記事一覧

休日スパゲッティ

5月のお題、「パスタ」より小噺。
ジャンル違い要注意。
以下、楊太です。



僕だって、結構頑張っているんですよ。
すごく奔走したんです。すっごく。

テーブルに突っ伏してぶつぶつ呟く声を、背中越しに耳に入れる。
トマトソースは、鍋の中でことことと音を立てている。
その隣のコンロで、フライパンにベーコンとたまねぎを投入した。

やれああだこうだと、いつも難癖ばっかり付けられて。
笑って聞き流せば、その笑顔で騙すのか…なんて言われるし。

フライパンに、出来上がったトマトソースを入れる。
馴染んだ所で生クリームも加え、塩コショウで味付け。
物足りないコクは、粉チーズで補った。

今日だって休みなのに、わざわざ出社してきたのに。
結局向こうの都合でこうなって、する事も無いし帰って来たんですよ。

湯の中で踊るパスタは、程良い固さのアルデンテ。
ざばりと湯をきると、そのままフライパンのソースに絡めた。
器に盛って、オリーブオイルをくるりとかける。これが秘密の隠し味。

もう、師叔っ。僕の話を聞いていますか?
絶対、どうでも良い事って思って、聞き流しているでしょう。

むすっと唇を尖らせる奴の前に置いた、トマトクリームソースのパスタ。
折角なので、冷えたワインもグラスに注いで隣に並べる。
そうして、むくれた顔の頑張り屋の額に、御褒美のキスをしてやった。



未だかつて無いほどの糖度に驚愕。
なんだ、自分にもできるじゃないか!

お題第二段開始

かなり悩みましたが、次のお題を始めます。
今回も36のお題。そして食べ物関係に絞りました。
目指せ、読んだらお腹が空く文章。食いしん坊万歳。
小噺、散文、パロ、オリジナル、等など何でもありの予定。



1月…「スープ」「シュークリーム」「日本酒」
2月…「グラタン」「チョコレート」「ココア」
3月…「パン」「プリン」「緑茶」
4月…「サンドウィッチ」「大福」「カクテル」
5月…「パスタ」「チーズケーキ」「ミルク」
6月…「オムレツ」「キャンディー」「ジュース」
7月…「餃子」「羊羹」「サイダー」
8月…「カレー」「アイスクリーム」「ビール」
9月…「お茶漬け」「クッキー」「コーヒー」
10月…「炊き込みご飯」「パイ」「中国茶」
11月…「ラーメン」「マカロン」「紅茶」
12月…「シチュー」「ドーナッツ」「ワイン」



うーん、本当にちゃんと出来るかなー。
実は相当不安なのですが、まあとりあえず頑張ってみます。

スイートドルチェ

カフェにてティラミスを食しました。甘さを抑えていて美味。
先日のイタリアンフェアを、微妙に引きずっております。

ファイル 335-1.jpg

スイーツの流行り廃りって、すごく激しいですよね。
ブームが過ぎれば全く見なくなってしまう物って多いですが、
ティラミスは細々としつつもしっかり定着しているよな。

この手を引いて

ゲームパロ。「ICO」で楊太。
こちらも、何気にネットで見つけて勝手に妄想。
ゲームはしていないので、間違い多々はご容赦の方向で。

以下、楊太。
ネタバレ、ジャンル違い要注意。



幼い少年の楊ぜんは、産まれた時から頭に角が生えていた。
古よりのしきたりに従い、ジョカの住む城に生贄として連れて来られた。
そこで出会ったのは、大きな鳥籠に囚われた、黒衣の少年フッキ。

「ねえ、どうしてそんな所にいるんですか?」
「もしかして、僕の言葉…判らないの?」
「大丈夫?いま、降ろしてあげますよ」

不思議な少年フッキを救出した楊ぜんは、手を引いて古城をひた走る。
フッキを捕まえようと追ってくる黒い影を棒で追っ払いながら、
運命に逆らい、二人はジョカの住むこの古城から逃げ出そうと出口を探す。
フッキには閉ざされた扉の封印を開く、不思議な能力があった。
時折ふらりと何処かへ行ってしまいそうになるフッキの手をしっかりと握り、
楊ぜんは道を切り開きながら、自分よりの大人の彼を必死で導こうとする。

「ジョカの声なんかに惑わされないで」
「僕と一緒に、この城から出ましょう」
「僕がここから連れて行ってあげるますから」

フッキはジョカの肉体が滅びた後、その魂を受け継ぐ器だった。
黒い影から逃れ、数々の封印を解き、漸く城の正門に辿り着いた二人。
そこで突然渡っていた橋が壊れ、繋いでいた二人の手が離れてしまう…。

