、フライパンの中の卵が、
意思を持つようにくるくると綺麗に丸まった。
程良い半熟のオムレツが、白い皿の上にするりと滑り込む。
ケチャップを落として、はい、出来上がり。
「すごいです、すうす」
魔法のようなそれに、楊ぜんは尊敬の眼差しをきらきらさせる。
「ほれ、早く食べないと、幼稚園に遅れてしまうぞ」
「はい、いただきます」
テーブルに着くと、きちんと手を合わせ、香ばしいロールパンにかぶりつく。
「すうすのつくったごはんは、なんでおいしんですか?」
疑問符がいっぱい詰まった瞳に、街の洋食屋コックの太公望は、
苦笑をしながらお弁当を幼稚園鞄に入れる。
本日のキャラ弁は、楊ぜんの好きなキャラクターだから、
きっと嫌いなピーマンも、残さずに全部食べてくれるだろう。
「楊ぜんが大好きだって思いながら作るからのう」
牛乳の髭を作りながら、そうだったのか…と美味しいご飯の秘密に納得する。
「じゃあ、ぼくおおきくなったら、すうすにごはんをつくります」
「そうか、楽しみだのう」
「すっごくすっごくおいしくつくれますよ、ぜったいです」
窓の外、鳥の声に交じって、送迎バスのクラクションが聞こえた。



ちびっこを育てるコックさん。死んだ妹の子供とかそこらへんで。

別館を作りました

別館として、ヘタリアサイトを開設致しました。
検索避けの関係上、サイトからのリンクはしておりません。
暫く様子を見て、本サイトから繋げるかを検討します。
基本は祖国中心で枢軸メイン。恋愛要素は相変わらず微妙…。

cotton cotton ~aph 別館

実はこのジャンル、数年前に一度ハマりかけましたが、
自分が書くと薄暗重たい話ばっかりになりそうで、敬遠しておりました。
正直、お題で書くまでは殆ど手をつけるつもりはなかったのですが、
とあるサイトさんを拝見して、突然スイッチが入ってしまいました。
書きたいもの我慢するのもアレなので、ひとまず発散してみます。

本サイトは、今までと変わらず継続します。
うっかりフィーバーで他ジャンルのSSは、今までも普通に書いておりました。
ローカルファイルには、「ガラスの仮面」の亜弓さん小噺もあったりします。
こんな形で萌えを発散する辺り、自分のオタの根深さが窺えますな。

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