―――この人の手を離さない…僕の魂ごと離してしまう気がするから。



悟チチ妄想した「ワンダと巨像」と同じ制作会社だそうです。
世界観も似ているし、これって対になっている印象を受けますね。
二作とも、ラストで繋がって微妙にループになりそう。面白いなあ。
ちなみに宮部みゆき女史が、こちらのゲーム小説を執筆されている模様。

ゲーム賞受賞作品

ゲームパロ。「ワンダと巨像」で悟チチ。
ネットでストーリー解説を見て、自分勝手に妄想を膨らましました。
多分いろいろ間違っていますが、そこの所はご容赦を。

以下、悟チチ。
ネタバレ、ジャンル違い要注意。



チチの亡骸を抱え、筋斗雲に乗って禁断の地に訪れた悟空。
巨大な塔のある祭壇にチチを横たえ、彼女を蘇らせる為、
各地に住んでいる16体の巨像を倒す契約をする。

倒した巨像から影が飛び出し、悟空に襲いかかる。
巨像を倒す度、悟空の髪は逆立ち、うっすらと光を帯び、
瞳は色を変え、興奮状態に達した時には金色のオーラを纏うよになる。
その際には戦闘能力がひときわ高くなる利点があったが、
しかし自分の中にある残虐性が強くなり、
次第に悟空としての意識が失われる時間が長くなってしまう。

「巨像を倒す度に…オラがオラで無くなっちまう…」
「でも、チチが生き返るには、これしか方法がねえ」
「チチが生き返った時、オラはオラでいられるのかな…」

命がけで漸く全ての巨像を倒した悟空は、既に異形の姿になっていた。
巨像を倒す事で、封印されていた呪いを解く事になった悟空は、
その呪いに取りつかれながらも、満身創痍で祭壇に帰って来た。
しかし、祭壇の祠の前で待ち受けていた村人達から、
封印を解いたと非難され、剣を向けられることになる。

「チチ…オラはもう一度、チチの笑顔が見たかったんだ…」
「でも、もう駄目かな」
「だってこんな姿じゃ、チチにオラだって分かって貰えねえよ」

全てが終わり、静けさの戻った祭壇の上で目を覚ますチチ。
周りには誰もいない。
そして、彼女が見たものは…。



…なーんて妄想。
非常に魅力的なストーリー&設定ですね…ちょっとやってみたいな。
でもゲームはものっそい下手っぴなので、相当時間が掛かりそうです。
ハリウッド映画化するらしいですが、そっちの出来はどうかな?

赤ちゃんなりに

姉と一緒に、甥っ子を連れて、友人の家に遊びに行きました。
彼女も姉とほぼ同時期に出産をしたので、いろいろお話を聞けて、
二人並べてお写真を撮って、とっても楽しい時間を過ごせました。
それにしても、うちの甥っ子って、甘えたさんなんでしょうねー。
泣き声を上げると、直ぐ抱っこする人がいっぱいいるからだろうな。
以来、ちょっと遠慮して、あんまり抱っこしないようにしておりますが、
結局その分母親(甥っ子のばーちゃん)が抱っこしちゃうので、
正直殆ど意味を成しません…むしろこちらが寂しいだけ…めそ。

産まれて2カ月ちょいですが、もう個性が出来ているんだよな。
当たり前の事ですが、とても不思議で新鮮で面白いです。

魚介類のパスタ

スーパーのイタリアフェアの折り込みチラシを見ていたら、
急にパスタが食べたくなってしまい、夕食にスパゲッティを作りました。
ソースは姉の希望で二種類、クリームとトマトのソース。
折角なので料理の本を引っ張り出し、あさりと海老とトマト缶で、
本の分量そのままで作りましたが、どうにも何かが物足りない。
イタリアンと日本の調味料は意外とあうと聞いた事があったので、
隠し味に醤油を入れてみました。味噌でも良かったかな。
多分、ケチャップを入れれば良かったんだろうけど、
わざわざトマト缶作っているし、何となく癪だったからそれはパス。
どうもトマトソースには、ケチャップの味を求めがちです。
ナポリタンのイメージが根付いているからなんだろうな。

ちなみに家で作るクリームソースは、塩は使わずにチーズを入れます。
正確にはチーズソースだな。基本は牛乳とスライスチーズと胡椒。
これにベーコンとか塩鮭を入れたり、リゾットに使ったりします。
小麦粉を使わなくてもとろみが付くし、手軽に作れて結構お勧め。

大人げってなあに

本屋さんで、子供の頃読んでいた絵本を発見。
思わず購入。いい加減、姉に呆れられています。
そう言えば子供の頃は、絵本作家に憧れた時があったな。

それにしても、最近の児童書コーナーって充実してますね。
遊びのスペースもあれば、おもちゃも子供用の椅子もあるもん。
物色している最中、近くにあった椅子を使おうとしたら、
幼稚園ぐらいの子供に先を越されました。ちぇ。
ちなみにココ、大人げないとのツッコミは無しでお願いします。

レジに持っていこうとした絵本に、
子供が触ったであろうベタベタ汚れに気が付き、
結局購入を断念する事もあります。
本は売り物です。汚れた手で触らないようにしましょう。
ちなみにココ、大人げないとのツッコミは無しでお願いします。

文明開化時代とか

昼メロの話から、突然思いついた小ネタを走り書き。
以下、カカチチ。
ジャンル違い要注意。



今は昔。貿易業を営む華族の一人娘であるチチの家に、
外国の貴族であるカカロットが、商談で訪問する。
広い庭で散歩するつもりが迷ってしまって、ボーイミーツガール。

チ「…誰だ、おめえ」
カ「(目があって、びっくり)」
チ「おめえ様、もしかして外国のお人…だか?」
カ「(まじまじと見つめられて、気押され気味)」
チ「ひゃー、おったまげた。本当に金色の髪をしてんだべなー」
カ「(何だこの女。随分ちっせ―けど子供か?)」
チ「目が翠なんだべなー、綺麗だべー。おら、初めて見ただよ」
カ「(何だ、この女…)」
チ「あ。もしかして、言葉が通じねえとか…え、えっと…」
カ「否―――判る。大丈夫だ」

二国間の貿易を通じて交流を深める為、二人の婚姻が決定。
なんて強引な設定&流れ!ええ、大好物です。

チ「おっとう、そんな勝手な話ねえだよっ」
牛「相手は向こうの国じゃあ、えれえ大金持ちの大貴族様だべ」
チ「だども、そっだら急な話…」
牛「それに話を聞くと、日本人とのクォーターってな話だ」
チ「おらの全然知らねえ所で…」
牛「大した男だ。あの男なら、チチを安心して任せられるだよ」
チ「おっとうっ!」
牛「チチ…悪いけんど、これはもう決まった事なんだべ」

とりあえず、一度視察も含めてカカロットの国へ行く事に。

チ「(すっごいお屋敷だべ。お伽噺みてえだべ)」
カ「使用人も最低限しかいねえから、そんなに畏まらなくても良いぞ」
チ「は、はい。有難うごぜえますだ(人がいないだけに更に緊張)」
カ「えっと…あー、そんなに固くなんなよ」
チ「(とは言え、結婚前に婚約者のお屋敷に来るって、つまり…)」
カ「婚約の件だけど、気にしなくて良いぞ。無理強いする気はねえし」
チ「へ?」
カ「異国に来てそこで暮らすって、すげえ大変だもんな」
チ「カカロットさ…」
カ「オレも経験あるからさ…まあ折角だし、旅行だと思って楽しめよ」
チ「(この人、みかけに寄らず優しんだべな)」

クォーターのカカさは、駆け落ちした両親に外国で育てられたが、
祖父に当たる貴族の当主にこの国に連れ戻されて育ったとか。
そして、ダンスパーティーに行く事になって。←お約束

カ「ドレスとかは、家にあるものを好きに使えばいい」
チ「だ、だどもおら、ダンスなんて…っ」
カ「踊れねえのか?」
チ「(こくんと頷く)それに異国のマナーとか言葉だって…」
カ「そっか…じゃあ教えてやるよ」

どうも、悟空さがチチさんにダンスを教えるシチュが好きな模様。
そしてパーティー会場にて。

ク「何だよ、おい。あれがお前の婚約者かよ」
カ「別に、まだ決まった訳じゃねえよ」
ク「すっげえ可愛いじゃねえか。東洋人って人形みたいだな」
カ「人形、じゃねえな。勉強家だし、頭も良いし、料理もうめえぞ」
ク「はいはい。社交界で噂のカカロット様も、これで年貢の納め時か」
カ「決まってねえって…あいつ、日本に帰りたがっていたしな…」

そして、おまけの悟チチ。
カカロットのパーティーに連れられ、会場の空気に疲れて、
一人で中庭で休憩していたチチに声をかける悟空さ。

悟「大丈夫か、おめえ」
チ「えっ?」
悟「休憩してんのか?なあ、オラも混ぜてくれよ」
チ「え、…(東洋人の顔だべ)」
悟「ひゃー、めんどくせえよなー、こーゆー場ってさー」
チ「…もしかして…おめえ、日本人だべ?」
悟「ん?ああ、そうだ。こっちに仕事で滞在しているんだ」

そして、明るく人懐っこい悟空さと意気投合。

悟「へえ、じゃあ、こっちに来たばっかりなんだな」
チ「んだ。あんまりこの国の事も知らねえべ」
悟「観光とかはしてねえのか」
チ「言葉がまだよく分んねえし、異国の人と話すのは緊張するだよ」
悟「その、世話になっている奴と、一緒に行けば良いじゃねえか」
チ「お仕事で忙しいから…そんな我儘言えねえだ」
悟「ふーん、じゃあさ、オラが一緒に行ってやるよ」



続き?ございませんとも。

この国はどの国

突然頭に浮かんだ小ネタを走り書き。
以下、楊太。
ジャンル違い要注意。



戦争終結した某国にやって来たジャーナリスト楊ぜんと、
そんな彼をガイドするのに紹介された太公望。

太「太公望と言う。よろしくたのむ」
楊「あ…ああ、よろしくお願いします」
太「(握手しながら)おぬしは優秀なジャーナリストと聞いた」
楊「(事前に僕の事を聞いたのか?)有難うございます」
太「この国の現状を、正しく記事にしてくれる事を期待しておるよ」

行動を共にして、太公望が妙に教養が深く、顔が広い事を知り。

楊「…貴方、本当は何者なんですか」
太「戦争孤児だと説明があったと思うが?」
楊「そうじゃなくて…もしかして、政府関係者ですか」
太「そんな権力は持ち合わせておらぬよ」
楊「じゃあ何故、あんな関係者しか知らない事を知っているんですか」
太「…戦争終結までは、崑崙の姓を名乗っておっただけだ」
楊「崑崙って…この国一の財閥で、戦争終結と共に解体された…」

崑崙財閥は、裏で国家存命に奔走したので、敵国から恨みを買っていた。
その一人息子は未成年だったから難を逃れたけど、財産を没収された。
だけど、国を守ろうとした財閥は、国民には感謝されている…てな感じ。

楊「僕は、敵国だった人間ですよ」
太「うむ」
楊「貴方の全てを奪った国の人間ですよ」
太「だからこそ、わしはおぬしのガイドを受けた」
楊「どうして」
太「おぬしが優秀なジャーナリストだからだ」
楊「えっ…」
太「政府に屈せず、偏見を持たず、正しい情報を世に伝える…だろう?」

反政府軍のゲリラ戦線に巻き込まれ。

太「外は危険だ。おぬしはここにいろ」
楊「何処に行く気ですか?」
太「さっきの小屋には子供がいる。助けなくてはっ」
楊「僕も行きます」
太「馬鹿者。おぬしは客だ、こんな事に巻き込めぬっ」
楊「その客を、貴方は一人にするのですか?」
太「だから…」
楊「一緒に行きます。僕はジャーナリストですから」

子供は助けたものの、楊ぜんを庇った為に太公望が負傷。勿論左腕。

乙「壊死が酷いね…死んじゃうよ、このままじゃ」
太「…切ってくれ」
乙「太公望…」
太「それしか無かろう。かまわぬから、早く―――楊ぜん」
楊「はい」
太「すまぬが頼む。わしの手を握っていてくれ」
楊「えっ?」
太「ここにはろくな麻酔も無い。わしが暴れぬように抑えるのだ」

真実の戦争の経緯、終結と現在の理不尽さを知って、怒る楊ぜん。

楊「この国は崑崙財閥を売った。貴方を裏切ったのですよ」
太「…それは違う。お主は勘違いしておる」
楊「それに、あの条約が無ければこの国は滅びていた」
太「それは戦勝国の驕りではないか?」
楊「驕り?」
太「わしがこの国を守ろうとした…それだけだ」

そしてプロポーズ。すいません、嘘です。

楊「…一緒に、僕の国に来ませんか」
太「どうした、突然」
楊「僕の国なら安全です。貴方の満足する生活を提供できます」
太「楊ぜん?」
楊「僕は…貴方をこの国という枷から解放したい」
太「枷ではない」
楊「師叔?」
太「この国は、わしの祖国であり、誇りなのだよ」



…続きません。ここまで。
こんなネタを、お風呂の湯船に浸かる最中に考えました。
戦争映画なんかで、こーゆーのありそうですよね。
この手の話も書期待とは思うのですが、
どうにも長くなりそうなので無理っぽいです。
誰か書いて下さい。超他力本願です。

ページ移動